本書は、オープンソースのツールキット「Arduino」を使った新しいものづくりの実践を目的とした書籍です。その中心は「距離を測る」「動きを検出する」「光(RGB LED)をコントロールする」「DCモータをコントロールする」「サウンドを再生する」「無線で接続する」などの目的ごとに、すぐに使える38本のレシピ(配線図+サンプルコード)がまとめられたクックブック。他にも「作りながら考える」という考え方の紹介や、電子回路とArduinoの基礎も解説、読者が思い浮かべたアイデアを形にすることを助けます。解説内容はArduino、Processing、ActionScript 3に対応。ホビー、デザイン、アート、エンジニアリング、すべての分野の読者におすすめします。
著者によるサポートページ(回路図、サンプルコードなど)
Prototyping Lab
―「作りながら考える」ためのArduino実践レシピ
小林 茂 著
![[cover photo]](https://www.oreilly.co.jp/books/images/picture_large978-4-87311-453-8.jpeg)
- TOPICS
- Programming , Make/Electronics/DIY , Electronics/DIY
- 発行年月日
- 2010年05月
- PRINT LENGTH
- 464
- ISBN
- 978-4-87311-453-8
- FORMAT
目次
序文(Tom Igoe) はじめに 作品紹介 Jamming Gear:菅野創、西郷憲一郎 風の音楽:鈴木莉沙 Nixie Clock:佐々木友介 Hunter-Gatherer Colorist:team_hgc(竹本香織、山本雄平、小林茂、近藤悦子、馬場智子) Light Bodies:Susanne Seitinger, Daniel M.Taub, Alex S.Taylor Stamporon:松田亮太、桑原翔 ACTION! Finger Puppet:笠原友美 external heart:飯沢未央 編みロボ:岩崎修、妻鳥花子 LOGER:Craftive(阿部淳也、岡村祐介、野村政行、山口晋司、小澤太一) form.(Design + Personal Fabrication):(北村穣、和田純平) I部:イントロダクション 1章:「プロトタイピング」をはじめよう 自分の欲しい物を自分で作ろう 20世紀から21世紀へ〜「ものづくり」の変化 パーソナルファブリケーションという流れ ハードウェアで「スケッチ」しよう ツールキットArduinoの登場とその背景 Arduino登場の背景 Wiring Arduino フィジカルコンピューティング デザインプロセスの実例紹介 デザインは特殊な人だけが行う仕事ではない:DIYからDITへ プロトタイピング:スケッチからプロトタイプへ 2章:開発環境を整える Arduino IDEのセットアップ Arduinoについて ドライバのインストール Arduino IDEの起動と動作確認 Funnelライブラリのセットアップ Arduinoボード側の準備 Processingのセットアップ ActionScript 3のためのセットアップ 3章:電子回路の基礎と最初の一歩 電子回路の基礎知識 電圧〜電流〜抵抗 オームの法則 実際に回路を組んでみよう ブレッドボードとジャンプワイヤ 主な電子部品について 実際に回路を組んでみよう オームの法則、ふたたび スイッチでLEDをオン/オフする 自分のツールボックスを整備しよう そろえておくと便利な電子部品 そろえておくと便利な工具について ブレッドボード以外で利用できるキットについて センサ用ケーブルの作り方 4章:Arduinoチュートリアル Arduinoの基礎知識 スケッチの基本的な構造とデジタル出力 PWMによるアナログ出力 デジタル入力 アナログ入力 ArduinoボードにLCDを接続する LCDを自分でシールド化する Arduino+PCで使う:Funnelライブラリ入門 Processingの場合 ActionScriptの場合 II部:クックブック 5章:入力 レシピ1:自然光の明るさを測りたい レシピ2:距離を測りたい(赤外線センサ) レシピ3:距離を測りたい(超音波センサ) レシピ4:振動を測りたい レシピ5:直線状の位置を測りたい レシピ6:圧力を測りたい レシピ7:曲がり具合を測りたい レシピ8:温度を測りたい レシピ9:傾きを測りたい レシピ10:動きを検出したい レシピ11:方位角を測りたい レシピ12:人が動いたことを検知したい レシピ13:何かがタッチしたことを検出したい レシピ14:タッチパネルを使いたい 6章:出力 レシピ15:光をコントロールしたい レシピ16:モノを叩いて音を出したい レシピ17:モノを振動させたい レシピ18:モノを動かしたい(角度を変える) レシピ19:DCモータをコントロールしたい レシピ20:DCモータをコントロールしたい(センサによるコントロール付き) レシピ21:小型のディスプレイで情報を提示したい レシピ22:AC100V機器のオンオフをコントロールしたい 7章:データ処理 レシピ23:入力から不要な変動を取り除きたい レシピ24:アナログ入力をデジタル的にいくつかの範囲に分割したい レシピ25:ある状態になった瞬間に処理を行い、その後一定時間の変化を無視したい レシピ26:ある状態になった後、一定時間が経過してから処理を行いたい レシピ27:複数の入力がある状態にマッチしたかどうか判断したい レシピ28:時間変化を伴なう入力があるパターンにマッチしたかどうかを判断したい レシピ29:環境ごとにセンサの値をキャリブレーションしたい レシピ30:状態遷移をわかりやすく記述したい 8章:高度なレシピ レシピ31:サウンドを再生したい レシピ32:無線で接続したい レシピ33:環境データをネットワーク上に公開したい レシピ34:ネットワーク上のデータをローカルな環境で再現したい レシピ35:Arduino用のライブラリを作りたい レシピ36:カタチをつくりたい(迅速なモデリング) レシピ37:カタチをつくりたい(精巧なモデリング) レシピ38:カタチをつくりたい(センサを組み込む) 付録 付録A:トラブルシューティング 付録B:参考情報 あとがき 索引