自律型エージェントの台頭に伴い、これからの課題は個々のエージェントの構築方法から、エコシステム全体の管理へと移行しています。本書は、相互に接続されたエージェントが自律的に協調し、トランザクションを実行し、タスクを遂行する次世代の技術領域について探求します。APIサービスメッシュやデータメッシュで確立された概念を基盤とし、急速に拡大するエージェント群を安全かつ大規模に管理するための革新的なアーキテクチャを提案しています。また、エージェントの登録機構やマーケットプレイス、ガバナンス、ヒューマンインザループによる監視といった主要な構成要素を丁寧に解き明かし、エージェント同士が円滑に相互作用するための実践的なアプローチを解説します。豊富なユースケースを通じて、セキュリティ、透明性、効率性を確保しながらエージェント環境を構築・管理する手法を理解できるようになるでしょう。技術リーダー、アーキテクトから企業戦略家まで、大規模なエージェントエコシステムがもたらす未来を確信を持って進むための指針となる一冊です。
エージェンティックメッシュ
―生成AIを活用した自律型エージェントエコシステム
Eric Broda、Davis Broda 著、株式会社トップスタジオHR 編
- TOPICS
- AI/LLM
- 発行年月日
- 2026年09月02日
- PRINT LENGTH
- 416
- ISBN
- 978-4-8144-0175-8
- 原書
- Agentic Mesh
- FORMAT
目次
本書への推薦の言葉
序文
まえがき
第I部 基本概念の定義
1章 エージェンティックメッシュを理解する:基礎知識
1.1 LLMの登場
1.2 エージェントの時代
1.3 エージェントの定義
1.4 エージェントの現状
1.5 エンタープライズグレードのエージェント
1.6 エージェンティックメッシュ:エージェントのエコシステム
1.7 エージェントの課題
1.8 エージェント活用の可能性
1.9 まとめ
2章 エージェントの過去、現在、未来
2.1 エージェントの過去
2.1.1 人工知能の起源
2.1.2 機械学習の時代
2.1.3 ディープラーニング革命
2.2 エージェントの現在
2.2.1 トランスフォーマーアーキテクチャ
2.2.2 LLMの時代
2.3 エージェンティックな未来
2.3.1 短期:エンタープライズグレードのエージェントの基盤構築
2.3.2 中期:エージェンティックメッシュの台頭―エージェントエコシステム
2.3.3 長期:エージェントビジネスの誕生
2.4 まとめ
3章 エージェントvs. AIワークフロー
3.1 AI ワークフローの定義
3.2 AI ワークフローの一般的な種類
3.2.1 プロンプトチェイニング
3.2.2 ルーティング
3.2.3 並列化
3.2.4 オーケストレーション
3.2.5 リフレクション
3.3 AI ワークフローの課題
3.3.1 「ブラックボックス」問題
3.3.2 スケーリングの課題
3.3.3 エッジケースの処理
3.4 AI ワークフローとエージェントの比較
3.5 エージェントはAI ワークフローを拡張する
3.6 まとめ
4章 エージェントの基本
4.1 エージェントの類比:エージェントは人間に似ている
4.2 人間からエージェントへ
4.3 チームからエージェントフリートへ
4.4 組織からエージェントエコシステムへ
4.5 エージェントのアーキテクチャ
4.6 タスク計画
4.7 タスク実行
4.8 問題解決
4.9 ツール使用
4.10 メモリとコンテキスト
4.11 学習
4.12 協働とコミュニケーション
4.13 まとめ
第II部 エージェントエコシステムとしてのエージェンティックメッシュ
5章 エージェントアーキテクチャ
5.1 エージェントの原則
5.1.1 信頼性と説明責任
5.1.2 安定性と継続性
5.1.3 説明可能性とトレーサビリティ
5.1.4 協働性とインテリジェンス
