
『オブザーバビリティ・エンジニアリング』
- Charity Majors、Liz Fong-Jones、George Miranda 著、大谷 和紀、山口 能迪 訳
- 2023年1月27日発売予定
- 336ページ(予定)
- ISBN978-4-8144-0012-6
- 定価3,960円(税込)
本書は、近年のクラウドベースのソフトウェアシステム開発における設計プラクティスなどにおいて触れられる概念「オブザーバビリティ(可観測性)」に関する書籍です。オブザーバビリティとは何か、どのように役立てるのかなど、登場の背景から実践方法、組織、企業への適用といった幅広い視点で解説します。また今後、ソフトウェアシステムの開発においてオブザーバビリティが果たすであろう、より大きな役割についても触れています。本書はソフトウェアに関わる多くの人々にとって今後より一般化するオブザーバビリティを知る第一歩の書籍となるでしょう。
表紙の動物はタテガミオオカミ(Chrysocyon brachyurus)です。タテガミオオカミは南アメリカ最大のイヌ科の動物で、南アメリカではアルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ボリビアとペルーの一部に生息しています。彼らの生息地にはセラードが含まれており、乾季と雨季を持つ森や草原、サバンナ、湖沼地帯、湿地帯が含まれます。その名に反して、タテガミオオカミは実際にはオオカミの近縁ではなく、独立した種を形成しています。
タテガミオオカミは細身の体格と大きな耳、黒くて長い足を持ち、それによって丈の高い草の中でも遠くを見通したり、自由に走ったりすることができます。体高は1メートル弱、体重は25Kg程度になります。彼らの身体は黒と赤みがかった金色の長い毛でおおわれており、危険を察知した際にはピンと逆立ちます。ハイイロオオカミやその他多くのイヌ科の動物が群れを形成するのとは異なり、タテガミオオカミは単独行動で、狩りも一頭で行います。雑食性、かつ薄暮活動性であり、夜明けと夕暮れに出歩き、小動物、ウサギや鳥類、昆虫を捕食し、またロベイラという多肉植物の「オオカミの果物」呼ばれる小さな実を口にします。
タテガミオオカミの繁殖期は自然の中では4月から6月くらいまで続き、その間は一対の雄と雌とが25平方Kmほどの縄張りを共有します。飼育環境では1頭から5頭の子供をもうけます。飼育環境で、親たちは子供たちに毛づくろいをし、餌を与えて庇護しますが、それを自然環境で目にするのは稀です。子供たちは素早く成長します。一般的には、生後1年ほどで十分育ったと見なされ、親たちの縄張りを離れる準備が整います。またタテガミオオカミは生息地域の減少によって、IUCNの近危急種(準絶滅危惧)に分類されています。
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