Mac OS XをJavaの開発環境として使うための指南書。
本書では、Antほか各種Javaツールの使用、Pure Javaアプリケーションの作成、QuickTimeなどMac OS X特有のJava用ライブラリについて詳説しながら、クロスプラットフォームでの運用を可能にするJavaアプリケーションの作成方法についても同時に学んでいきます。スタンドアロンのアプリケーションだけでなく、Mac OS X上で動作するTomcat、PostgreSQLやMySQLを使ったデータベースアプリケーション、サーブレットやJSP、EJBとJBoss、XML-RPCやSOAPを使ったWebサービスなど、本書の解説は広範囲にわたっているので、Mac OS X 10.2とJDK 1.4を用いたJavaプログラミングについて具体的な知識を得ることができます。
プログラミング Mac OS X for Java Geeks
Will Iverson 著、酒井 皇治 監訳、日向 あおい 訳
- TOPICS
- Programming
- 発行年月日
- 2003年08月
- PRINT LENGTH
- 360
- ISBN
- 4-87311-144-7
- 原書
- Mac OS X for Java Geeks
- FORMAT
目次
監訳者まえがき
まえがき
1章 さあ始めよう
1.1 名称の変遷
1.1.1 Mac OS X 10.0
1.1.2 Mac OS X 10.1
1.1.3 Mac OS X 10.1.x
1.1.4 Mac OS X 10.2(Jaguar)
1.1.5 Mac OS X 10.2以降
1.2 今がチャンス
2章 AppleのJavaプラットフォーム
2.1 Apple製JVMの基本
2.2 Apple製JVMのディレクトリ構成
2.2.1 ライブラリ
2.2.2 JavaVM.frameworkディレクトリ
2.2.3 Apple製JVMの全体像
2.2.4 クラスパスの扱い
2.3 その他のAPIとサービス
2.3.1 ハードウェアによる実行速度の向上
2.3.2 複数のボタンを持つマウス
2.3.3 Classic環境におけるJava(MRJ)
2.4 次の段階
3章 Javaツール
3.1 ターミナル(Terminal)
3.1.1 基本的なターミナル(Terminal)コマンド
3.1.2 初めてのJavaクラス
3.1.3 環境変数
3.2 コードエディタ
3.2.1 オープンソースのツール
3.2.2 フリーのツール
3.2.3 商用のツール
3.3 Jakarta Ant
3.3.1 インストールと設定
3.3.2 Antの基本
3.3.3 ビルドの実行
3.4 その他のツール
4章 GUIアプリケーション
4.1 SwingとAqua
4.1.1 Aquaの外見
4.1.2 ルック&フィール関連のTips
4.2 Swingアプリケーションの例
4.2.1 ソースコード
4.2.2 アプリケーションAPI
4.2.3 初期化処理
4.2.4 SimpleEditPluginインタフェイス
5章 Apple独自の拡張
5.1 Mac OS XのFinder
5.1.1 Finderとの一体化
5.1.2 Finderプラグイン
5.1.3 FinderIntegrationクラス
5.2 ネイティブコードへのアクセス
6章 クロスプラットフォームでの互換性を考慮したプログラミング
6.1 GUIの構成
6.2 改行コード
6.3 ファイルのエンコーディング
6.3.1 ユニコードを使おう
6.3.2 Java、ユニコード、そしてUTF
6.4 マルチスレッド処理
6.5 ファイルパスの区切り文字
6.6 クラスの読み込み
6.7 クロスプラットフォームでの互換性を検証
6.7.1 ファイル入出力
6.7.2 環境設定とリソースファイル
6.7.3 ネイティブコード
6.7.4 ネイティブなGUIコンポーネント
6.7.5 マルチスレッド処理
6.8 より詳しい情報
7章 スタンドアロンのアプリケーション
7.1 パッケージ
7.1.1 JARによるパッケージ化
7.1.2 Mac OS Xでのパッケージ化
7.2 JARファイル
7.2.1 JARファイルの生成
7.2.2 JARファイルからの起動
7.3 アプリケーションバンドル
7.3.1 アプリケーションバンドルの内部構造
7.3.2 Javaアプリケーションに関連するプロパティリストの属性
7.3.3 アプリケーションバンドルの長所
7.4 アプリケーションを一からビルドする
7.4.1 ディレクトリ構成
7.4.2 プロパティリスト
7.4.3 アプリケーションを起動するためのファイル
7.4.4 アプリケーションのアイコン
7.4.5 Javaのライブラリ
