エラスティックリーダーシップ

―自己組織化チームの育て方

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TOPICS
Business/Essay
発行年月日
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288
ISBN
978-4-87311-802-4
原書
Elastic Leadership
FORMAT
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3,080円
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複雑で変化の激しい問題に取り組みながら成果を出すチームとは、学習するチームであり、自己組織化されたチームです。そうした状態へとチームを導くには、どのようなリーダーシップが求められるのでしょうか。本書は「エラスティックリーダーシップ」というリーダーシップモデルをもとに、チームを学習する力のある自己組織化された状態へと育てる方法を解説します。
リーダーシップのスタイルをどのように使い分けるべきか。チームに学習することを学ばせるための時間の使い方とは。メンバーが真のコミットメントを示すための言葉遣いとは――。チームをより良くする実践的なヒントが詰まっており、チームリーダーやマネージャーだけでなく、チームで成果に取り組むすべての人におくる一冊です。
後半にはロバート・C・マーチンやジョアンナ・ロスマンなどをはじめとするリーダーたちによるエッセイを収録。日本語版では、伊藤直也、井原正博、海野弘成、岡島幸男、柄沢聡太郎、栗林健太郎、庄司嘉織、関将俊、たなべすなお、永瀬美穂、平鍋健児、まつもとゆきひろ、吉羽龍太郎の13名によるリーダーシップについてのエッセイを収録しています。

正誤表

ここで紹介する正誤表には、書籍発行後に気づいた誤植や更新された情報を掲載しています。以下のリストに記載の年月は、正誤表を作成し、増刷書籍を印刷した月です。お手持ちの書籍では、すでに修正が施されている場合がありますので、書籍最終ページの奥付でお手持ちの書籍の刷版、刷り年月日をご確認の上、ご利用ください。

第1刷に対する正誤表


第1刷(2017年5月12発行)に対する正誤表

■xiiページ

【誤】
4.8 広域チーム(分散しているチーム)の一部である場合は?........................50
【正】
4.8 広域チーム(分散しているチーム)の一部である場合は?........................49

■26ページ

【誤】
開発者は、言われるがままターミナルにコマンドを入力し、結果を待ってから言う。「オーケー。うまく行くはずだ」。
【正】
開発者は、言われるがままターミナルにコマンドを入力し、結果を待ってから「オーケー。うまく行くはずだ」と言い、電話を切る。

■41ページ

【誤】
「彼らにはきちんと言った。だから彼らの責任だ」と自分自身に対して言いきかせて留まり、従来のやり方を続けるのは、倫理的責任に反する行為だ。そんなのは言い訳だ。あなたが選んだ役割を満たすために何かをするかは、あなた次第だ。リーダーであることは、最初のうちはかなり孤独を感じるものだ。しかし、信じている真の変化を追い求めて進んでいくことで、驚くほど充実を感じることもある。
「彼らにはきちんと言った。だから彼らの責任だ」と自分自身に対して言いきかせて留まり、従来のやり方を続けるのは、倫理的責任に反する行為だ。そんなのは言い訳だ。自分で選んだ役割をまっとうするために行動するかしないかは、あなた次第なのだ。リーダーであることは、最初のうちはかなり孤独を感じるものだ。しかし、信じている真の変化を追い求めて進んでいくことで、驚くほど充実を感じることもある。
【正】
「彼らにはきちんと言った。だから彼らの責任だ」と自分自身に対して言いきかせて留まり、従来のやり方を続けるのは、倫理的責任に反する行為だ。そんなのは言い訳だ。自分で選んだ役割をまっとうするために行動するかしないかは、あなた次第なのだ。リーダーであることは、最初のうちはかなり孤独を感じるものだ。しかし、信じている真の変化を追い求めて進んでいくことで、驚くほど充実を感じることもある。

■194ページ

【誤】
ぼくはそこでシャルクトン*の手法を使った。
【正】
ぼくはそこでシャクルトン*の手法を使った。

■265ページ

【誤】
『『プログラマが知るべき97のこと』
【正】
『プログラマが知るべき97のこと』

目次

目次
はじめに

第Ⅰ部 エラスティックリーダーシップを理解する

1章 チームリーダーマニフェストに向かって努力する
    1.1 なぜ気にかける必要があるのか
    1.2 管理者になることを恐れない
    1.3 チームリーダーマニフェスト
    1.4 次にやること
    1.5 この章のまとめ

2章 リーダーシップスタイルをチームのフェーズに合わせる
    2.1 チームリーダーの役割
    2.2 困難を乗り越えて成長する
    2.3 修羅場とリーダーシップスタイル
    2.4 どのリーダーシップスタイルを選ぶべきか
    2.5 リーダーシップスタイルとチームのフェーズ
    2.6  3つのチームフェーズ
    2.7 チームがフェーズ間を移動するとき
    2.8 次にやること
    2.9 この章のまとめ

3章 バス因子に対処する
    3.1 バス係数とバス因子
    3.2 バス因子を取り除く
    3.3 バス因子の発生を防ぐ
    3.4 次にやること
    3.5 この章のまとめ