5.2 エージェントのコンポーネント
5.2.1 エージェントの「脳」
5.2.2 エージェントのメモリ
5.2.3 エージェントのコンテキストエンジニアリング
5.2.4 エージェントツール
5.3 エージェントのタスク管理
5.3.1 タスク計画の作成
5.3.2 コラボレーターとツールの特定
5.3.3 パラメーター置換
5.3.4 タスク計画の実行
5.4 エージェントのインタラクションと会話
5.4.1 エージェントメッセージングモデル
5.4.2 エージェントの会話管理
5.4.3 エージェントの状態管理
5.4.4 エージェントワークスペース
5.4.5 エージェントのアイデンティティとロール
5.5 エージェントの種類
5.5.1 タスク指向エージェント
5.5.2 ゴール指向エージェント
5.5.3 シミュレーションエージェント
5.5.4 オブザーバーエージェント
5.6 エージェントパターン
5.6.1 エージェントコミュニケーションパターン
5.6.2 エージェントロールパターン
5.6.3 エージェント組織化パターン
5.7 エージェントの設定
5.7.1 アイデンティティ、説明、目的
5.7.2 タスク実行戦略
5.7.3 セキュリティ設定
5.7.4 ポリシーと認定
5.7.5 エージェントとツールの可視性
5.8 まとめ
6章 エンタープライズグレードのエージェント
6.1 マイクロエージェント(マイクロサービスエージェント)
6.2 エージェントセキュリティ
6.2.1 基本的なマイクロサービスセキュリティ
6.2.2 コンテナセキュリティ
6.2.3 Kubernetes セキュリティ
6.3 エージェントの安定性
6.3.1 安定性の問題
6.3.2 安定性問題の根本原因
6.3.3 解決に向けたアプローチ
6.3.4 タスク分解
6.3.5 決定論的制御
6.3.6 専門モデルの活用
6.3.7 信頼できるエージェントとの未来
6.4 エージェントの説明可能性
6.4.1 信頼のギャップ
6.4.2 説明可能性:現実世界からの教訓
6.4.3 説明可能性を説明する
6.4.4 説明可能なエージェントに向けて
6.5 エージェントのスケーラビリティ
6.5.1 スケーラビリティの問題
6.5.2 分散アーキテクチャ
6.5.3 エージェント間連携の共通化
6.5.4 会話/状態管理
6.5.5 エージェントエコシステムをスケールさせる基盤機能
6.5.6 再利用可能な単位としてのエージェント
6.5.7 LLM基盤のスケーリング
6.6 エージェントディスカバリー
6.6.1 検索問題を超えて
6.6.2 適切なエージェントを見つける
6.7 エージェントの可観測性とトレーサビリティ
6.8 エージェントの運用性
6.9 エージェントのテスト
6.9.1 LLMのテスト
6.9.2 エージェントテストへの拡張
6.9.3 マイクロエージェントのテスト:確率的世界における決定論
6.10 AgentOps:エージェントのためのDevOps
6.11 まとめ
7章 エージェンティックメッシュ:エンタープライズグレードのエージェントエコシステム
7.1 エコシステムとスケール
7.2 エージェントフリート
7.2.1 構造とコンポジション
7.2.2 調整と運用
7.2.3 エコシステム管理プレーン
7.3 エージェンティックメッシュのコンポーネント
7.3.1 レジストリ
7.3.2 モニター
7.3.3 インタラクションサーバー
7.3.4 マーケットプレイス
7.3.5 ワークベンチ
7.3.6 プロキシ
7.4 メッシュの機能
7.4.1 信頼フレームワーク
7.4.2 オペレーション機能
7.4.3 エージェントライフサイクル管理
7.5 まとめ
8章 エージェンティックメッシュのUX
8.1 エージェンティックメッシュのUX
8.2 ログイン
8.3 ホーム
8.4 マーケットプレイス
8.4.1 エージェントマーケットプレイスとは何か?
