本書は、インターネットの創始の時代からその発展に関与したキーパーソンのインタビューやエピソードを交えて、生きたインターネットの歴史を明らかにします。ポール・バランがパケット交換方式というアイデアを思いついた経緯、ラリー・ロバーツが語るARPANETの内情、ヴィント・サーフがTCP/IPの開 発にあたった理由、日本のインターネットの発展に賭けた村井 純の情熱、その他世界各地で実際にその発展に携わった人々が何を悩み何を考えながらインターネットという壮大なドラマに関わっていったのか、本書は様々な視点からインターネットの精神を伝えます。インターネットの発展を的確に把握するための貴重な資料として、また次世代に向けて技術および関連文化の方向性を探る上で、本書は技術者から研究者、一般の学生まで幅広い読者の期待に応える一冊です。
インターネットヒストリー
―オープンソース革命の起源
Neil Randall 著、村井 純 監訳、田中 りゅう, 村井 佳世子 訳
- TOPICS
- 発行年月日
- 1999年06月
- PRINT LENGTH
- 400
- ISBN
- 4-90090-092-3
- 原書
- "The soul of the Internet" Thomson Computer Press (Coliolis)
- FORMAT
目次
はじめに なぜ今「インターネットヒストリー」なのか? プロローグ 1章 物語はここから始まった 2章 ARPANET事始め 3章 明日にはなんとかうまく動くさ:最初のデモ 4章 ヴィント、プロトコルについて大いに語る:TCP/IPの誕生 5章 「それでどうやったらAが取れる?」:もう一つの学生運動 6章 それは初耳だ:USENETの始まりと拡大 7章 これ少しにあれ少し:CSNET、BITNET、Great White NetNorth 8章 NSFNETから90年代は始まった 9章 オーバーロード!オーバーロード!情報は手に入れるべし 10章 ベツレヘムに向けて進む:gopherと新たな誓い 11章 Web 12章 ヨーロッパ大陸における戦い:OSI帝国の興亡 13章 日本、オーストラリア、その他の太平洋沿岸諸国の接続 14章 インターネットはビジネスになるのか:ネットと商取引 15章 人々は立ち上がる:合衆国議会、検閲、親による閲覧制限 16章 主流メディアを制覇したインターネット 17章 クールなページにかかるコスト:インターネットマルチメディアの急展開 18章 未来社会のインターネット:社交と教育 エピローグ インターネットの新たな時代に向けて あとがきにかえて