QtはGUIアプリケーション用のクラスライブラリで、各種UNIXのほか、Win32などさまざまなプラットフォーム上でMotifやWindowsのスタイルを踏襲したGUIを実現しており、Linux上のデスクトップ環境KDEの成功とともに注目されつつあります。本書は、GUIプログラミングの基本的な考え方から、シグナル/スロットの機構をはじめとするQtの特徴、高度な利用法などを、豊富な例題を示しながら解説しています。Qtを使ったOpenGLプログラミング、Perlからのアクセスに関する情報も収録。GUIプログラミングの入門書としても最適の書。Qt 2.0に対応して、Qtの日本語処理に関する解説も加筆されてます。
Qtプログラミング入門
Matthias Kalle Dalheimer 著、高木 淳司 監訳、杵渕 聡 訳
- TOPICS
- Programming , Linux
- 発行年月日
- 1999年11月
- PRINT LENGTH
- 464
- ISBN
- 4-87311-007-6
- 原書
- Programming with Qt
- FORMAT
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目次
監訳者まえがき まえがき 1章 はじめに 1.1 GUIツールキットを使用する理由 1.2 移植性を重視する理由 1.3 Qtを使用する理由 1.4 クロスプラットフォームGUIライブラリの実装 1.4.1 APIレイヤリング 1.4.2 APIエミュレーション 1.4.3 GUIエミュレーション 1.5 Qtの入手方法 1.5.1 Red Hat社とQt 1.6 Qtのコンパイルとインストール 1.6.1 UnixシステムにQtをインストールする 1.6.2 Windows95/98およびNTでQtをインストールする 1.7 Qtで使われるC++言語の機能 1.8 助けが必要なとき 2章 Qtプログラミング最初の一歩 2.1 Hello, World! 2.2 Qtリファレンスマニュアルの使い方 2.3 Exitボタンを付ける 2.4 シグナルとスロットの基本 2.4.1 コールバック関数の問題点 2.4.2 新しいアプローチ 2.4.3 Qtにおけるシグナルとスロット 2.4.4 シグナルとスロットの使い方の例 2.4.5 mocの実行 2.5 イベント処理とQPainterを使用した簡単な描画 3章 Qtをより深く学ぶ 3.1 メニューの追加 3.2 スクロールビューの追加 3.3 コンテキストメニューの追加 3.4 ファイルI/O 4章 ウィジェットツアーガイド 4.1 全ウィジェット共通のパラメータ 4.2 ウィジェットのスタイル 4.3 ボタン 4.3.1 プッシュボタン 4.3.2 ラジオボタンとチェックボックス 4.4 選択ウィジェット 4.4.1 リストボックス 4.4.2 コンボボックス 4.5 境界付き数値入力ウィジェット 4.5.1 スライダ 4.5.2 スピンボックス 4.6 スクロールバー 4.7 メニュー関連ウィジェット 4.8 アレンジャ 4.8.1 フレーム 4.8.2 グループボックス 4.8.3 スプリッタ 4.8.4 ウィジェットスタック 4.9 テキスト入力フィールド 4.10 ラベル 4.10.1 シンプルラベル 4.10.2 LCDディスプレイ 4.11 “Office Look”ウィジェット 4.11.1 メインウィンドウ 4.11.2 ツールバー 4.11.3 ステータスバー 4.11.4 ツールチップと“What's This”ウィンドウ 4.12 プログレスバー 4.13 スクロールビュー 4.14 リストビュー 4.15 テーブルウィジェット 5章 Qtダイアログボックスツアーガイド 5.1 定義済みダイアログボックス 5.1.1 ファイル選択ダイアログボックス 5.1.2 メッセージボックス 5.1.3 プログレスダイアログボックス 5.2 独自ダイアログボックスの作成 5.2.1 タブダイアログボックス 6章 レイアウトマネージャ 6.1 レイアウトマネージャの基本 6.2 水平/垂直方向のレイアウトマネージャ 6.3 