8.4.2 マーケットプレイスサービス
8.4.3 適切なエージェントの検索
8.5 コンシューマーワークベンチ:エージェントとの対話
8.5.1 エージェントのための共有ワークスペース
8.5.2 エージェントのチャットインターフェース
8.6 クリエイターワークベンチ
8.6.1 エージェントメタデータの登録
8.6.2 エージェントのマーケットプレイスへの接続
8.6.3 ワークベンチを使ったエージェントライフサイクルの管理
8.6.4 エージェントの公開・配布・再利用を支える仕組み
8.7 トラストワークベンチ
8.7.1 ポリシー設定
8.7.2 エージェントへのポリシーの紐付け
8.7.3 エージェント認定
8.7.4 内部認定とサードパーティ認定
8.7.5 認定ライフサイクル管理
8.8 オペレーターワークベンチ
8.8.1 エージェントの可観測性
8.8.2 診断とトラブルシューティング
8.8.3 実行制御
8.9 まとめ
9章 エージェンティックメッシュレジストリ
9.1 エージェンティックメッシュレジストリ
9.2 エージェント
9.3 会話情報
9.4 インタラクション
9.5 ワークスペース
9.6 ポリシー
9.7 ユーザー
9.8 実装時の考慮事項
9.9 まとめ
10章 インタラクション管理
10.1 エージェンティックメッシュのインタラクション管理
10.2 イベント駆動型通信
10.2.1 HTTPとイベント駆動型の比較
10.2.2 メッセージキュー:信頼性のある配信と永続化
10.2.3 Pub/Sub:動的でスケーラブルな配信
10.2.4 イベントリプレイ
10.2.5 メッセージキューのモニタリング
10.3 ユーザー/エージェント間通信
10.3.1 インタラクションのライフサイクル
10.3.2 会話
10.3.3 会話とインタラクションのエンドポイント
10.4 エージェント間通信
10.4.1 実行計画に組み込まれるエージェント
10.4.2 メッセージの送信
10.5 ユーザーアラート
10.6 ワークスペース
10.6.1 応答するかどうかの判断
10.6.2 ワークスペースメッセージへの対応
10.6.3 ワークスペースのゴール
10.6.4 スーパーコンテキストとしてのワークスペース
10.7 まとめ
11章 セキュリティの考慮事項
11.1 エージェンティックメッシュのセキュリティ
11.2 相互TLS
11.3 認証と認可
11.4 シークレット管理
11.5 プロンプトインジェクション
11.5.1 プロンプトインジェクションの例
11.5.2 プロンプトインジェクションの手法
11.5.3 プロンプトインジェクションへの対処
11.6 LLMジェイルブレイキング
11.7 行動監視
11.8 ディザスタリカバリ
11.9 まとめ
12章 信頼フレームワークとガバナンス
12.1 7 層エージェント信頼フレームワーク
12.2 第1 層:アイデンティティと認証
12.2.1 アイデンティティライフサイクルの管理
12.2.2 権限の委譲とスコープ設定
12.2.3 アイデンティティのスケーリング
12.2.4 アイデンティティの監視と監査
12.2.5 信頼とアイデンティティ
12.3 第2 層:認可とアクセス制御
12.3.1 アクセス制御の基礎
12.3.2 エージェントのためのゼロトラストモデル
12.3.3 強制、最小権限、ライフサイクル管理
12.3.4 アイデンティティ統合とフェデレーション型ガバナンス
12.3.5 運用におけるセキュリティバイデザイン
12.4 第3 層:目的とポリシー
12.4.1 目的:エージェントが行うことの定義
12.4.2 ポリシー:運用上の制約の定義
12.5 第4 層:タスク計画と説明可能性
12.5.1 エージェントにおける推論の不透明性
12.5.2 ツールと連携先の選択
12.5.3 パラメーター化とステップ実行
12.6 第5 層:可観測性とトレーサビリティ
12.6.1 エージェント活動の可視性
12.6.2 マルチエージェントにおけるタスクコンテキストの記録