7.4.6 Finderによるアプリケーションの検出
7.5 MRJAppBuilder
7.6 次の段階
8章 Web経由で提供するアプリケーション
8.1 アプレット
8.1.1 Mac OS XのWebブラウザ
8.1.2 アプレットの作成
8.1.3 アプレットの配置
8.1.4 アプレットからMac OS X特有のプロパティを使う
8.1.5 Java Plug-in
8.2 Java Web Start
8.2.1 Java Web Startの実行環境
8.2.2 Mac OS X特有の事項
8.2.3 JARファイル内のリソース
8.2.4 Java Web Startアプリケーションの配布
8.2.5 JNLPファイルの作成
8.2.6 JNLPファイルの詳細
8.3 GUIアプリケーションの配布方法の比較
8.4 次の段階
9章 Java Speech Framework
9.1 Java Speech FrameworkのAPI
9.1.1 Synthesizerクラス
9.1.2 標準設定の値
9.1.3 音声認識
9.2 Java Speech Frameworkを使ってみる
9.2.1 準備
9.2.2 TalkingJDialogクラス
9.2.3 しゃべるダイアログボックス
9.2.4 Mac OS Xに話しかけてみよう
9.2.5 独自の言語モデル
10章 QuickTime for Java
10.1 はじめの一歩
10.1.1 ドキュメント
10.1.2 クラスファイル
10.2 QuickTimeのAPI
10.2.1 QuickTimeの起源
10.2.2 QuickTime for Java
10.2.3 対応されているメディアの種類
10.3 SimplePlayerアプリケーション
10.3.1 import文と起動時の処理
10.3.2 ユーザインタフェイス
10.3.3 メディアデータの読み込み
10.3.4 ムービーの再生
10.3.5 QuickTimeのデータ参照
10.3.6 ムービーの書き出し
10.3.7 SimplePlayerの実行
11章 Java Spelling Framework
11.1 準備
11.1.1 Mac OS X 10.2向けの修正
11.1.2 Java Spelling Frameworkのビルド
11.1.3 Java実行環境の準備
11.2 スペルチェックのAPI
11.3 スペルチェックの実際
11.3.1 ユーザの指示によるスペルチェック
11.3.2 入力と同時に行うスペルチェック
11.3.3 開発者独自のスペルチェック機能
12章 データベース
12.1 データベースの基本
12.1.1 SQL
12.2 Mac OS Xで利用できるデータベース
12.2.1 MySQL
12.2.2 PostgreSQL
12.2.3 Oracle 9i
12.3 次の段階
13章 サーブレット、JSPそしてTomcat
13.1 Apache Tomcat
13.1.1 Tomcat小史
13.1.2 Tomcatのインストール
13.1.3 Tomcatの起動
13.1.4 Tomcatの終了
13.1.5 JSPの仕組みを理解する
13.1.6 Tomcatの構造を知る
13.2 データベースを利用するJSPアプリケーション
13.2.1 データベースの用意
13.2.2 Webアプリケーションの構築
13.2.3 データベースとの通信
13.2.4 データの取得
13.2.5 Webアプリケーションの実行
13.3 ApacheとTomcatを連携させる
13.4 次の段階
14章 EJBとJBoss
14.1 JBoss
14.1.1 JBossのダウンロード
14.1.2 JBossのインストール
14.1.3 JBossの起動
14.2 J2EE入門
14.2.1 J2EE版Hello World
14.2.2 JBossのテンプレートプロジェクト
14.3 EJBの限界を超えて
15章 Webサービス
15.1 RPC
15.1.1 RPCの基本
15.1.2 JavaとRPC
15.2 XML-RPC
15.2.1 インストールと設定
15.2.2 XML-RPCの基礎
15.2.3 簡単なXML-RPCアプリケーション
15.2.4 AppleScriptからXML-RPCのサービスを利用する
15.3 SOAP
15.3.1 Axisのダウンロード
15.3.2 Axisのインストール
15.3.3 SOAPの基礎
15.3.4 SOAPのWebサービスを実装する
15.3.5 JavaのコードからSOAPのWebサービスを利用する
15.3.6 AppleScriptからSOAPのWebサービスを利用する
15.4 他の参考資料
15.5 終わりに
索引