リーンエンタープライズ

―イノベーションを実現する創発的な組織づくり

[cover photo]
TOPICS
Business/Essay
発行年月日
PRINT LENGTH
384
ISBN
978-4-87311-774-4
原書
Lean Enterprise
FORMAT
PDF EPUB
Ebook
3,740円
Ebookを購入する

新規事業を生み出し、顧客にすばやく価値を届けるには、それを支援する体制が必要です。本書は、あらゆるムダを省き、継続的に仮説検証を繰り返しながら、プロダクトやサービスを構築する「リーンスタートアップ」の手法を既存の企業に適用するための方法を説明します。 市場環境や顧客ニーズの変化に対応し、イノベーションを加速させ、組織文化、ガバナンス、財務管理を最適化し続けるハイパフォーマンス組織になるための原則とパターンを、さまざまな成功企業のケーススタディとともに詳述します。

THE LEAN SERIESとは

エリック・リースがキュレータを務め、各分野の最高の人材が重要なトピックについて執筆した書籍を集めたものです。リーンスタートアップを実践レベルまで掘り下げ、読者がすぐに使える情報を提供します。

The Lean Series特設サイト

目次

本書への推薦の言葉
はじめに

第Ⅰ部 指向
1章 イントロダクション
    1.1 リーンエンタープライズは人間のシステムである
    1.2 コマンド&コントロールに代わるミッションコマンド
    1.3 ミッションの原則に従って大規模に連携する
    1.4 人材は競争優位である

2章 企業ポートフォリオのダイナミクスを管理する
    2.1 新しいアイデアの探索
    2.2 検証されたビジネスモデルを活用する
    2.3 企業ポートフォリオのバランスをとる
    2.4 まとめ
        読者への質問

第Ⅱ部 探索
3章 投資リスクをモデル化して計測する
    3.1 投資リスクをモデル化する
    3.2 製品開発に科学的手法を適用する
    3.3 探索の原則
    3.4 まとめ
        読者への質問

4章 不確実性を探索して機会を見つける
    4.1 発見
        4.1.1 共通理解を生み出す
        4.1.2 構造化された探索
    4.2 どのようなビジネスにいるのか?
        4.2.1 ビジネス課題を理解してビジネスプランを伝える
        4.2.2 	顧客とユーザーを理解する
        4.2.3 インサイトとデータを圧倒的な優位性にする
        4.2.4 仮説と実験を伝えるためにインサイトを使う
    4.3 MVPで実験を加速する
        4.3.1 ビジョンと MVPをどのように連携させるのか?
        4.3.2 最重要指標
    4.4 まとめ
        読者への質問

5章 製品/市場フィットを評価する
    5.1 革新会計
    5.2 スケールしないことをする
        5.2.1 顧客親密度
        5.2.2 要求ではなく疑問の滑走路を作る
        5.2.3 探索のためのエンジニアリングプラクティス
    5.3 成長のエンジン
    5.4 ホライゾンを移行して成長・転換する
    5.5 まとめ
        読者への質問

第Ⅲ部 活用
6章 継続的改善をデプロイする
    6.1 ケーススタディ:HP LaserJetのファームウェア
    6.2 「改善のカタ」を使った継続的プロセス改善によるコストの削減
        6.2.1 方向性を理解する
        6.2.2 計画:現状を把握して、ターゲット状態を設定する
        6.2.3 ターゲット状態を達成する
    6.2 .4 「改善のカタ」と他の手法の違い
    6.3 HP LaserJetチームはどのように「改善のカタ」を実行したか
    6.4 要求を管理する
    6.5 アジャイルな企業を作る
    6.6 まとめ
        読者への質問

7章 価値を明らかにしてフローを増やす
    7.1 Maersk社のケーススタディ
    7.2 フローを増やす
        7.2.1 製品開発バリューストリームを描く
        7.2.2 WIPを制限する
    7.3 遅延コスト:経済的決定を分散させるフレームワーク
    7.4 まとめ
        読者への質問

8章 リーンエンジニアリングプラクティスを導入する
    8.1 継続的デリバリーの基礎
    8.2 継続的インテグレーションとテスト自動化
    8.3 デプロイメントパイプライン
    8.4 デプロイとリリースを分離する
    8.5 まとめ
        読者への質問

9章 製品開発に実験的手法を使う
    9.1 インパクトマッピングで次のイテレーションの仮説を作る
    9.2 ユーザーリサーチを実施する
    9.3 オンライン対照実験
    9.4 A/Bテストの例
    9.5 製品開発における実験的手法の前提条件
    9.6 まとめ
        読者への質問

10章 ミッションコマンドを実行する
    10.1 成長に対する Amazonのアプローチ
    10.2 「ミッションコマンド」で大規模にベロシティを生み出す
    10.3 ストラングラーアプリケーションパターンでアーキテクチャを進化させる
    10.4 まとめ
        読者への質問

第Ⅳ部	変革
11章 イノベーション文化を育てる
    11.1 文化のモデル化と評価
    11.2 文化を変える
        11.2.1 安全に失敗できるようにする
    11.3 人材不足などない
        11.3.1 人材を育てる
        11.3.2 隠れたバイアスを取り除く
    11.4 まとめ
        読者への質問

12章 GRCにリーン思考を取り入れる
    12.1 GRCを理解する
        12.1.1 リスク管理に進化的アプローチを使う
    12.2 GRCプロセスにリーン原則を適用する
        12.2.1 顧客視点で GRCプロセスの価値を定義する
    12.3 バリューストリームとフローとプルシステム
        12.3.1 間違ったコントロールがフローを滞らせる
    12.4 まとめ
        読者への質問

13章 財務管理を進化させて製品イノベーションを促進する
    13.1 はじめに
    13.2 財務のビートで踊るとイノベーションは遅くなる
    13.3 年次予算サイクルから自らを解放する
        13.3.1 財務管理を「予算」にまとめるのをやめる
        13.3.2 年次会計サイクルから資金提供の決定を切り離す
        13.3.3 	活動基準会計を検討する
    13.4 パフォーマンスを予算で評価しない
    13.5 「資本支出費」対「運営費」のビジネス判断をやめる
    13.6 価値デリバリーの主導権を握るために IT調達プロセスを修正する
    13.7 まとめ
        読者への質問

14章 ITを競争優位にする
    14.1 ITマインドセットを再考する
    14.2 自由と責任
    14.3 プラットフォームを作って進化させる
        14.3.1 災害に備える
    14.4 既存のシステムを管理する
    14.5 まとめ
        読者への質問

15章 今いる場所から始めよう
    15.1 組織変革の原則
    15.1 .1 戦略デプロイメントを目指す
    15.2 英国政府デジタルサービス
    15.3 旅を始めましょう
    15.4 まとめ

参考文献
索引