『IPv6 エッセンシャルズ』の改訂第2版。初版ではドラフトだったDHCPv6、MLDv2、モバイルIPなどIPv6の最新仕様に対応しました。ホストとルータでいかにIPv6を構成するか、現在IPv6をサポートしているアプリケーションは何かといった情報は、これからIPv6を学ぶ読者にとって有益でしょう。システムやネットワークの管理者、アーキテクト、マネージャにとっては、現在利用しているIPv4インフラにIPv6を統合する場面においての計画立案やネットワーク設計をするうえで参考になるでしょう。
IPv6 エッセンシャルズ 第2版
Silvia Hagen 著、市原 英也 監訳、豊沢 聡 訳
- TOPICS
- Web , System/Network
- 発行年月日
- 2007年06月
- PRINT LENGTH
- 544
- ISBN
- 978-4-87311-328-9
- 原書
- IPv6 Essentials, Second Edition
- FORMAT
目次
監訳者まえがき まえがき 1章 IPv6とは何か 1.1 IPv6に至るまでの経緯 1.2 IPv6の機能 1.3 IPv6は本当に必要なのか 1.4 よくある思い違い 1.5 IPv6にはいつ移行すべきか 1.6 世界のIPv6状況 1.6.1 アジア 1.6.2 ヨーロッパ 1.6.3 合衆国 1.7 IPv6の現状とベンダーのサポート 1.8 参考文献 1.8.1 RFC 2章 IPv6プロトコル 2.1 ヘッダ構造 2.2 IPv6ヘッダの各フィールド 2.2.1 バージョン 2.2.2 トラフィッククラス 2.2.3 フローラべル 2.2.4 ペイロード長 2.2.5 次ヘッダ 2.2.6 ホップ制限 2.2.7 送信元アドレス 2.2.8 宛先アドレス 2.3 拡張ヘッダ 2.3.1 ホップバイホップオプションヘッダ 2.3.2 経路制御ヘッダ 2.3.3 フラグメントヘッダ 2.3.4 宛先オプションヘッダ 2.4 参考文献 2.4.1 RFC 3章 IPv6アドレス 3.1 IPv6アドレス空間 3.2 アドレス形式 3.2.1 ユニキャスト、マルチキャスト、エニーキャスト 3.2.2 全般的なルール 3.3 アドレス表記 3.4 プレフィックス表記 3.5 グローバルルーティングプレフィックス 3.6 グローバルユニキャストアドレス 3.6.1 レジストリサービスと現在のアドレス割り当て 3.6.2 プレフィックス 3.6.3 インタフェースID 3.6.4 アドレスのプライバシー保護 3.7 特殊アドレス 3.7.1 IPv4アドレス埋め込みIPv6アドレス 3.7.2 6to4アドレス 3.7.3 ISATAPアドレス 3.7.4 Teredoアドレス 3.8 リンクローカルアドレスとサイトローカルアドレス 3.9 エニーキャストアドレス 3.10 マルチキャストアドレス 3.10.1 ウェルノウンマルチキャストアドレス 3.10.2 要請ノードマルチキャストアドレス 3.10.3 マルチキャストアドレスの動的割り当て 3.11 ノードに必須のアドレス 3.12 IPv6アドレス選択におけるデフォルト動作 3.13 参考文献 3.13.1 RFC 3.13.2 インターネットドラフト 4章 ICMPv6 4.1 ICMPv6メッセージフォーマット 4.1.1 メッセージ種別 4.1.2 コード 4.1.3 チェックサム 4.1.4 メッセージボディ 4.2 ICMPエラーメッセージ 4.2.1 宛先到達不能 4.2.2 パケット過大 4.2.3 有効期間超過 4.2.4 パラメータ異常 4.3 ICMP情報メッセージ 4.3.1 エコー要求 4.3.2 エコー応答 4.4 処理規則 4.5 ICMPv6ヘッダ例 4.6 近隣探索 4.6.1 ルータ要請/ルータ広告 4.6.2 近隣要請/近隣広告 4.6.3 ICMPリダイレクト 4.6.4 逆近隣探索 4.6.5 近隣探索オプション 4.6.6 セキュア近隣探索 4.6.7 近隣探索の使用例 4.6.8 リンク層アドレス解決 4.6.9 近隣到達不能検出(NUD) 4.6.10 近隣キャッシュと宛先キャッシュ 4.7 自動設定機能 4.8 ネットワークのアドレス変更 4.9 パスMTU探索 4.10 マルチキャストリスナー探索(MLD) 4.10.1 MLDv1 4.10.2 MLDv2 4.11 マルチキャストルータ探索(MRD) 4.12 参考文献 4.12.1 RFC 4.12.2 インターネットドラフト 5章 IPv6のセキュリティ 