今回は、シートで貰っていらしたお客様のため、書店での勤務経験豊富な弊社営業スタッフによる、ブックカバーの巻き方講座をお送りします。画像が多いので、ご注意ください。
用意するもの
さて、まずはカバーをかける作業に必要な道具類です。
- ブックカバー
- カバーを巻く書籍
- 定規など
カバーと書籍は当然ですが、折り目をしっかりとさせるため、ここでは定規を用意しました。ヘラ状のもの、プラスチック製の名刺入れなど、角があって折り目をつけやすいものなら、お好みのもので結構です。
少し広めのテーブルなどにカバーを置き、その前に真っすぐ立ちます。
今回のカバーでは、まず本の下端から折りはじめます。サイズに合わせたラインが入っていますので、カバーをかける本のサイズに合わせます。ここでは『正規表現クックブック』を用意しましたので、「B5変」の方を使います。
上下を折る
ラインに合わせてカバーを折ります。手で折り目をつけたら、定規などを用いて折り目をしっかりと押さえます。このひと手間によって仕上がりの美しさが大きく変わるのです。
折り目に書籍の下側を合わせます。このとき、1、2mm程度の余裕を見ておくと良いでしょう。
反対側(上端)の端を折り曲げて、折る位置に印をつけます。このとき、左手でしっかりを本を固定し、本とカバーの位置がずれないように気をつけます。
下端と同じように上端も折り返します。
以下の写真のように、書籍によって微妙なズレが発生することがあります。カバーに印刷したラインには少し余裕を設けていますので、よりピッタリとカバーを巻きたい場合には、書籍ごとにサイズを合わせることをお勧めします。
左右を折る
これで上下のサイズが決まりましたので、次は左右を折って本に巻きつけます。
まず、折ったカバーの上に書籍を置きます。カバーをくるりと巻いて端を揃え、書籍とカバーの左右の位置を調整します。ここでは真ん中に来るようにしています。
巻きつける箇所を決めたら、上から角に合わせて折り目をつけます。折り目に沿って内側に折り曲げたら、カバーに巻きつけます。
その状態で上下を入れ替えて、今度は反対側の角を合わせて折り目をつけます。このとき、既に片方のカバーは折りこまれていますので、カバーの端を持ちながら本を押さえて、カバーがピッタリとかかるようにします。
下の写真では、親指と人差し指でカバーをつまみながら、中指で本を押さえるようにしてカバーをぴんと伸ばしています。ここでカバーの綺麗さが決まります。
位置が決まったら、こちら側もカバーを折り返します。
これで、ひとまず完成です。作例のように綺麗にできたでしょうか?
カバーが上下にずれるのが嫌な方は、折り返しによって生じた袋状の部分に、表紙を入れることによってズレを防ぐことができます。こちらはお好みでどうぞ。
以上でカバー掛けが完了しました。
応用編
今回のカバーにはB5変型版、B5版のラインを入れていますが、上下の位置さえ合わせれば他のサイズに用いていただくことも可能です。
以下はA5版の『アルゴリズムクイックリファレンス』。カバーの背に来るように印刷したオライリーロゴの位置に気をつけて、上下左右の位置を決めます。
こんな感じになります。紙を裁断したりすれば、もっと小さなサイズにも使えます。
他にも皆さんのアイデアで、さまざな使い方ができるでしょう。何か面白い使い方を考案した方は、ぜひ写真付きでお知らせください。