複合型プリントサーバ

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TOPICS
System/Network
発行年月日
PRINT LENGTH
336
ISBN
4-87311-053-X
原書
Network Printing
FORMAT
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3,850円
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現代のオフィスネットワーク環境は、Linux/UNIX、Windowsマシン、Macintoshなど、異なるプラットフォームが存在する複合的な環境となっています。そのような環境下でのネットワークプリンタの設定を行うためには、ネットワーク管理者は様々な知識が必要となります。本書は、そのような現実に即したネットワーク環境におけるネットワークプリンタの設定・運用を行うためのノウハウを、圧倒的な文量で紹介する初めての書籍です。Unix/Linux上でのプリントサーバの設定や、Samba、LPRng等の最新情報もカバーしています。

目次

はじめに 

パートI 基礎知識:UNIXのキューイング

1章 アーキテクチャと歴史 
        1.1 氾濫する現在のネットワーク
        1.2 本書のアーキテクチャ
                1.2.1   管理面でのスケーラビリティ
                1.2.2   オープンソースソフトウェア
                1.2.3   理想的な印刷システムの構築
        1.3 もう1つのサービス:ファイルサーバ
        1.4 印刷と出版の簡単な歴史
                1.4.1   古代ギリシャとローマ帝国時代の印刷
                1.4.2   中世の印刷
                1.4.3   ヨハン・グーテンベルグと初期の頃の出版産業
                1.4.4   グーテンベルグから産業革命へ
                1.4.5   産業プロセスになった印刷
                1.4.6   電子文書の下地
                1.4.7   印刷のコンピュータ化

2章 プリンタが理解できる言葉
        2.1 PostScript
                2.1.1   PostScript言語の概要
                2.1.2   PostScriptのデータ形式
                2.1.3   PostScriptの簡単なサンプルプログラム
        2.2 PCL
                2.2.1   PCLの歴史
                2.2.2   WindowsでのPCLジョブの流れ
                2.2.3   Hewlett Packard社のPJL
        2.3 GDI

3章 スプーラを探検しよう
        3.1 バークレイ版スプーラ:lprとlpd
                3.1.1   lpr(Line Printer Request)
                3.1.2   BSDスプーラでのジョブの構成要素
                3.1.3   lpd:ラインプリンタデーモン
                3.1.4   キューの内容チェック:lpq
                3.1.5   ジョブの削除:lprm
                3.1.6   lpc:ラインプリンタ制御
                3.1.7   プリンタ用データベース:/etc/printcap
                3.1.8   ローカルプリンタの設定
                3.1.9   リモートプリンタの設定
                3.1.10  ネットワークインターフェイスを搭載したプリンタ
                3.1.11  スプーリングの許可:/etc/hosts.lpd
        3.2 System V Release 4の印刷機能:lp
                3.2.1   印刷ジョブの送信:lp
                3.2.2   System Vのリクエストの構造
                3.2.3   プリンタのスケジューリングデーモン:lpsched
                3.2.4   印刷サービスの停止:lpshut
                3.2.5   lpの設定ユーティリティ:lpadmin
                3.2.6   ステータス情報の表示:lpstat
                3.2.7   lp -Hでのジョブの順番の並べ替え
                3.2.8   印刷リクエストの削除:cancel
                3.2.9   印刷の制御:enableとdisable
                3.2.10  キューの制御:acceptとreject
                3.2.11  印刷リクエストの移動:lpmove
        3.3 BSDとSystem Vの印刷関連コマンドの対応
        3.4 Microsoft社のTCP/IP印刷
                3.4.1   TCP/IP印刷サービスのインストール
                3.4.2   Windows NTからUNIXへの印刷
                3.4.3   UNIXからWindows NTへの印刷

4章 バークレイ版スプーラの拡張: プリントフィルタ
        4.1 リモートプリンタ
                4.1.1   Ethernetプリンタ
        4.2 プリントフィルタ
                4.2.1   奇妙に出力されてしまう理由
                4.2.2   解決方法:プリントフィルタ
                4.2.3   限られた予算環境でのプリントフィルタ
        4.3 マジックフィルタ
                4.3.1   アプリケーション固有のフィルタ
                4.3.2   マジックフィルタ:有機的なフィルタ
                4.3.3   APSフィルタのインストール
                4.3.4   APSフィルタの仕組み
                4.3.5   APSフィルタのトラブルシューティング

5章 次世代バークレイ版スプーラ: LPRng
        5.1 LPRngのコンパイルとインストール
                5.1.1   利用しているシステム用のコンパイル
                5.1.2   既存のスプーラの置き換え
        5.2 LPRngの設定
                5.2.1   BSDスプーラとの互換性
                5.2.2   リモートプリンタへの直接印刷
                5.2.3   拡張されたバナーページ
                5.2.4   リモートキューのフィルタリング:ジョブのバウンス
                5.2.5   オムニバス――printcapファイル
                5.2.6   複数の物理的なデバイスを持った論理キュー
                5.2.7   printcapファイルの配布
        5.3 フィルタを使ったおもしろい処理
                5.3.1   Hewlett Packard社製プリンタ
                5.3.2   PostScriptプリンタ
                5.3.3   APSフィルタ・パートII
        5.4 アカウンティング
                5.4.1   アカウンティング処理の流れ
                5.4.2   アカウンティングスクリプトの利用


