システムやサービス開発において、どのような言葉やフレーズを使うかはユーザーを体験に惹き込むために非常に重要です。UXコンテンツとはユーザーが体験を利用するのに直接的に役立つ、UXライターの仕事におけるアウトプットのことを指しており、UXテキストとはタイトルやボタン、説明文、もしくは音声体験であれば音声によるコメントや指示のことを指し、ユーザーが体験の中で得られるインタラクションの半分以上を占めます。本書では、言葉を選別・決定することで体験の質を向上させる役割を担うUXライターのために、3つの架空プロジェクトの具体的事例を用いて言葉の使い方を学ぶとともにツールなども紹介します。
戦略的UXライティング
―言葉でユーザーと組織をゴールへ導く
Torrey Podmajersky 著、中橋 直也 監訳、松葉 有香 訳
- TOPICS
- Design
- 発行年月日
- 2022年04月
- PRINT LENGTH
- 200
- ISBN
- 978-4-87311-987-8
- 原書
- Strategic Writing for UX
- FORMAT
- Print PDF
目次
訳者まえがき はじめに 1章 Why:ユーザーと組織のゴールを達成する 1.1 ユーザーと組織のゴールを一致させる 1.2 ゴールに合うコンテンツを選ぶ 1.3 目的・機会・制約を見極める 1.4 想像とソリューションテスト 1.5 まとめ:言葉が体験を機能させる 2章 言葉:あなたを認識するための要素 2.1 3つの事例 2.2 ボイスチャートの作成 2.2.1 製品の原則 2.2.2 コンセプト 2.2.3 語彙 2.2.4 冗長性 2.2.5 文法 2.2.6 句読点と大文字表記 2.2.7 ボイスチャートの完成 2.3 ボイスチャートを意思決定と反復のツールとして使う 2.3.1 新しいコンテンツ制作者の育成 2.3.2 想像する 2.3.3 意思決定とタイブレーク 2.4 まとめ:すべての言葉を棚卸しする 3章 コンテンツファーストデザインのための会話 3.1 対面・全身のデザイン 3.2 会話を体験に適用する 3.3 まとめ:正しく会話が設計できたら 4章 UXテキストパターンの適用 4.1 タイトル 4.2 ボタン、リンク、その他コマンド 4.3 説明文 4.4 空の状態 4.5 ラベル 4.6 コントロール 4.7 テキスト入力フィールド 4.8 遷移テキスト 4.9 確認メッセージ 4.10 通知 4.11 エラー 4.12 まとめ:まずはパターンを利用してみよう 5章 編集せよ、ユーザーの目的は読むことではない 5.1 編集の4段階 5.2 目的に合わせる 5.3 簡潔にする 5.4 会話的にする 5.5 明確にする 5.6 まとめ:UXテキストでユーザーが前進するようにサポートする 6章 UXコンテンツの効果測定 6.1 UXコンテンツの直接測定 6.1.1 オンボーディング 6.1.2 エンゲージメント 6.1.3 完了 6.1.4 リテンション 6.1.5 リファラル 6.1.6 コスト削減 6.2 UXコンテンツのリサーチ 6.2.1 レビュー、質問、コメント 6.2.2 インタビュー 6.2.3 共同デザイン 6.2.4 アンケート 6.3 UXコンテンツのヒューリスティック 6.3.1 アクセシブル 6.3.2 目的に合っている 6.3.3 簡潔である 6.3.4 会話的である 6.3.5 明確である 6.3.6 “ボイス” 6.4 まとめ:好きを定量的に評価しよう 7章 UXライティング業界のツール 7.1 文脈に合わせて書く 7.1.1 スクリーンショットの上でテキストを書き起こす 7.1.2 デザインの中でテキストを書き起こす 7.2 コンテンツのレビュー管理 7.3 テキストの公開 7.4 取り組むべきコンテンツ作業をトラッキングする 7.5 まとめ:ツールは目的のための手段に過ぎない 8章 30/60/90日計画 8.1 最初の30日間、フェーズ1:何を・誰が 8.2 30~60日間、フェーズ2:炎上タスクと基礎 8.2.1 部分と全体を把握する 8.2.2 最小限の実行可能なプロセス 8.2.3 コンテンツ戦略のドキュメント化 8.3 60~90日間、フェーズ3:急成長 8.4 まとめ:言葉を修正するには、強固な基盤を構築せよ 9章 最初にやるべきこと 9.1 何が緊急で何が重要なのかを決める 9.2 コンテンツで共感を得る 9.3 UXコンテンツをチームに紹介する 9.4 まとめ:UXコンテンツを使ってゴールを達成しよう 索引