組織内で安全にネットワークを活用するためのVPNについて、その基礎概念から様々な選択肢、また具体的な構築の方法までをわかりやすく解説する一冊です。プランニング、システム構成、他のネットワークとの統合、運用管理、さらにWindows NT、UNIXプラットフォームを対象に主要なVPN製品のインストールと設定にも触れています。本書は、SSH(Secure Shell)およびIPSec標準についての情報が大幅に追加された第2版をもとに、最近の動向などの新規情報を追加した価値のある翻訳書です。
VPN 第2版
Charlie Scott, Paul Wolfe, Mike Erwin 著、歌代 和正 監訳、須田 隆久 訳
- TOPICS
- 発行年月日
- 2000年05月
- PRINT LENGTH
- 260
- ISBN
- 4-90090-085-0
- 原書
- Virtual Private Networks, 2nd Edition
- FORMAT
目次
1章 VPNを構築する理由 1.1 VPNは何をしてくれるのか 1.2 インターネットが抱えるセキュリティリスク 1.3 VPNはどのようにインターネットのセキュリティ問題を解決してくれるか 1.4 VPNのソリューション 1.5 本書で使われるIPアドレスとドメイン名の表記について 2章 基本的なVPN技術 2.1 ファイアウォールの運用 2.2 暗号化と認証 2.3 VPNプロトコル 2.4 VPNへの攻撃手段 2.5 特許と法律の問題 3章 WAN、リモートアクセス、 およびVPN 3.1 一般的なWAN、RAS、およびVPNの概念 3.2 VPNとWANの比較 3.3 VPNとRASの比較 4章 レイヤ2接続の実装 4.1 PPTP、L2F、L2TPの違い 4.2 PPTPのはたらき 4.3 PPTPの機能 5章 レイヤ2接続の設定およびテスト 5.1 Windows NT RASサーバにおけるPPTPのインストールおよび設定 5.2 Windows NTクライアントの「ダイヤルアップネットワーク」 におけるPPTPの設定 5.3 Windows 95または98クライアントの「ダイヤルアップネットワーク」におけるPPTPの設定 5.4 リモートアクセススイッチのPPTPを有効化する 5.5 リモートアクセススイッチへの呼び出し 5.6 トラブルシューティング 5.7 他のセキュリティ対策とPPTPの併用 6章 AltaVista Tunnel 98によるVPN構築 6.1 AltaVista Tunnelシステムの特長 6.2 AltaVista Tunnelの制限 6.3 AltaVista Tunnelのはたらき 6.4 VPNとAltaVista 7章 AltaVista Tunnelの設定およびテスト 7.1 ビジネスの現場へ 7.2 AltaVista Tunnelのインストール 7.3 AltaVista Tunnel ExtranetサーバおよびTelecommuterサーバの設定 7.4 AltaVista Telecommuterクライアントの設定 7.5 トラブルシューティング 8章 Unix Secure ShellでVPNを実現する 8.1 SSHソフトウェア 8.2 SSHの構築およびインストール 8.3 SSHの構成要素 8.4 PPPとSSHによるVPNの構築 8.5 トラブルシューティング 8.6 性能評価 9章 Cisco PIXファイアウォール 9.1 Cisco PIXファイアウォール 9.2 PIXの運用 9.3 PIXをゲートウェイとして設定する 9.4 その他のVPN機能に関する設定 10章 VPNの管理および保守 10.1 ISPの選択 10.2 VPNのトラブルシューティング 10.3 QoSの実現 10.4 セキュリティのためのアドバイス 10.5 最新情報の入手 11章 VPNシナリオ 11.1 トポロジー 11.2 本社オフィス 11.3 大規模な支社オフィス 11.4 小規模な支社オフィス 11.5 リモートアクセスユーザ 11.6 ネットワーク図 付録A 将来のインターネット技術 A.1 IPv6 A.2 IPSec A.3 S/WAN 付録B オンラインその他の参考資料 B.1 ソフトウェアの更新 B.2 IETF B.3 CERT勧告 B.4 業界誌 B.5 ネットワーキングおよびインターネット関連のWebサイト B.6 Usenetニュースグループ B.7 メーリングリスト