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5月17日に、『ユウと魔法のプログラミング・ノート』がいよいよ発売となります。
この本は、小学校中学年~中学生くらいのお子さん向けに、物語を読み進めながらプログラミングの基本的な要素(変数、条件分岐、くり返し、配列、関数)に触れ、これらのプログラミングの考え方を知ることができることを目的とした本です。
少し先の未来、一人一台、浮かぶ小型コンピューターといっしょに生活しているのが当たり前の時代。なかなかコンピューターと仲良くなれない10歳の女の子・ユウが、おとなりのお姉さんにゆずってもらった「魔法のノート」に導かれながら、プログラミングの考え方を自然と身につけ、身近な困りごとを解決していきます。
著者は、『ルビィのぼうけん』シリーズの翻訳で知られる鳥井雪さん。Rails Girls Tokyoコーチおよびオーガナイザー、プログラミング初学者のためのオンライン講座講師等、女性や初学者のための活動を多数されています。
豊富な挿絵も本書の魅力の1つとなっています。ご担当いただいたのは、昨年に映画も公開された漫画『メタモルフォーゼの縁側』の作者、鶴谷香央理さん。ユウとそのまわりの人物たちがいきいきと描かれ、物語の世界にどんどん引き込まれていきます。


文章表現においては、一般社団法人スローコミュニケーション・立正大学社会福祉学部准教授の打浪文子さんによる、日本語や視覚的表現における「わかりやすさ」の監修をしていただきました。
この本には、Scratchも、Javaも、Pythonも、出てきません。プログラミングの事前知識は必要ありません。プログラミングを勉強しよう!という気持ちで臨む必要もありません。物語の中には「プログラム」も出てきますが、プログラミング言語に似せた日本語で書かれた、架空のプログラムです。なので、お子さんが本の中の「プログラム」を全部理解しようと思わなくても大丈夫です。
ふつうの物語を読み進める感覚で、ユウに起こるできごとをいっしょに楽しんでください。読み終えるときに、「身近なできごとの中でも、プログラムの力を使えばこういうことができるんだ」ということを、お子さんといっしょに感じてもらえたら、と思っています。

◎ご予約は、全国の有名書店、Amazon.co.jpにて。
「この本を読むあなたへ(まえがき)」より
コンピューターは好きですか? それとも、コンピューターが好きか嫌いかなんて、考えたこともないでしょうか。あなたが好きでも嫌いでも、コンピューターはあなたの身の回りのどこにでもいます。スマートフォンやゲーム機にはもちろん、通学路の信号機にも、自動ドアにも、家のエアコンにも、勝手にふたが開くトイレにも!
コンピューターにはすごいパワーがあります。コンピューターの力を上手に使えば、あなたは自分の生活を便利にしたり、困っている人や自分を助けることができます。もっと上手に使えば、コンピューターの助けをかりて、いつか宇宙にだっていけるかもしれません。
でも、コンピューターと上手につきあうのには、ちょっとしたコツがいります。
この本は、今より少し未来の話。ユウという子が、コツをつかんで、苦手だったコンピューターとなかよくなる物語です。ユウは「ちゃんとやる」「わすれずにやる」が少し苦手な子。そしてコンピューターは、わすれずにちゃんとやるのはとても得意。だから、ユウとコンピューターの相性はぴったりなのです。
ユウのところには、これから魔法のノートがやってきて、コンピューターとつき合うコツ、つまりプログラミングの考え方を教えてくれます。あなたのところには、今、この本がやってきました。あなたにも、ユウと同じ魔法がかかるかもしれません。そして、プログラミングの楽しさがあなたの世界を広げてくれることを願います。
プログラマー・鳥井雪