第Ⅱ部 サバイバルモード

4章 サバイバルモードに対処する
    4.1 サバイバルモードかどうか
    4.2 サバイバルモードから抜け出す
    4.3 ゆとり時間を作り出す—必須のアクション
    4.4 なぜゆとりか?
    4.5 指揮統制リーダーシップ
    4.6 移行期間に行う必要のあること
    4.7 チームが大きい場合は?
    4.8 広域チーム(分散しているチーム)の一部である場合は?
    4.9 次にやること
    4.10 この章のまとめ

第Ⅲ部 学習モード

5章 学習することを学ぶ
    5.1 谷とは何か
    5.2 谷を受け入れる
    5.3 チームを谷に飛び込ませる
    5.4 次にやること
    5.5 この章のまとめ

6章 コミットメント言語
    6.1 言質を与えない言い方
    6.2 言質を与える言い方
    6.3 それはあなたの制御下にあるか
    6.4 制御下にあるものにコミットする
    6.5 不可能なコミットメントを可能なものに変える
    6.6 どうやって取り組みに彼らを乗せるか
    6.7 もしメンバーがコミットメントを果たせない場合はどうするか
    6.8 コミットメントの会話を完了する
    6.9 「いつになったらやる」ではなく「いつまでにやる」
    6.10 この言語を使うべき場所
    6.11 次にやること
    6.12 この章のまとめ

7章 メンバーを成長させる
    7.1 挑戦的課題
    7.2 はじめて挑戦したとき私はどう反応したか
    7.3 挑戦的課題を使うとき
    7.4 挑戦や成功の欠如を責めない
    7.5 宿題
    7.6 あなた自身とチームのペースを調整する
    7.7 過ちから学べるだけの十分な時間があるか
    7.8 メンバーを育てるべきではない状況はあるか?
    7.9 次にやること
    7.10 この章のまとめ

第Ⅳ部 自己組織化モード

8章 自己組織化を促進させるためにクリアリングミーティングを行う
    8.1 ミーティング
    8.2 何が起こったのか
    8.3 誠実さとは何かについて再び
    8.4 ミーティングの進行を保つ
    8.5 次にやること
    8.6 この章のまとめ

9章 影響パターン
    9.1 権力を行使することについて
    9.2 次にやること
    9.3 この章のまとめ

10章 管理職のためのマニフェスト
    10.1 管理職のためのマニフェスト
    10.2 サバイバルモード
    10.3 学習モード
    10.4 自己組織化モード
    10.5 その他の白熱した質問
    10.6 次にやること
    10.7 この章のまとめ

第Ⅴ部 チームリーダシップについて知るべきこと

11章 フィードバック
      Kevlin Henney 

12章 衝突を学習へと導く
      Dan North 

13章 おそらく技術的な問題ではない
      Bill Walters 

14章 コードをレビューしよう
      RobertC. Martin(アンクル・ボブ)

15章 空気、食料、水をドキュメントする
      Travis lllig 

16章 査定とアジャイルは仲が良くない
      GaryReynolds 

17章 学習を通して導くということ:チームリーダーの責務
      Cory Foy 

18章  Coreプロトコルの紹介
      Yves Hanoulle 

19章 考えを改めよう:あなたはチームを作っている
      Jose Ramón Díaz 

20章 リーダーシップと成熟したチーム
      Mike Burrows 

21章 作業負荷を分散する
      John Hill 

22章 メンバーが自分たちで仕事を管理できるようにする
      Lior Friedman 

23章 見守り、尋ね、敬意を示す
      Horia Sluşanschi 

24章 開発者が幸せな状態であれば、質の高い仕事が得られる
      Derek Slawson 

25章 彼らの仕事をするのをやめる
      Brian Dishaw 

26章 コードを書こう。ただしやりすぎないこと
      PatrickKua 

27章 マネージャーからリーダーに進化する
      Tricia Broderick 

28章 変化のペースに影響を与える
      Tom Howlett

29章 近接マネジメント
      JuergenAppelo

30章 バベルフィッシュ
      GilZilberfeld

31章 あなたはリーダーであって、すべてを知る者ではない
      JohannaRothman

32章 行動は言葉よりも雄弁
      DanNorth

第Ⅵ部 日本人執筆者によるチームリーダーシップについて知るべきこと

33章 リードについて
      関将俊

34章 チームに成長してもらうためのリーダーシップ
      永瀬美穂

35章 コミュニケーションメンテナになる
      海野弘成

36章 困難に立ち向かうチームのリーダーへ
      柄沢聡太郎

37章 コンセプチュアル・リーダーシップ
      栗林健太郎

38章  OSS開発のリーダーシップ
      まつもとゆきひろ

39章 「刀は堂々と抜け」〜兼任リーダーの心得'17 
      岡島幸男

40章 リーダーシップは誰のものか
      たなべすなお

41章 一緒に成長できるリーダーを育てよう
      庄司嘉織

42章 採用プロセスについてもっと考えよう
      吉羽龍太郎

43章 あなたは少なくともあなた自身のリーダーである
      井原正博

44章 うまくいったらどうなるの
      関将俊

45章 現場リーダーのための6つの原則
      平鍋健児

46章 大事な問題にフォーカスする
      伊藤直也

訳者あとがき
索引