前版の『入門 bash 第2版』発行から7年が経ち、リビジョン/バージョンアップを繰り返してbashの機能も大きく強化されました。今ではLinux/Unixユーザーだけでなく、Cygwinを利用するWindowsユーザー、Mac OS Xユーザーもbashを使うようになりました。第3版の本書では、多くのLinuxディストリビューションで標準の2.05bに対応したまま、最新バージョンの3.0で利用できる新機能ついても解説します。bash-2.0以降に追加されたオプションを網羅する待望の改訂版。
入門 bash 第3版
Cameron Newham, Bill Rosenblatt 著、株式会社クイープ 訳
- TOPICS
- 発行年月日
- 2005年10月
- PRINT LENGTH
- 368
- ISBN
- 978-4-87311-254-1
- 原書
- Learning the bash Shell, Third Edition
- FORMAT
- Print PDF
目次
目次 まえがき 1章 bashの基礎 1.1 シェルとは何か 1.2 本書の適用範囲 1.3 UNIXシェルの歴史 1.3.1 bash 1.3.2 bashの特徴 1.4 bashの入手 1.5 対話形式でのシェルの使用 1.5.1 コマンド、引数、オプション 1.6 ファイル 1.6.1 ディレクトリ 1.6.2 ファイル名、ワイルドカード、パス名の展開 1.6.3 ブレース展開 1.7 入力と出力 1.7.1 標準入出力 1.7.2 入出力のリダイレクト 1.7.3 パイプライン 1.8 バックグラウンドジョブ 1.8.1 バックグラウンドでの入出力 1.8.2 バックグラウンドジョブと優先度 1.9 特殊記号とクォーティング 1.9.1 クォーティング 1.9.2 バックスラッシュエスケープ 1.9.3 引用符のクォーティング 1.9.4 コマンドラインの継続 1.9.5 コントロールキー 1.10 ヘルプ 2章 コマンドライン編集 2.1 コマンドライン編集を有効にするには 2.2 履歴ファイル 2.3 emacsモード 2.3.1 基本コマンド 2.3.2 ワードコマンド 2.3.3 ラインコマンド 2.3.4 履歴ファイル内での移動 2.3.5 テキスト補完 2.3.6 その他のコマンド 2.4 viモード 2.4.1 制御モードの基本コマンド 2.4.2 テキストの入力と変更 2.4.3 削除コマンド 2.4.4 履歴ファイル内での移動 2.4.5 文字検索コマンド 2.4.6 テキスト補完 2.4.7 その他のコマンド 2.5 fcコマンド 2.6 履歴の展開 2.7 readline 2.7.1 readlineの起動ファイル 2.7.2 bindを使ったキーバインド 2.8 キー入力の習慣 3章 環境のカスタマイズ 3.1 .bash_profile、.bash_logout、.bashrc 3.2 エイリアス 3.3 オプション 3.3.1 shopt 3.4 シェル変数 3.4.1 変数とクォーティング 3.4.2 組み込み変数 3.5 カスタマイズとサブプロセス 3.5.1 環境変数 3.5.2 環境定義ファイル 3.6 カスタマイズのヒント 4章 基本的なシェルプログラミング 4.1 シェルスクリプトと関数 4.1.1 関数 4.2 シェル変数 4.2.1 位置パラメータ 4.2.2 関数のローカル変数 4.2.3 $@と$*での引用 4.2.4 変数の構文について 4.3 文字列演算子 4.3.1 文字列演算子の構文 4.3.2 パターンとパターン照合 4.3.3 長さを返す演算子 4.3.4 高度なパターン照合 4.4 コマンド置換 4.5 pushdとpopdによる高度な例 5章 フロー制御 5.1 if/else 5.1.1 終了ステータス 5.1.2 return 5.1.3 終了ステータスの組み合わせ 5.1.4 条件の評価 5.1.5 整数の条件式 5.2 for 5.3 case 5.4 select 5.5 whileとuntil 6章 コマンドラインオプションと型を持つ変数 6.1 コマンドラインオプション 6.1.1 shift 6.1.2 引数付きのオプション 6.1.3 getopts 6.2 型を持つ変数 6.3 整数型の変数と算術演算 6.3.1 算術演算の条件式 6.3.2 数値変数と代入 6.3.3 算術演算forループ 6.4 配列 7章 入出力とコマンドラインの処理 7.1 入出力リダイレクタ 7.1.1 ヒアドキュメント 7.1.2 ファイルデスクリプタ 7.2 文字列の入出力 7.2.1 echo 7.2.2 printf 7.2.3 read 7.3 コマンドラインの処理 7.3.1 クォーティング 7.3.2 command、builtin、enable 7.3.3 eval 8章 プロセスの操作 8.1 プロセスIDとジョブ番号 8.2 ジョブ制御 8.2.1 フォアグラウンドとバックグラウンド 8.2.2 ジョブの一時停止 8.3 シグナル 8.3.1 コントロールキーのシグナル 8.3.2 kill 8.3.3 ps 8.4 トラップ 8.4.1 トラップと関数 8.4.2 プロセスID変数と一時ファイル 8.4.3 シグナルの無視 8.4.4 disown 8.4.5 トラップのリセット 8.5 コルーチン 8.5.1 wait 8.5.2 コルーチンの利点と欠点 8.5.3 並列化 8.6 サブシェル 8.6.1 サブシェルの継承 8.6.2 入れ子のサブシェル 8.7 プロセス置換 9章 シェルプログラムのデバッグ 9.1 基本的なデバッグ補助 9.1.1 setのオプション 9.1.2 擬似シグナル 9.1.3 デバッグ変数 9.2 bashデバッガ 9.2.1 デバッガの構造 9.2.2 プリアンブル 9.2.3 デバッガの関数 9.2.4 bashdbのサンプルセッション 9.2.5 練習問題 10章 bashの管理 10.1 標準シェルとしてのbashのインストール 10.1.1 POSIXモード 10.1.2 コマンドラインオプション 10.2 環境のカスタマイズ 10.2.1 umask 10.2.2 ulimit 10.2.3 全体的なカスタマイズの種類 10.3 システムセキュリティ機能 10.3.1 限定シェル 10.3.2 システムへの侵入 10.3.3 特権モード 11章 シェルスクリプティング 11.1 スクリプトは何をするのか 11.1.1 コメント 11.1.2 変数と定数 11.2 スクリプトの起動 11.3 その他の問題点 11.4 bashを使用しない 12章 bashの導入 12.1 bashの入手 12.2 アーカイブの解凍 12.3 アーカイブの構成内容 12.3.1 ドキュメント 12.3.2 bashのコンフィグレーションとビルド 12.3.3 bashのテスト 12.3.4 問題が起こるとしたら 12.3.5 ログインシェルとしてのインストール 12.3.6 サンプル 12.4 問題が発生したら 12.4.1 質問するには 12.4.2 バグを報告するには 付録A 関連シェル A.1 Bourneシェル A.2 IEEE 1003.2 POSIXシェル規格 A.3 Kornシェル A.4 pdksh A.5 zsh A.6 シェルのクローンとUNIX系のプラットフォーム A.6.1 Cygwin A.6.2 DJGPP A.6.3 MKS Toolkit A.6.4 AT&T UWIN 付録B リファレンス B.1 呼び出しオプション B.2 プロンプト文のカスタマイズ B.3 組み込みコマンドと予約語 B.4 環境変数 B.5 評価演算子 B.6 setオプション B.7 shoptオプション B.8 入出力リダイレクト B.9 emacsモードのコマンド B.10 viモードのコマンド 付録C 組み込みコマンドのロード 付録D プログラム可能な補完 索引