エンジニアリングチームのリード術

―Googleに学ぶインディビジュアルコントリビューターとマネージャーのための実践ガイド

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発行年月日
PRINT LENGTH
316
ISBN
978-4-8144-0111-6
原書
Leading Effective Engineering Teams
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Google Chromeチームでの10年にわたる経験をもとに、エンジニアリングチームを効果的にリードする方法を解説します。優れたエンジニアリングチームに共通する特性を明らかにし、常に高い成果を生み出すための原則、ヒント、フレームワークを具体的に紹介します。また、そうしたチームを率いるリーダーに求められる振る舞いやリーダーシップの在り方についても詳しく説明します。
効果的なコミュニケーションやコラボレーション、意思決定や問題解決のプロセスについて、実際の事例やパターンを交えながら解説します。さらに、チームメンバーとの信頼関係を築く方法や、チーム内にコミットメントと説明責任の文化を育むためのアプローチを学びます。加えて、建設的なフィードバックの提供、明確な目標設定、メンバーが主体的に仕事や能力開発に取り組めるチームの構築方法についても紹介します。

目次

まえがき
はじめに

1章 ソフトウェアエンジニアリングチームを効果的にする条件
    1.1 チームを効果的にする条件の調査
        1.1.1 Project Aristotle
        1.1.2 その他の調査
    1.2 モチベーションがパフォーマンスをドライブする
    1.3 効果的なチームの構築
        1.3.1 適切な人材を集める
        1.3.2 チームスピリットを高める
        1.3.3 効果的にリードする
        1.3.4 効果性を持続させる(成長の文化)
    1.4 まとめ

2章 効率性と効果性と生産性
    2.1 効率性、効果性、生産性の違い
        2.1.1 ゴール
        2.1.2 測定
        2.1.3 影響を与える要因
    2.2 アウトプットとアウトカム
        2.2.1 アウトプットとアウトカムの測定
        2.2.2 アウトプットよりもアウトカムを重視する
    2.3 効果的な効率性
        2.3.1 初心者のための効果的な効率性
        2.3.2 トレードオフのマネジメント
        2.3.3 チームの生産性を再定義する
        2.3.4 効果性と効率性のバランス
        2.3.5 日頃から効果的に効率的になるためのヒント
    2.4 まとめ

3章 効果的なエンジニアリングのための3つのEのモデル
    3.1 実行可能にする(Enable)
        3.1.1 ビジネスタイプとチームサイズに合わせて効果性を定義する
        3.1.2 効果性を立ち上げる
    3.2 力を与える(Empower)
        3.2.1 機会を与え、問題を排除する
        3.2.2 一人ひとりの効果性を高めるために努力する
        3.2.3 チームの効果性モデルに従う
        3.2.4 効果性の増幅
        3.2.5 テコ作用の高い活動を見つける
        3.2.6 Googleから学んだ教訓
    3.3 拡大する(Expand)
        3.3.1 リーダーシップの課題
        3.3.2 リーダーシップの3つのいつでも
    3.4 まとめ

4章 効果的なマネジメント:Googleの調査
    4.1 Project Oxygen
        4.1.1 簡単な歴史
        4.1.2 調査プロセス
        4.1.3 パフォーマンスの高いマネージャーの振る舞い
        4.1.4 アウトカム
        4.1.5 Project Oxygenの調査結果の活用
    4.2 Project Aristotle
        4.2.1 心理的安全性
        4.2.2 相互信頼
        4.2.3 構造と明確さ
        4.2.4 仕事の意味
        4.2.5 インパクト
        4.2.6 アウトカム
    4.3 Project Aristotleの調査結果を活用する
    4.4 まとめ

5章 効果性に対する一般的なアンチパターン
    5.1 アンチパターンのカテゴリー
    5.2 個人のアンチパターン
        5.2.1 スペシャリスト
        5.2.2 ジェネラリスト
        5.2.3 ため込み屋
        5.2.4 教え魔
        5.2.5 些細な手直し屋
    5.3 業務関連のアンチパターン
        5.3.1 締め切り間際の奮闘
        5.3.2 PRプロセスにおける規則違反
        5.3.3 長期化するリファクタリング
        5.3.4 レトロスペクティブでの手抜き
    5.4 構造的なアンチパターン
        5.4.1 孤立した集団
        5.4.2 知識のボトルネック
    5.5 リーダーシップのアンチパターン
        5.5.1 マイクロマネジメント
        5.5.2 スコープマネジメントのミス
        5.5.3 詰め込み過ぎの計画
        5.5.4 懐疑的なリーダーシップ
        5.5.5 消極的なリーダーシップ
        5.5.6 過小評価
    5.6 まとめ

6章 効果的なマネージャー
    6.1 エンジニアリングからマネジメントへ
    6.2 最初の一歩
    6.3 戦略の策定
    6.4 自分の時間をマネジメントする
        6.4.1 計画
        6.4.2 実行
        6.4.3 評価
    6.5 期待されていることを理解して、期待することを設定する
        6.5.1 自分に期待される成果は何か
        6.5.2 チームメンバーに期待する成果はどういうものか
    6.6 コミュニケーションの基礎
        6.6.1 チームミーティング
        6.6.2 1on1ミーティング
        6.6.3 メッセージを伝える手段
        6.6.4 非言語コミュニケーション
    6.7 ピープルマネジメント
        6.7.1 採用
        6.7.2 パフォーマンス評価
        6.7.3 退職マネジメント
        6.7.4 メンターシップとコーチング
    6.8 難しいプロジェクトのマネジメント
    6.9 チーム力学のマネジメント
        6.9.1 一人ひとりの個性と多様性のあるチーム
        6.9.2 リモートチーム
        6.9.3 対立の解決
    6.10 マスタリーと成長を実現する
        6.10.1 仕事の手が空いた期間を成長のために活用する
        6.10.2 業務負荷の高い期間中に成長を促す
    6.11 ネットワーキングの基礎
    6.12 まとめ

7章 効果的なリーダーになる
    7.1 効果的なリーダーと効果的なマネージャー
    7.2 リーダーシップの役割
        7.2.1 テックリード
        7.2.2 エンジニアリングマネージャー
        7.2.3 テックリードマネージャー(TLM)
    7.3 自分のリーダーシップスキルを診断する
        7.3.1 必須の資質
        7.3.2 リーダーシップに望まれる資質
    7.4 効果的なリーダーシップ
        7.4.1 リーダーシップスタイル
        7.4.2 戦略を練る
        7.4.3 役割を演じる
        7.4.4 態度を身につける
    7.5 まとめ

訳者あとがき
索引

コラム目次
    ベストを尽くす、というゴール
    効果的な1on1ミーティングのテンプレート
    チームと個人のOKRの例
    Googleにおけるコードレビュー