本書は、Webアプリケーションのためのユーザー認証プロトコルであるOAuth 2.0の概要を紹介する書籍です。基礎となるOAuth誕生の背景や用語の解説から、 サーバサイドWebアプリケーションフロー、クライアントサイドWebアプリケーションフロー、リソース所有者パスワードクレデンシャルフロー、クライアントクレデンシャルフローなどの各認証フロー、またモバイルアプリケーションからユーザデータへのアクセスや、次世代の認可・認証技術OpenID Connect認証に関する内容を概説しています(OpenID ConnectについてはOpenID Connect Basic Client Profile 1.0 - draft 15に基づいています)。なお本書はEbookのみの販売となります。
OAuth 2.0をはじめよう
Ryan Boyd 著、勝野久美子、株式会社トップスタジオ 訳
![[cover photo]](https://www.oreilly.co.jp/books/images/picture_large978-4-87311-558-0.jpeg)
- TOPICS
- 発行年月日
- 2012年10月
- ISBN
- 978-4-87311-558-0
- 原書
- Getting Started with OAuth 2.0
- FORMAT
目次
はじめに 本書の表記規約について サンプルコードの利用について お問合せ先 謝辞 1章 はじめに OAuthの誕生 なぜOAuthが重要なのか なぜパスワードによるAPI認可がダメなのか 重要な用語 認証(Authentication) 連合型認証(Federated Authentication) 認可(Authorization) 委譲認可(Delegated Authorization) ロール(Roles) 署名をめぐる大論争 ベアラートークンへの懸念を緩和する OAuth 2.0リクエストにデジタル署名を付ける 鍵の入手 APIリクエストの生成 開発者とアプリケーションの登録 登録が必要な理由 クライアントプロファイル、アクセストークン、認可フロー クライアントプロファイル アクセストークン 認可フロー 2章 サーバサイドWebアプリケーションフロー 認可コードフローを使うべきケース セキュリティ特性 ユーザエクスペリエンス 各ステップの詳細 ステップ1:ユーザにこれから実行する内容を知らせ、認可を求める エラー処理 ステップ2:認可コードをアクセストークンに交換する アクセストークンとリフレッシュトークンの両方が必要な理由 ステップ3:APIを呼び出す エラー処理 ステップ4a:アクセストークンを更新(リフレッシュ)する ステップ4b:新しいアクセストークンを取得する アクセス権限を取り消す方法 3章 クライアントサイドWebアプリケーションフロー インプリシットグラントフローを使うべきケース インプリシットグラントフローの制限 セキュリティ特性 ユーザエクスペリエンス 各ステップの詳細 ステップ1:ユーザにこれから実行する内容を知らせ、認可を求める エラー処理 ステップ2:URLからアクセストークンを解析する ステップ3:APIを呼び出す ステップ4:アクセストークンを更新(リフレッシュ)する アクセス権限を取り消す方法 4章 リソース所有者パスワードクレデンシャルフロー リソース所有者パスワードクレデンシャルフローを使うべきケース セキュリティ特性 ユーザエクスペリエンス 各ステップの詳細 ステップ1:ユーザにクレデンシャルを要求する ステップ2:クレデンシャルをアクセストークンに交換する ステップ3:APIを呼び出す ステップ4:アクセストークンを更新(リフレッシュ)する 5章 クライアントクレデンシャルフロー クライアントクレデンシャルフローを使うべきケース クライアントクレデンシャルフローをサポートするAPI クライアント認証の方法 セキュリティ特性 各ステップの詳細 ステップ1:アプリケーションのクレデンシャルをアクセストークンに交換する ステップ2:APIを呼び出す アクセストークンの有効期限 6章 モバイルアプリケーションからユーザデータへのアクセス ネイティブモバイルアプリケーションにOAuthを使う理由 ネイティブモバイルアプリケーションで使用するフロー バックエンドWebサーバが存在するかどうか Webブラウザは格好悪い? 組み込みWebView システムWebブラウザ 各プロバイダによるモバイルアプリケーション向け認可機能拡張 Google Facebook 7章 OpenID Connect認証 IDトークン セキュリティ特性 ユーザ認可の取得 Check IDエンドポイント UserInfoエンドポイント パフォーマンスの改善 OpenID Connect実践編 Google Facebook OpenID Connectの今後 8章 ツールとライブラリ GoogleによるOAuth 2.0 Playground GoogleのTokenInfoエンドポイント Apigeeコンソール FacebookのAccess Token ToolとAccess Token Debugger ライブラリ より詳しく知りたいときは 付録A 参考文献 仕様 ベンダによるドキュメント メーリングリスト その他