システム管理者が知っておくべきあらゆる情報を網羅し、多くのユーザに愛用されてきた書籍の改訂版(全2巻)です。Linuxに関する記述が大幅に追加されました。VOLUME2では、電子メール、ファイルシステムとディスク、バックアップとリストア、シリアル回線とシリアルデバイス、プリンタとスプーリングサブシステム、管理作業の自動化、システムリソースの管理、カーネルの設定/構築などについて解説を行います。熟練のシステム管理者でなければ書くことのできない貴重なノウハウが豊富に盛り込まれた本書は、すべてのシステム管理者必携の書籍と言えるでしょう。
UNIXシステム管理 第3版 VOLUME 2
AEleen Frisch 著、飯塚 正樹, 下田 みどり 訳
- TOPICS
- System/Network , Linux
- 発行年月日
- 2003年08月
- PRINT LENGTH
- 692
- ISBN
- 4-87311-139-0
- 原書
- Essential System Administration, 3rd Edition
- FORMAT
目次
9 章 電子メール
9.1 電子メールについて
9.1.1 メールの送信と配送
9.1.2 電子メールポリシー
9.2 ユーザメールプログラムの設定
9.2.1 電子メールメッセージの自動暗号化
9.3 アクセスエージェントの設定
9.3.1 POPやIMAPの利用にユーザエージェントを設定する
9.4 トランスポートエージェントの設定
9.4.1 sendmail
9.4.2 Postfix
9.5 メッセージの検索
9.6 procmailによるメールフィルタリング
9.6.1 procmailの設定
9.7 他のツールの紹介
10 章 ファイルシステムとディスク
10.1 ファイルシステムの種類
10.1.1 UNIXのファイルシステムについて:過去の歴史
10.1.2 デフォルトのローカルファイルシステム
10.2 ファイルシステムの管理
10.2.1 ファイルシステムのマウントとアンマウント
10.2.2 ディスクのスペシャルファイルに見られるネーミングの慣習
10.2.3 mountコマンドとumountコマンド
10.2.4 誰がファイルを使用しているか見極める
10.2.5 ファイルシステムの設定ファイル
10.2.6 ファイルシステムの自動マウント
10.2.7 fsckを使ってファイルシステムを検証する
10.3 ディスクからファイルシステムへ
10.3.1 ディスクパーティションの定義
10.3.2 ディスクの追加
10.3.3 論理ボリュームマネージャ
10.3.4 フロッピーディスク
10.3.5 CD-ROMデバイス
10.4 ファイルシステムの共用
10.4.1 NFS
10.4.2 NFS automounter
10.4.3 Samba
11 章 バックアップとリストア
11.1 災害と日常のニーズに対する計画
11.1.1 バックアップのキャパシティプランニング
11.1.2 バックアップ戦略
11.2 バックアップメディア
11.2.1 メディアの寿命
11.2.2 バックアップメディアの比較
11.2.3 テープのスペシャルファイル
11.3 ファイルとファイルシステムのバックアップ
11.3.1 tarやcpioで事足りるケース
11.3.2 dumpによる個別ファイルシステムのバックアップ
11.3.3 関連テープユーティリティ
11.4 バックアップからのファイルのリストア
11.4.1 tar、cpioアーカイブからのリストア
11.4.2 dumpアーカイブからのリストア
11.4.3 システム間のデータ転送
11.5 目次ファイルの作成
11.6 ネットワークバックアップシステム
11.6.1 リモートバックアップとリストア
11.6.2 Amanda機能
11.6.3 商用バックアップパッケージ
11.7 ファイルシステムのバックアップとリストア
11.7.1 AIX:mksysbとsavevg
11.7.2 FreeBSD
11.7.3 HP-UX:make_recovery
11.7.4 Linux
11.7.5 Solaris
11.7.6 Tru64:btcreate
12 章 シリアル回線とデバイス
12.1 シリアル回線について
12.1.1 シリアル回線用のデバイスファイル
12.1.2 ttyコマンド
