UNIXのシェルのひとつであるbashは、強力なスクリプト機能、コマンドヒストリ、入力補完機能などが評価され、多くのユーザから支持を受けています。本書はこれらの機能の説明のほか、カスタマイズや環境設定のノウハウ、インストール手順、高度な操作方法を解説しています。cshの機能に不満を持っている方、bashをインストールしたけれど使いこなしていない方などにぜひ読んでいただきたい本です。また、第2版ではbash Version 2.0に対応しております。
入門 bash 第2版
Cameron Newham, Bill Rosenblatt 共著、QUIPU LLC 遠藤 美代子 訳
- TOPICS
- 発行年月日
- 1998年09月
- PRINT LENGTH
- 360
- ISBN
- 4-90090-078-8
- 原書
- Learning the bash shell, 2nd Edition
- FORMAT
目次
まえがき 1章 bashの基礎 1.1 シェルとは何か 1.2 本書の適用範囲 1.3 UNIXシェルの歴史 1.4 bashの入手 1.5 対話形式におけるシェルの使用 1.6 ファイル 1.7 入力と出力 1.8 バックグラウンドジョブ 1.9 特殊記号とクォーティング 1.10 ヘルプ 2章 コマンドライン編集 2.1 ヒストリファイル 2.2 emacsモード 2.3 viモード 2.4 fcコマンド 2.5 ヒストリ展開 2.6 readline 2.7 キー入力の習慣 3章 環境のカスタマイズ 3.1 .bash_profile、.bash_logout、.bashrcファイル 3.2 エイリアス 3.3 オプション 3.4 シェル変数 3.5 カスタマイズとサブプロセス 3.6 カスタマイズのヒント 4章 基本的なシェルプログラミング 4.1 シェルスクリプトと関数 4.2 シェル変数 4.3 文字列演算子 4.4 コマンド置換 4.5 上級例:pushdとpopd 5章 フロー制御 5.1 if/else 5.2 for 5.3 case 5.4 select 5.5 whileとuntil 6章 コマンドラインオプションと定義済み変数 6.1 コマンドラインオプション 6.2 定義済み変数 6.3 整数型変数と数値演算 6.4 配列 7章 入出力とコマンドラインの処理 7.1 入出力リダイレクタ 7.2 文字列の入出力 7.3 コマンドラインの処理 8章 プロセスの操作 8.1 プロセスIDとジョブ番号 8.2 ジョブ制御 8.3 シグナル 8.4 トラップ 8.5 コルーチン 8.6 サブシェル 8.7 プロセス置換 9章 シェルプログラムのデバッグ 9.1 基本的なデバッグ補助 9.2 bashデバッガ 10章 bashの管理 10.1 標準シェルとしてbashをインストールする 10.2 環境のカスタマイズ 10.3 システムセキュリティ機能 11章 bashの導入 11.1 bashの入手 11.2 アーカイブの復元 11.3 アーカイブの構成内容 11.4 誰に聞けばいいか 付録A 関連シェル A.1 Bourneシェル A.2 IEEE 1003.2 POSIXシェル標準 A.3 Kornシェル A.4 pdksh A.5 PCプラットフォームでのシェルもどき 付録B リファレンス B.1 呼び出しオプション B.2 組み込みコマンドと予約語 B.3 シェルの組み込み変数 B.4 評価演算子 B.5 setオプション B.6 shoptオプション B.7 入出力リダイレクション B.8 emacsモードのコマンド B.9 viモードのコマンド 付録C 組み込みコマンドのロード 付録D 構文 D.1 予約語 D.2 bash用BNF 付録E サンプルプログラムの入手 E.1 FTP E.2 FTPMAIL 索引