本書は、AdobeのDTPソフトウェアInDesignとXMLを組み合わせた、組版および文書形式変換について概説した書籍です。XMLを導入する価値、XMLのインポート/エクスポート、表の取り扱い等について紹介します。大学のコースカタログ(授業要覧)のコンテンツを例に、さまざまに加工をしながら、コース(授業)の内容説明、表などのコンテンツを作成する方法を学びます。XML構造、DTD、およびInDesignの名前空間の基本原則は、読者がXMLプロセスを開発する助けになるでしょう。なお本書はEbookのみの販売となります。
XML & InDesign
Dorothy J. Hoskins 著、武藤健志 監訳、神崎謙一、株式会社トップスタジオ 訳
- TOPICS
- 発行年月日
- 2013年06月
- ISBN
- 978-4-87311-625-9
- 原書
- XML and InDesign
- FORMAT
- EPUB
目次
まえがき 本書とInDesign CSについて 本書での表記 サンプルコードの使用について お問合せ先 協力者 謝辞 1章 構造化コンテンツ (XML)の簡単なガイド 2章 InDesign XMLによる発行:大学カタログの事例研究 データ的なコンテンツの例:コースの内容説明のXML XMLでのデータエクスポート インポートしたXMLの構造をモデル化する トピック的なコンテンツ:ハンドブックのXML 構造に合うようにハンドブックのテキストを検討する トピックのセットとして構造をモデル化する 改善のための繰り返し 総括:相互理解と処理速度の大きな改善 3章 XMLのインポート Adobeのやり方で: プレースホルダアプローチ 作りたいXMLをモデル化する InDesignに構造を取り込む XML要素のためのプレースホルダを作る テスト用のXMLを作成する XMLをプレースホルダにインポートする XML要素にスタイルを付加する タグをスタイルにマッピングする 「実際の」XMLファイルをインポートする ちょっと寄り道: 「スタイルをタグにマップ」ダイアログの恐ろしいメッセージ 1つのテキストフローの中にXMLコンテンツと非XMLコンテンツを混在させる InDesignファイルの中にXMLがあるときにXHTMLをエクスポートする 自分のやり方で: 自分のプロセスに合ったオプションを使う マージだけを使ってXMLをインポートする――他のインポート設定は使わない 「内容を追加」を使う 外部のXMLファイルとリンクする [開く]で起きる外部の更新と[リンク]パレット インポートしたXMLのためにテキストフローを作成する インポートされたXMLにとっての「文書の順序」の重要性 [構造]ウィンドウでXML要素を再編成する ストーリーエディターで構造を修正する InDesignの[XML 読み込みオプション]を理解する [繰り返すテキスト要素を複製]を使う 既存の構造に一致する要素のみインポートする プレースホルダ要素のテキストラベルが上書きされるのを避ける 一致しない構造、テキスト、およびレイアウトコンポーネントを削除する 画像のインポート インライン画像のインポート 4章 InDesignでXMLのタグを付ける コンテンツにタグを付ける理由: なぜXMLが必要か インポートのためにタグを付ける XMLの反復開発のためにタグを付ける 初期DTDなしで作業する 5章 InDesignの未来を考える: XMLの「スキン」としてのInDesign 6章 XMLのエクスポート XMLエクスポートのために既存のコンテンツをマークアップ(タグ付け)する 特殊なInDesignの表の例(名前空間を使ったXML) 表を詳しく調べる InDesignで画像にXMLのタグを付ける [XML を書き出し]ダイアログの[画像オプション] 7章 ePubコンテンツのエクスポート(InDesign CS5.5およびCS6) XMLの順序でのエクスポートを、ページレイアウト順、アーティクルパネル順と比較する 代替レイアウトとXMLは両立しない 未検証: 「リキッドレイアウト」と、XML構造を含んだInDesignファイル 8章 InDesignでXMLを検証する なぜ検証が必要なのか InDesignでXMLを検証する方法 DTDをロードして正しいルート要素を取得する DTDによるオーサリング 検証での問題点を処理する 要素の出現とその順序 InDesignの外部で検証する XMLの作成のために構造を複製する インポートしたXMLコンテンツをクリーンアップする 高速で軽量な信条: 「まず開発、後で検証」 情報構造の反復とDTD 9章 InDesignがXMLでうまくできないこと(あるいはうまくできること) 1対1インポートについての解けない問題 まずい文字 謎のエラー、メッセージ、クラッシュ InDesignはXMLオーサリングツールではない 10章 高度なトピック: XSLでXMLを変換する XSLTによるXMLの変換 vs XMLスクリプトによる自動XML組版 XSL: ソースのXMLファイルから要素を抽出して新たな用途で使う XSL: 要素にそれ自身をソートさせる XSL:不要な要素を取り除く 反復するチャンクのためのラッパーを作る 要素構造から表を作る アップキャスト対ダウンキャスト InDesignのインポートのためにHTMLからXMLにアップキャストする HTMLにダウンキャストする XSLTでリンクを生成する(非自動) 役に立つ属性をXMLに追加する 属性を追加するための一般式 divのためにid属性を生成する 翻訳のためのlang属性の使い方 画像のhref属性を作成する 画像のパス InDesignの[XML タグを付ける]で[検索と置換]を使用することについて一言 11章 コンテンツモデルの深さの問題と往復するXMLへの影響 深いDTDを浅いInDesign構造にマッピングするうえでの問題 浅い構造を深いDTD構造にマッピングするうえでの問題 セマンティックなidとスタイル名の付け方(専門家レベルの開発) 12章 短信 InCopyとXMLについての短信 IDMLとICMLについての短信 InDesignを自動化する: IDMLとICMLのプログラミングの可能性 あるICML開発者のテストケース まとめ 13章 監訳者からの短信 A. 参考資料 InDesignの参考資料 XMLの参考資料 XSLTの参考資料 オライリー・ジャパンの関連書籍 著者紹介