12.2 端末特性の指定
12.2.1 termcapとterminfo
12.2.2 tsetコマンド
12.2.3 sttyコマンド
12.3 新しいシリアルデバイスの追加
12.3.1 物理的な接続
12.3.2 端末回線の設定
12.3.3 端末回線の起動
12.3.4 Solarisにおける端末の扱い
12.4 端末に関するトラブルシューティング
12.5 シリアル回線へのアクセス制御
12.6 HP-UXとTru64の端末回線属性
12.7 HylaFAXファックスサービス
12.7.1 ファックスの送信
12.7.2 ファックスの管理
12.7.3 HylaFAXの設定ファイル
12.7.4 HylaFAXに対するアクセス制御
12.8 USBデバイス
12.8.1 FreeBSDにおけるUSBサポート
12.8.2 LinuxにおけるUSBサポート
12.8.3 SolarisにおけるUSBサポート
13 章 プリンタとスプーリングサブシステム
13.1 BSDのスプーリング機能
13.1.1 ユーザコマンド
13.1.2 プリントジョブの操作
13.1.3 キューの管理
13.1.4 スプーリングデーモン
13.1.5 キューの設定:printcapファイル
13.1.6 リモートプリント
13.1.7 新しいプリンタの追加
13.1.8 LPDのバリエーション
13.2 System Vの印刷
13.2.1 ユーザコマンド
13.2.2 個々のプリントリクエストの操作
13.2.3 キューの管理
13.2.4 プリントサービスの起動と停止
13.2.5 プリントとデスティネーションクラスの管理
13.2.6 リモートプリント
13.2.7 新しいプリンタの追加
13.2.8 System Vスプーリングシステムのバリエーション
13.3 AIXのスプーリング機能
13.3.1 プリントジョブの操作
13.3.2 キューとデバイスの管理
13.3.3 qdaemonサーバプロセス
13.3.4 キューの設定:ファイル/etc/qconfig
13.3.5 リモートプリント
13.3.6 新しいプリンタの追加
13.3.7 キューイングシステムをバッチサービスとして活用する
13.4 プリンタに関するトラブルシューティング
13.5 Windowsシステムとのプリンタの共有
13.5.1 UNIXシステムからWindowsのプリンタに印刷する
13.5.2 Windowsからの着信プリントジョブをSambaで受理する
13.6 LPRng
13.6.1 lpcコマンドの拡張機能
13.6.2 LPRngの設定
13.6.3 プリントスプーラの包括的な設定
13.6.4 プリンタへのアクセス制御
13.7 CUPS
13.7.1 プリンタの制御
13.8 X Window Systemにおけるフォント管理
13.8.1 フォントの基本
13.8.2 X Window Systemでフォントを管理する
13.8.3 X Window Systemにフォントを追加する
13.8.4 TrueTypeフォントの扱い
14 章 管理作業の自動化
14.1 効果的なシェルスクリプトの作成
14.1.1 パスワードファイルのセキュリティ
14.1.2 ディスク使用量の監視
14.1.3 ルートファイルシステムのバックアップとシステムのスナップショット
14.1.4 さらなる秘訣
14.1.5 スクリプトのテストとデバッグ
14.2 Perl:別の管理用言語
14.2.1 簡潔な序論
14.2.2 Perlの散策
14.2.3 Perlによるレポート
14.2.4 Perlによるグラフィカルインタフェース
14.3 Expect:対話型プログラムの自動化
14.3.1 簡単な例:ユーザ環境のテスト
14.3.2 タイムアウトプロンプト
14.3.3 コマンドを何度も繰り返す
14.3.4 設定ファイル配布の自動化
14.3.5 成功するまでトライし続ける
14.4 Cしか役に立たないケース
14.5 複雑な設定作業をCfengineで自動化する
14.5.1 Cfengineについて
14.5.2 動作
14.5.3 クラス
14.5.4 cfservdの設定
14.5.5 Cfengineの実行
14.6 Stem:クライアントサーバアプリケーション作成の簡略化
14.7 ローカルマニュアルページの追加
15 章 システムリソースの管理