パートII UNIXキューへのフロントエンドインターフェイス

6章 WindowsからUNIXサーバへ
        6.1 SMBプロトコル
                6.1.1   NetBIOS、TCP/IP、SMBのプロトコルスタック
                6.1.2   Sambaを使ったSMBネットワーク
        6.2 Sambaのコンパイルとインストール
                6.2.1   Sambaのモジュール
                6.2.2   インストールと基本設定
        6.3 印刷サービス用のSambaの設定
                6.3.1   設定ファイルの変数
                6.3.2   印刷ジョブの指示
                6.3.3   プリントサーバ用の単純な設定
                6.3.4   ユーザーの認証
                6.3.5   Sambaを利用した仮想SMBサーバ
                6.3.6   Windowsドライバの自動インストール
        6.4 トラブルシューティング
                6.4.1   ネットワークの問題
                6.4.2   ユーザーアカウントの問題
                6.4.3   印刷の問題
                6.4.4   その他のヒントと便利なバグレポート
                6.4.5   設定ファイルのテンプレート
                6.4.6   smb.conf.templateの各部の詳細

7章 MacintoshからUNIXサーバへ
        7.1 AppleTalkプロトコルスーツ
                7.1.1   AppleTalkの略語
        7.2 netatalkのコンパイルとインストール
                7.2.1   netatalkを構築するための準備
                7.2.2   netatalkの構築
        7.3 netatalkの設定
                7.3.1   デーモンの設定:atalkd.conf
                7.3.2   パスワードの設定
                7.3.3   プリンタの共有:papd.conf
        7.4 Macintosh側の設定
                7.4.1   セレクタからのクライアントドライバの設定
                7.4.2   クライアントの設定と状況の報告
        7.5 netatalkのトラブルシューティング
                7.5.1   atalkdを利用した場合の問題点
                7.5.2   接続性の欠落
                7.5.3   ゲストユーザーしかログインできない
                7.5.4   ジョブがスプールされるけれども印刷されない
                7.5.5   ジョブが切り捨てられてしまう
                7.5.6   ゾーンが消える、サービスが途中で切れる、一般的なパフォー マンスに問題がある

8章 NetWareからLinuxサーバへ
        8.1 IPXとNetWareのプロトコルスーツ
                8.1.1   NetWareの略語
                8.1.2   NDSとオープンソースソフトウェア
        8.2 ncpfsのコンパイルとインストール
                8.2.1   コンパイル前の作業
                8.2.2   ncpfsのコンパイル
        8.3 NetWareサーバの設定
                8.3.1   NetWare側のキューの作成
        8.4 Linuxから見たNetWareネットワーク
                8.4.1   slist:自分の近くにどんなサーバがあるのか
                8.4.2   pqlist:どこからプリントアウトできるのか
                8.4.3   pqstat:自分のジョブはまだ処理中か
        8.5 pserverデーモンを使ったキューの排出
                8.5.1   UNIXスプーラとのやり取り


パートIII プリンタ管理

9章 SNMPを用いた ネットワークプリンタの管理
        9.1 SNMPの簡単な紹介
                9.1.1   ASN.1の文法とMIBツリー
                9.1.2   MIBファイル
                9.1.3   SNMPプロトコル
        9.2 パブリックMIB
        9.3 SNMPツール
                9.3.1   オープンソースのSNMPツール
                9.3.2   SNMP用のPerlモジュール
                9.3.3   npadmin

10章 ブートサーバを用いたプリンタの 基本設定
        10.1 フロントパネルでの設定
        10.2 telnet
        10.3 BOOTP
                10.3.1  BOOTPを利用したブートプロセス
                10.3.2  BOOTPの利点
                10.3.3  bootpdを動作させているUNIXサーバの設定
        10.4 BOOTPの悪友:TFTP
                10.4.1  TFTPサーバの開始
        10.5 DHCP
                10.5.1  dhcpdの設定
        10.6 ダイナミックブート用のプリンタ設定
                10.6.1  HP JetAdminソフトウェアの使い方

11章 LDAPを用いた設定情報の 集中管理
        11.1 ディレクトリサービスとは
        11.2 LDAPの簡単な紹介
                11.2.1  データ保存
                11.2.2  LDIF
                11.2.3  ディレクトリの名前空間
        11.3 OpenLDAP
                11.3.1  OpenLDAPのインストール
                11.3.2  ディレクトリへのデータの配置
                11.3.3  ディレクトリの検索
                11.3.4  データの削除
        11.4 LDAPを使った実用的なプリンタ管理
                11.4.1  プリンタスキーマの構築
                11.4.2  ディレクトリ対応のスプーリングアーキテクチャ
                11.4.3  サンプルのスキーマ
                11.4.4  LDAPとPerl
                11.4.5  printcapの配布
                11.4.6  DHCPとBOOTPの情報
                11.4.7  LDAPとPerlの利用
                11.4.8  LDAPとPerlを使ったprintcapの生成
                11.4.9  LDAPとPerlを利用したDHCPの設定

12章 アカウンティング、セキュリティ、パフォーマンス
        12.1 アカウンティング
                12.1.1  アカウンティングの開始
                12.1.2  テキストジョブのアカウンティング
                12.1.3  PDL用アカウンティングフィルタの構築
                12.1.4  アカウンティングシステムからの情報の抽出
        12.2 セキュリティ
                12.2.1  アクセスの制限
                12.2.2  スプーラ以外のセキュリティ
        12.3 パフォーマンスのモニタリングと調整
                12.3.1  uptime
                12.3.2  vmstat
                12.3.3  その他
        エピローグ

パートIV 付録
付録A リファレンス:printcap
付録B プリンタ管理用SNMPの MIBオブジェクト
        B.1 RFC 1213:MIB-II
        B.2 RFC 1514:ホストMIB
        B.2.1   ストレージテーブル
        B.3 RFC 1759:プリンタMIB
        B.3.1   汎用テーブル
索引