本書『Making Things Talk』は、マイクロコントローラ、パソコン、ウェブサーバなどを使って、ネットワークにつながるオブジェクトを作るための本です。プログラミングやマイクロコントローラ(またはそのいずれか一方)について基礎的な知識を持っている読者を対象に、現実世界の活動をコンピュータが感知、解釈し、反応するような作品を作るための実践的な情報を提供します。 オープンソースハードウェア、Arduinoを取り上げているのも大きな特徴です。ネットワーク接続の手法として、シリアル通信、インターネット接続(PCを介した方法、ダイレクトな接続)、無線ネットワーク(ZigBeeなど)を紹介し、さらにGPSやRFIDなど、作品の可能性を大きく広げる技術も扱います。
○この本で解説する制作例(一部)
モンスキーポン(サルのぬいぐるみでゲームを操作)、ネットワークに接続された猫、ネットワーク大気清浄度計、有害な化学物質の検出、太陽電池のデータをワイヤレス中継する、赤外線測距センサ/超音波測距センサ、GPSシリアルプロトコルを読み取る、デジタルコンパスを使って進路を知る、加速度計を使って姿勢を知る、ウェブカムを用いた色認識/2次元バーコード認識、ProcessingでのRFIDの読み取り、RFIDを使ったホームオートメーション/電子メールの送信、IPジオコーディング