UXデザインの法則 第2版

―最高のプロダクトとサービスを支える心理学

[cover photo]
TOPICS
Design
発行年月日
PRINT LENGTH
188
ISBN
978-4-8144-0100-0
原書
Laws of UX, 2nd Edition
FORMAT
Print PDF
Print
2,420円

本書は、著者Jon YablonskiがUXデザインと交差する心理学の法則をまとめたウェブサイト「Laws of UX」を元に構成されています。「意思決定にかかる時間は、とりうる選択肢の数と複雑さで決まる」、「タッチターゲットに至るまでの時間は、ターゲットの大きさと近さで決まる」などの心理学にもとづいた10の法則を、各章において、ポイント、概要、起源、事例、結論の構成で紹介します。ノンデザイナーにもデザインセンスが求められる時代に欠かせないハンドブックです。

目次

改訂版によせられた賛辞
日本の読者へ
はじめに

CHAPTER 1 ヤコブの法則
ユーザーは他のサイトで多くの時間を費やしているので、
あなたのサイトにもそれらと同じ挙動をするように期待している。
    概要
    起源
    心理学上の概念:メンタルモデル
    事例
    テクニック:ユーザーペルソナ
    重要な論点:同質化(Sameness)
    結論

CHAPTER 2 フィッツの法則
ターゲットに至るまでの時間は、
ターゲットの大きさと近さで決まる。
    概要
    起源
    重要な論点:ヒューマンファクター
    事例
    テクニック:コンテクスチュアル・インクワイアリー
    結論

CHAPTER 3 ミラーの法則
普通の人が短期記憶に保持できるのは、7(±2)個まで。
    概要
    起源
    心理学上の概念:認知負荷
    テクニック:チャンク化
    事例
    重要な論点:マジカルナンバー7
    結論

CHAPTER 4 ヒックの法則
意思決定にかかる時間は、とりうる選択肢の数と複雑さで決まる。
    概要
    起源
    心理学上の概念:選択のパラドックス
    事例
    テクニック:カードソート
    重要な論点:単純化しすぎ(Oversimplifcation)
    結論

CHAPTER 5 ポステルの法則
出力は厳密に、入力には寛容に。
    概要
    起源
    事例
    テクニック:ユーザーインタビュー
    重要な論点:デザインのレジリエンス(強靭さ)
    結論

CHAPTER 6 ピークエンドの法則
経験についての評価は、全体の総和や平均ではなく、
ピーク時と終了時にどう感じたかで決まる。
    概要
    起源
    心理学上の概念:認知バイアス
    事例
    テクニック:ジャーニーマップ
    重要な論点:ネガティブバイアス
    結論

CHAPTER 7 美的ユーザビリティ効果
見た目が美しいデザインはより使いやすいと感じられる。
    概要
    起源
    心理学上の概念:自動認知処理
    事例
    テクニック:ユーザビリティテスト
    重要な論点:ユーザビリティテストにおける効果
    結論

CHAPTER 8 フォン・レストルフ効果
似たものが並んでいると、
その中で他とは異なるものが記憶に残りやすい。
    概要
    起源
    心理学上の概念:選択的注意
    事例
    重要な論点:アクセシビリティ
    テクニック:アイトラッキング
    結論

CHAPTER 9 テスラーの法則
どんなシステムにも、それ以上減らすことのできない
複雑さがある。複雑性保存の法則ともいう。
    概要
    起源
    心理学上の概念:複雑性バイアス
    事例
    重要な論点:アクティブユーザーのパラドックス
    テクニック:段階的開示
    結論

CHAPTER 10 ドハティのしきい値
応答が0.4秒以内のとき、
コンピューターとユーザーの双方が最も生産的になる。
    概要
    起源
    心理学上の概念:フロー
    事例
    重要な論点:摩擦
    結論

CHAPTER 11 心理学的な原則をデザインに適用する
心理学の原理を、デザイナーが自分のものにする方法、
応用する方法、そして、それによってチームのゴールや
優先順位を明確にする方法について考える。
    意識づける
        視界にいれる
        ショー・アンド・テル
    デザイン原則
        チームの原則を定義する
        ベストプラクティス
        デザイン原則を心理学的な法則と結びつける
    結論

CHAPTER 12 力には責任が伴う
心理学を用いて直感的なプロダクトや
体験を生み出すことの意味を深く考える。
    テクノロジーはどのようにして行動を形作るのか
        断続的な変動報酬
        無限ループ
        社会的肯定感
        パーソナライゼーション
        デフォルト
        摩擦を取り除く
        返報性
        ダークパターン
    なぜ倫理が重要なのか
        良かれと思ったことが思わぬ結果に
        倫理的責務
    歩みを緩め、意識を向ける
        ハッピーパスを超えて考える
        チームと考え方に多様性を持つ
        データを超えて考える
        摩擦を受け入れる

索引
訳者あとがき