5.1 セキュリティの考え方 5.2 セキュリティの方法 5.3 IPSecの基本 5.3.1 セキュリティアソシエーション 5.3.2 鍵管理 5.3.3 IPsecデータベース 5.3.4 IPsecの性能 5.4 IPv6のセキュリティ構成要素 5.4.1 認証ヘッダ 5.4.2 カプセル化セキュリティペイロードヘッダ 5.4.3 AHとESPの組み合わせ 5.5 IPsec関連の新規RFCの概要 5.6 IPv6の諸要素とIPsecとの関連 5.7 IPv6のセキュリティ上の問題 5.7.1 ネイティブIPv6における問題 5.7.2 移行メカニズムとトンネリングの問題 5.8 企業におけるIPv6のセキュリティモデル 5.8.1 これからのモデル 5.8.2 IPv6におけるファイアウォールのフィルタリングルール 5.9 参考文献 5.9.1 RFC 5.9.2 インターネットドラフト 6章 サービス品質 6.1 QoSの基本 6.1.1 統合サービス 6.1.2 差別化サービス 6.2 IPv6のQoS 6.2.1 IPv6ヘッダ 6.2.2 IPv6拡張ヘッダ 6.2.3 IPv6ラベルスイッチアーキテクチャ(6LSA) 6.3 QoSの利用方法 6.4 参考文献 6.4.1 RFC 7章 物理ネットワーク 7.1 IPv6のレイヤ2サポート 7.1.1 イーサネット(RFC 2464) 7.1.2 FDDI(RFC 2467) 7.1.3 トークンリング(RFC 2470) 7.1.4 PPP(RFC 2472) 7.1.5 ATM(RFC 2492) 7.1.6 フレームリレー(RFC 2590) 7.2 ネットワーク接続検出(DNA) 7.3 参考文献 7.3.1 RFC 7.3.2 インターネットドラフト 8章 経路制御プロトコル 8.1 ルーティングテーブル 8.1.1 ルーティングテーブルの検索と内容 8.1.2 デフォルト経路 8.2 RIPng 8.2.1 RIPngの距離ベクトルアルゴリズム 8.2.2 RIPngの制約 8.2.3 トポロジーの変更と不安定さの防止 8.2.4 RIPngメッセージフォーマット 8.2.5 次ホップ情報 8.2.6 タイマー 8.2.7 パケット処理 8.2.8 制御機能とセキュリティ 8.3 OSPFv3 8.3.1 OSPFv3の概略 8.3.2 OSPFのエリアと外部経路 8.3.3 OSPFv3メッセージフォーマット 8.3.4 隣接関係の構成 8.3.5 リンクステートデータベース 8.3.6 OSPFルーティングテーブルの計算 8.3.7 LSAフラッディング 8.4 IPv6対応BGP-4 8.4.1 BGP-4の概略 8.4.2 BGPメッセージヘッダ 8.4.3 OPENメッセージ 8.4.4 UPDATEメッセージ 8.4.5 BGPパス属性 8.4.6 NOTIFICATIONメッセージとKEEPALIVEメッセージ 8.4.7 BGPのマルチプロトコル拡張 8.5 IPv6で利用できるその他の経路制御プロトコル 8.5.1 IS-ISを用いたIPv6経路制御 8.5.2 EIGRPv6 8.5.3 IPv6におけるマルチキャスト経路制御 8.6 参考文献 8.6.1 RFC 8.6.2 インターネットドラフト 9章 上位層プロトコル 9.1 UDPとTCP 9.2 DHCP 9.2.1 DHCPで用いられる用語と番号 9.2.2 DHCPv6ヘッダフォーマット 9.2.3 リレーエージェントメッセージとサーバメッセージ 9.2.4 DUID 9.2.5 アイデンティティアソシエーション 9.2.6 DHCPの通信処理 9.2.7 セキュリティについて 9.2.8 DNSの動的更新 9.2.9 ステートレスDHCP 9.3 DNS 9.3.1 AAAAレコード 9.3.2 DNSサーバ 9.3.3 DNSリゾルバ 9.3.4 DNSによる名前解決 9.3.5 DNSの問題 9.4 SLP 9.5 FTP 9.6 TELNET 9.7 Webサーバ 9.7.1 ブラウザのサポート 9.7.2 プロキシのサポートとその利用方法 9.8 参考文献 9.8.1 RFC 9.8.2 インターネットドラフト 10章 IPv4との相互運用 10.1 デュアル・スタック方式 10.2 トンネリング方式 10.2.1 トンネリングの動作 10.2.2 自動トンネリング 10.2.3 設定トンネリング 10.2.4 IPv6カプセル化 10.2.5 移行メカニズム 10.3 ネットワークアドレス変換とプロトコル変換 