12.6.3 運用モニタリングとシステムレベルの可観測性
12.7 第6 層:認定とコンプライアンス
12.7.1 認定による保証の構造化
12.7.2 評価、監督、再認定
12.7.3 トラストレジストリ、メタデータ、発見可能性
12.7.4 フィードバックループ、強制執行、長期的信頼
12.8 第7 層:ガバナンスとライフサイクル管理
12.8.1 エージェントガバナンスの実践
12.8.2 エージェントライフサイクル管理の示唆
12.9 まとめ
第III部 エージェンティックメッシュの構築
13章 オペレーティングモデルとチーム構造
13.1 構造、プロセス、テクノロジー、ポリシー、メトリクス
13.1.1 構造(人間とエージェント)
13.1.2 プロセス
13.1.3 テクノロジー
13.1.4 メトリクス
13.1.5 ポリシー
13.1.6 その他の考慮事項
13.2 エージェントフリートの構造
13.2.1 メッシュのスケーリング単位としてのフリート
13.2.2 動的なメンバーシップと流動的な境界
13.2.3 接着剤としてのコアサービス
13.2.4 機能ではなくミッションへの整合
13.2.5 フリート管理における主要な役割
13.2.6 フリートの組織パターン
13.3 エージェントチームの構造
13.3.1 エージェントオーナー
13.3.2 エージェントエンジニア
13.3.3 信頼性および運用スペシャリスト(エージェントSRE)
13.3.4 ガバナンスおよび認定リード
13.3.5 評価およびヒューマンインザループ(HITL)スーパーバイザー
13.3.6 ポリシーおよび倫理リエゾン
13.3.7 リリースマネージャー
13.4 移行における考慮事項
13.4.1 人間への影響と倫理的基盤
13.4.2 コミュニケーション、信頼、文化的適応
13.4.3 リスキリング、支援、ガバナンスによる構造的な移行
13.5 仕事の未来
13.5.1 仕事の自動化から自律性へ
13.5.2 不均等な影響と労働市場の二極化
13.5.3 ハイブリッド職種とオペレーティングモデルの出現
13.5.4 人間の目的、適応力、継続的学習
13.6 まとめ
14章 エージェントファクトリー:大規模なエージェント構築
14.1 エージェント開発サイクル
14.2 大規模なエージェントの構築
14.2.1 フリート
14.2.2 フリートの編成
14.2.3 フリートの構築
14.3 大規模なエージェントの運用
14.3.1 フリートのデプロイ
14.3.2 フリートの監視:フリートオブザーバーエージェント
14.3.3 フリートの更新と廃止
14.4 もう少し先の未来
14.4.1 エージェント作成エージェント
14.4.2 さらなる抽象化
14.5 まとめ
15章 実装のための実践的ロードマップ
15.1 戦略的基盤
15.1.1 フェーズ1:戦略の策定
15.1.2 フェーズ2:アーキテクチャの設計
15.1.3 フェーズ3:候補パイプラインの特定
15.1.4 フェーズ4:MVPの選定
15.2 技術構築/実運用化
15.2.1 技術基盤の構築
15.2.2 技術基盤の実運用化
15.2.3 技術基盤の保護
15.2.4 モデルと運用の管理
15.3 エージェントファクトリーとフリートファクトリー
15.3.1 エンタープライズグレードのエージェントフレームワークの構築
15.3.2 エンタープライズグレードのエージェントフリートとエコシステムフレームワークの構築
15.3.3 エージェント/フリートのDevSecOps の確立
15.3.4 エージェントファクトリーの構築
15.3.5 フリートファクトリーの構築
15.4 組織・オペレーティングモデル
15.4.1 新しいオペレーティングモデルの確立
15.4.2 変革管理
15.4.3 スタッフの研修とスキル開発
15.5 ガバナンスと認定
15.5.1 エージェントのガバナンスと認定の確立
15.5.2 フリートのガバナンスと認定の確立
15.6 まとめ
索引