ネストしたレイアウトマネージャ 6.4 グリッドレイアウトマネージャ 7章 GUIデザインに関する考察 8章 コンテナクラス 8.1 利用できるコンテナクラス 8.2 コンテナクラスの選択 8.3 コンテナクラスの使い方 8.4 データのキャッシュ 8.5 イテレータ 8.6 スタックとキュー 9章 グラフィクス 9.1 アニメーション 9.2 印刷 9.3 色の管理 9.3.1 色の割り当て 9.3.2 カラーモデル 9.3.3 カラーグループとカラーパレット 9.4 QPainterの基本:描画機能 9.4.1 ブラシ・色・ペンの選択 9.4.2 QPainterを使用した図形描画 9.5 QPainterの高度な使い方:2次元変換とビュー変換 9.5.1 2次元変換 9.5.2 ビュー変換 9.5.3 クリッピング 9.6 ダブルバッファリングと便利なテクニック 9.7 独自の画像フォーマットの読み出しと保存 9.8 カーソルの設定 10章 テキスト処理 10.1 ユーザ入力の検査 10.2 正規表現 11章 ファイルとディレクトリの操作 11.1 テキストファイルの読み出し 11.2 ディレクトリの再帰読み出し 11.3 ファイル属性情報 12章 アプリケーション間通信 12.1 クリップボード 12.2 ドラッグ&ドロップ 13章 日付と時間 14章 独自ウィジェットの作成 14.1 座標セレクタの作成 14.2 ブラウズボックスの作成 15章 フォーカス管理 16章 高度なイベント処理 16.1 イベントフィルタ 16.2 疑似イベントの送信 17章 高度なシグナルとスロットの使い方 17.1 再びシグナルとスロットについて 17.2 複数のボタンを1つのスロットに接続する 18章 デバッグ 19章 移植性 19.1 なぜ移植性が求められるのか 19.2 移植性の高いプログラムを書く 19.3 前方注意:Qtを使用しても移植性がないケース 19.4 tmake 20章 GUIビルダ 20.1 QtArchitect 20.2 QtEZ 20.3 EBuilder 21章 Qtネットワークプログラミング 22章 Qtと他の言語やライブラリのインタフェース 22.1 QtとOpenGLプログラミング 22.2 Netscapeプラグインの作成 22.3 XtウィジェットをQtに組み込む 22.4 Perl Qtインタフェース 23章 Visual C++ IDEを使ったQtプログラミング 23.1 既存のメイクファイルのインポート 23.2 プロジェクトを一から作成する 23.3 tmakeを使ったプロジェクトファイルの作成 24章 Qtプロジェクトの例 24.1 KDEプロジェクト 24.2 OrthoVista 25章 Qt 2.0の新機能 25.1 Unicodeサポートと改良されたQString 25.2 改良されたレイアウトマネージャ 25.3 国際化機能のサポート 25.4 テーマ 25.5 改良されたウィジェットと新しいウィジェット 25.6 デバッグ支援機能 25.7 名前空間の汚染を防ぐ 25.8 その他の変更点 25.9 Qtの将来 26章 Qtの国際化と日本語の処理 26.1 国際化と地域化 26.2 Qt 1.4 における日本語処理 26.2.1 Qt Free Edition国際化パッチ 26.2.2 Qtフォントと日本語フォント 26.2.3 マルチバイト文字列の処理 26.3 Qt 2.0 における日本語処理 26.3.1 Unicode文字列とコーデック 26.3.2 Unicode文字列の入出力 26.3.3 メッセージの翻訳 付録A 演習問題の解答 2章の演習問題の解答 2.1 Hello World! 2.2 Qtリファレンスマニュアルの使い方 2.3 Exitボタンを付ける 2.4 シグナルとスロットの基本 2.5 イベント処理とQPainterを使用した簡単な描画 3章の演習問題の解答 3.1 メニューの追加 3.2 スクロールビューの追加 3.3 コンテキストメニューの追加 3.4 ファイルI/O 付録B Qパブリックライセンス 付録C Qt Free Edition 1.44 ライセンス 文献案内 索 引