10.3.1 ステートレスIP/ICMP変換 10.3.2 ネットワークアドレス/プロトコル変換 10.3.3 制限事項 10.3.4 その他の変換技術 10.4 比較検討 10.4.1 デュアル・スタック 10.4.2 トンネリング 10.4.3 NAT-PT 10.4.4 移行のタイミング 10.5 導入の手法 10.5.1 一般のネットワーク 10.5.2 ISPのネットワーク 10.6 事例集 10.6.1 NTTコミュニケーションズ(ISP) 10.6.2 Porto大学 10.6.3 Strasbourg大学 10.6.4 本書はIPv6で書かれた 10.6.5 Moonv6(最大規模のIPv6試験ネットワーク) 10.7 その他の注意点 10.7.1 IPv6経路制御 10.7.2 デュアル・スタックノードのプロトコル選択 10.7.3 IPv6によるマルチホーム 10.7.4 DNS 10.7.5 ネットワーク管理 10.7.6 IPv4への依存性 10.8 セキュリティについて 10.9 アプリケーション 10.10 導入コスト 10.10.1 ハードウェアとオペレーティングシステム 10.10.2 ソフトウェア 10.10.3 教育 10.10.4 計画立案 10.10.5 その他のコスト 10.11 ベンダーのサポート 10.11.1 オペレーティングシステム 10.11.2 ルータ 10.11.3 IPアドレス管理 10.11.4 ファイアウォール 10.12 参考文献 10.12.1 RFC 10.12.2 インターネットドラフト 11章 モバイルIPv6 11.1 概論 11.1.1 モバイルIPv6関連用語 11.1.2 モバイルIPv6の動作 11.2 モバイルIPv6プロトコル 11.2.1 モビリティヘッダとモビリティメッセージ 11.2.2 バインディング更新メッセージ 11.2.3 バインディング確認 11.2.4 モビリティオプション 11.2.5 経路制御ヘッダタイプ2 11.3 ICMPv6とモバイルIPv6 11.3.1 ホームエージェントアドレス探索 11.3.2 モバイルプレフィックス要請 11.3.3 近隣探索の変更点 11.4 モバイルIPv6の通信処理 11.4.1 バインディングキャッシュ 11.4.2 バインディング更新リスト 11.4.3 往復経路確認手順 11.4.4 ホームエージェントの処理 11.4.5 移動ノードの処理 11.5 セキュリティ 11.6 モバイルIPv6の拡張機能 11.6.1 NEMO 11.6.2 階層化モバイルIPv6 11.6.3 高速ハンドオーバー 11.7 参考文献 11.7.1 RFC 11.7.2 インターネットドラフト 12章 実践してみよう 12.1 Linux 12.1.1 Linuxの入手先 12.1.2 インストール 12.1.3 ユーティリティ 12.2 BSD 12.2.1 インストール 12.2.2 ユーティリティ 12.2.3 KAMEプロジェクト 12.3 Sun Solaris 12.3.1 IPv6の有効化 12.3.2 ユーティリティ 12.4 Macintosh 12.5 Microsoft 12.5.1 Windows Server 2003 12.5.2 Windows XP 12.5.3 Microsoftのロードマップ 12.6 Ciscoルータ 12.7 アプリケーション 12.8 試験手順 12.8.1 IPv6 pingの実行 12.8.2 IPv4ネットワーク経由で6Boneにpingを実行 12.8.3 IPv6 tracerouteの実行 12.8.4 IPv6 Webへのアクセス 付録A RFC A.1 RFCについて A.2 インターネットドラフト文書 A.3 IPv6関連のRFC A.3.1 IPv6全般についてのRFC A.3.2 IPv6の接続形態についてのRFC 付録B IPv6関連情報 B.1 イーサタイプ B.2 次ヘッダフィールド値 B.3 予約済みエニーキャストID B.4 マルチキャストスコープフィールド値 B.5 ウェルノウンマルチキャストグループアドレス B.6 ICMPv6メッセージ種別とコード値 B.7 IPv6のQoS B.8 マルチキャストグループアドレスとトークンリング機能アドレス B.9 OSPFv3メッセージとリンクステートデータベース B.10 BGP-4メッセージタイプとパラメータ B.11 DHCPv6とIPv6 SLPのマルチキャストアドレス B.12 モバイルIPv6 付録C 参考文献 索引