『ビューティフルコード』日本語版がようやく完成し、4月16日にオライリー・ジャパン会議室で開かれた「プログラミング・情報教育研究会」の席でさっそく紹介されました。
この会は、本書の翻訳者であり、筑波大学大学院教授の久野靖先生はじめ、情報教育やプログラミング教育に関わる大学や高校の先生達がメンバーとなって月例で行われているもので、オライリーでの開催は今回が初めてです。
この日は久野先生が「ビューティフルコード」と題し、美しいコードの定義、美しいプログラムの書き方を指南する名著の紹介、翻訳の際の苦労話、特に面白かった章の紹介をされました。38人の著者による33編のエッセイ集である本書は、久野先生曰く、「それぞれの著者が自分が考える美しいコードについて、バラバラに言いたいことを言っている」ので、「だからこそ、この本の面白いところはそのバラバラさ、幅広さであり、読む人によっても面白く感じる章はバラバラであるはずなので読んでいただくのが一番」とのことでした。ちなみに、久野先生一番のオススメは22章の「スプーン一杯の汚水で」。Solaris 8のリリース直前に見つかったバグに対処したときのエピソードが書かれたものですが、「手に汗握る話ですごい面白かった」そうです。その際の資料はこちらをご参照ください。
会の後半では、一橋大学の兼宗進先生が、ご自身が開発された教育用言語ドリトルV2の新機能や、教育現場での応用例の紹介をされました。
なお、『ビューティフルコード』は4月23日発売予定です。お楽しみに。(担当A)
オライリー会議室で行われた「プログラミング・情報教育研究会」
「ビューティフルコード」と題して発表する久野先生
『ビューティフルコード』が完成!さっそくプログラミング・情報教育研究会でお披露目
Editor
Thu 17 April 2008