データサイエンス人材育成の取り組みがさまざまなかたちでで始まっています。データサイエンスは既存の学問体系とは異なる性格を有する新しい領域であり、幅広い知識と客観性、倫理観を備え、自らの行動を律することができるデータサイエンス人材が望まれています。本書はBeyond 5G時代の到来を見すえ、これからの時代に活躍が期待されるデータサイエンス人材として、どのようなことに注意を払い、行動すべきかの行動規範案を提示していきます。多くのステークホルダーの議論と実践の起点を提起します。
なお本書はEbook版のみの提供となります。
データサイエンス人材の行動規範
小野 陽子、村田 貴司 著
- TOPICS
- 発行年月日
- 2021年04月
- PRINT LENGTH
- 152
- ISBN
- 978-4-87311-952-6
- FORMAT
- PDF EPUB
目次
はしがき 第Ⅰ部 総論 1章 データサイエンスの成立 1.1 はじめに 1.2 社会変化とデータサイエンス 1.3 情報化社会から知識社会へ 1.4 ICT、AI技術の進展 1.5 モード論 1.6 モード2としてのデータサイエンス 1.7 データサイエンス:数理統計と何が違うのか 1.8 データサイエンスとSDGs 1.9 データサイエンスのプロセス:さまざまな価値の融合への期待 1.10 終わりに:人間中心の「データサイエンス」を目指して 2章 Beyond 5Gの世界 2.1 Beyond 5G技術 2.2 Beyond 5G社会とデータサイエンス人材 2.3 技術変化で目指す社会とは? 第Ⅱ部 データサイエンス人材の行動規範案 3章 データサイエンス人材の行動規範案の特徴 3.1 データサイエンスのカバレッジ 3.2 データガバナンス 3.3 行動規範案の範囲 3.4 関連領域における行動規範の議論 3.5 欧米の経験からの示唆 3.5.1 欧州連合(EU)の示唆 3.5.2 米国スタンフォード大学の分析 4章 データサイエンス人材の行動規範案 4.1 背景 4.2 行動規範案の定義・目標 4.3 行動規範案の対象 4.4 行動規範案の内容 5章 データサイエンス人材の行動規範案解説 5.1 行動全般に関係する基本的な事項の解説 5.2 「データ思考」プロセス共通事項の解説 5.3 「データ思考」プロセスの各個別プロセスの実施に関連する事項の解説 5.4 制度に関する事項の解説 5.5 その他の解説 第Ⅲ部 さらなる理解と実践のために 6章 より深く理解するために考えてほしいこと 6.1 現代のジャン・バルジャン 6.2 リアクションボタン 6.3 説明可能で信頼できるデータサイエンス(Explainable Data Science:XDS) 6.4 多様性とインクルージョン(包摂) 6.5 6Gの世界 付録 情報倫理・コンピュータ利用ガイドライン 情報倫理・コンピュータ利用ガイドライン(抄) 結語 索引