15.1 システムパフォーマンスの考察
15.1.1 チューニングプロセス
15.1.2 チューニングに関する注意
15.2 プロセスの監視と制御
15.2.1 psコマンド
15.2.2 その他のプロセス表示ユーティリティ
15.2.3 /procファイルシステム
15.2.4 カーネルアイドルプロセス
15.2.5 プロセスリソースの制限
15.2.6 AIXにおけるプロセスリソースの制限
15.2.7 プロセスへのシグナルとkill
15.3 CPUリソースの管理
15.3.1 nice値とプロセスのプライオリティ
15.3.2 CPU使用量の監視
15.3.3 プロセスのnice値を変更する
15.3.4 システムスケジューラの設定
15.3.5 UNIXのバッチ処理機能
15.4 メモリの管理
15.4.1 メモリ使用量とページングアクティビティの監視
15.4.2 仮想メモリマネージャの設定
15.4.3 ページング領域の管理
15.5 ディスク入出力のパフォーマンスに関する問題
15.5.1 ディスク入出力パフォーマンスの監視
15.5.2 ディスクサブシステムを最大限に活用する
15.5.3 ディスク入出力パフォーマンスのチューニング
15.6 ディスクスペース使用量の監視と管理
15.6.1 レポートの出力方法
15.6.2 ディスク容量不足問題の処理
15.6.3 ディスククォータによるディスク使用量の制御
15.7 ネットワークのパフォーマンス
15.7.1 基本的なネットワークパフォーマンスの監視
15.7.2 TCP/IPネットワークパフォーマンスの一般原則
15.7.3 DNSのパフォーマンス
15.7.4 NFSのパフォーマンス
16 章 カーネルの設定と構築
16.1 FreeBSDとTru64
16.1.1 FreeBSDにおけるカーネルパラメータの変更
16.1.2 FreeBSDのカーネルモジュール
16.1.3 FreeBSDにおけるブートローダのインストール
16.1.4 Tru64における動的なカーネル設定
16.2 HP-UX
16.3 Linux
16.3.1 liloを使用する
16.3.2 ブートローダgrub
16.3.3 syslinuxによるLinuxシステムのブート
16.3.4 DOSマスタブートプログラムのリストア
16.3.5 Alpha Linuxシステムのブート
16.3.6 Linuxのロード可能モジュール
16.4 Solaris
16.5 AIXシステムパラメータ
17 章 アカウンティング
17.1 標準的なアカウンティングファイル
17.2 BSD式アカウンティング:FreeBSD、Linux、AIX
17.2.1 アカウンティングの有効化と無効化
17.2.2 アカウンティングレコードをサマリファイルにマージする
17.2.3 クラッシュの後
17.2.4 イメージベースのリソース使用レポート:sa
17.2.5 接続時間のレポート:ac
17.3 System V式アカウンティング:AIX、HP-UX、Solaris
17.3.1 アカウンティングの設定
17.3.2 アカウンティングレポート
17.3.3 Solarisにおけるプロジェクトベースの拡張アカウンティング
17.3.4 upacctパッケージ
17.4 プリントアカウンティング
17.4.1 LPRngにおけるプリンタアカウンティング
あとがき システム管理という職業
SAGE:System Administrators Guild
システム管理の美徳
付録 管理用シェルプログラミング
A.1 基本シンタックス
A.1.1 入出力リダイレクション
A.1.2 ドットコマンド
A.1.3 戻り値とexitコマンド
A.1.4 複合コマンド
A.1.5 コマンドの代入
A.1.6 引数シンボルと他の「$」略式記法
A.1.7 変数の代入
A.1.8 変数の二重参照
A.2 if文
A.2.1 testコマンド(すなわち"[")
A.3 その他の制御構造
A.3.1 whileコマンドとuntilコマンド
A.3.2 caseコマンド
A.3.3 forコマンド
A.3.4 ヌルコマンド
A.4 入力の取得:readコマンド
A.5 その他の有用なコマンド
A.5.1 set
A.5.2 eval
A.5.3 printf
A.5.4 expr
A.6 シェル関数
A.6.1 bashのローカル変数
索引