電子メールの普及とともに、携帯端末等でメールを確認したいと考える利用者が増えています。IMAPはそうした需要に応えるために不可欠な通信手順です。2つの主要なオープンソースサーバの特性や設定、管理のノウハウ、セキュリティ対策などをサンプルとともに解説しました。メールサーバ管理に役立つツールも紹介しています。
IMAP
Dianna Mullet, Kevin Mullet 著、株式会社オレンジソフト 監訳、木田 直子 訳
- TOPICS
- Web , System/Network , Linux
- 発行年月日
- 2001年05月
- PRINT LENGTH
- 464
- ISBN
- 4-87311-043-2
- 原書
- Managing IMAP
- FORMAT
目次
本書によせて 監訳者まえがき まえがき I部 IMAPの基礎 1章 インターネットメールモデル 1.1 インターネットメールモデルとは 1.2 インターネットメールモデルにしたがうべき理由 1.3 例 2章 IMAPの概要 2.1 IMAPの紹介 2.2 IMAPの3つの対話モデル 2.3 IMAPを選ぶ理由 2.4 IMAPとPOPの比較 2.5 IMAPの現在と未来 2.6 オープンソースのサーバ実装 2.7 IMAP関連の標準とドキュメント 3章 IMAPセッション 3.1 IMAPセッションの概念 3.2 IMAPの構成要素 3.3 IMAPセッションの具体例 II部 IMAPメールユーザエージェント(MUA) 4章 IMAPクライアント 4.1 クライアントの機能 4.2 PINEとPC PINE 4.3 Star Mail 4.4 Netscape Messenger 4.5 Outlook Express 4.6 Mulberry 4.7 Eudora 4.8 その他のクライアント 5章 WebベースのIMAPクライアント 5.1 WebベースIMAPクライアントの概要 5.2 WebベースIMAPクライアントを使用する理由 5.3 Web IMAPクライアント 5.4 IMP 5.5 Mailspinner 5.6 SilkyMail 5.7 EMU 3 5.8 WING III部 Cyrus IMAPサーバ 6章 Cyrus IMAPサーバの概要 6.1 Cyrusの歴史 6.2 Cyrusの概念と機能 6.3 Cyrusのサーバ設定 6.4 Cyrusの将来 6.5 Cyrusの長所と短所 6.6 Cyrusに適した環境 7章 Cyrus IMAPサーバのインストール 7.1 ソフトウェア要件 7.2 ハードウェアに関する注意事項 7.3 ソフトウェアの入手 7.4 サポートされるプラットフォーム 7.5 Cyrusのインストール 7.6 以前のバージョンのCyrus IMAPからのアップグレード 7.7 Cyrusのコンポーネントとその目的 7.8 一般的な問題 7.9 重大なバグ 8章 Cyrusサーバの設定 8.1 IMAPの設定ファイルとディレクトリ 8.2 認証機構の設定 8.3 syslogの設定 8.4 MTAの設定 8.5 Cyrusの起動と実行 8.6 サーバのテスト 9章 Cyrusシステムの管理 9.1 cyradmによるCyrusシステムの管理 9.2 一般的なタスク 9.3 cyradmによるバッチアカウントの保守 9.4 共有フォルダと掲示板 9.5 メールストアのパーティション化 9.6 クォータの保守 9.7 災害からの復旧 9.8 バークレー(Unix)メールボックス形式からCyrusへの移行 9.9 ブラックボックスでのメール転送とフィルタリング 9.10 Usenetの統合 9.11 トラブルシューティング 9.12 SSLサポートの追加 IV部 UW IMAPサーバ 10章 UW IMAPサーバの概要 10.1 UW IMAPの紹介 10.2 UWの長所 10.3 UWの限界 10.4 UW IMAPの概念 10.5 UW IMAPに適した環境 11章 UW IMAPのインストール 11.1 UW IMAPの入手 11.2 UW IMAPのコンポーネント 11.3 インストール方法 11.4 問題解決のための情報源 12章 UWシステムの管理 12.1 一般的な問題 12.2 認証 12.3 セキュリティ 12.4 UW IMAPユーティリティ V部 その他のトピック 13章 IMAPのセキュリティ確保 13.1 セキュリティに関する情報源 13.2 セキュリティのヒント 13.3 監視 13.4 まとめ 14章 専用サーバの実行 14.1 専用サーバとは 14.2 アカウントの保守 14.3 ミッションの制限 14.4 究極の専用サーバ 15章 サーバサイドメールフィルタリング 15.1 サーバでフィルタリングする理由 15.2 procmail 15.3 Sieve 15.4 フィルタの問題点 16章 サーバパフォーマンスのチューニング 16.1 プラットフォーム 16.2 I/Oサブシステムのチューニング 16.3 メモリのチューニング 16.4 カーネルとネットワークドライバのチューニング 16.5 規模拡大すべきかどうかの判断 16.6 imapdの実行:inetdとスタンドアロン 16.7 グラフ化ツール 17章 設定の集中管理 17.1 クライアント設定をサーバに保管する理由 17.2 IMSP、ACAPとLDAPの比較 17.3 IMSP 17.4 ACAP 18章 IMAPツール 18.1 IMAP管理ツール 18.2 認証ツール 18.3 監視とテスト用のツール 18.4 IMAPのクラスタ化 18.5 IMAP API VI部 付 録 付録A バークレーメール形式からCyrusに変換するためのツール A.1 bsd2cyrus A.2 createfolders A.3 inboxfer A.4 folderxfer A.5 batchreconstruct 付録B IMAPへのSSLサポートの追加 B.1 ソフトウェアの入手 B.2 全体の組み立て 付録C IMAPコマンド C.1 すべての状態で有効なコマンド C.2 未認証状態で有効なコマンド C.3 認証状態で有効なコマンド C.4 選択済み状態で有効なコマンド 付録D 国内のメーラのIMAP対応状況 A索 引