メタファーとしての発酵

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内容

世界各地の発酵食品の製法を自ら試して紹介した『発酵の技法』の著者が、微生物による変成作用である「発酵」をメタファーとして、人間の社会、文化、そして精神が変容していく姿を考える書籍。さまざまな差別や反感から生じる人間同士の対立、気候変動、そしてパンデミックまで、多くの人にとって困難な状況の中で、生命をリサイクルし、新たな希望を生み出し、そして果てしなく続く発酵こそが、新しいアイディアやエネルギー、インスピレーションを生み出すための希望であることを伝えます。監訳者であるドミニク・チェン氏による解説「発酵する体」を掲載。

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目次

表面の複雑さと見えないものの美しさ
メタファーとしての発酵
必要とされているのは、泡立つ変容をもたらす発酵の力だ
対バクテリア戦争
純粋と汚染
マイクロバイオポリティクス(微生物をめぐる政治学)
政治的な武器としての純粋さと汚染
純血の誤謬
完璧な防御境界という幻想
清浄な食品
子どもの純粋さ
体臭
反骨精神
感情のコンポスト
スペクトラム・エンパワーメント
生物多様性
発酵は一時の流行ではなく、現実だ

謝辞
原注

監訳者解説「発酵する体」 ドミニク・チェン