Being Geek
ギークであり続けるためのキャリア戦略
- Michael Lopp 著、夏目 大 訳
- 2011年06月 発行
- 368ページ
- ISBN978-4-87311-499-6
- フォーマット Print PDF
- 原書: Being Geek
内容
NetscapeやBorlandなどシリコンバレーの企業で長年働いた経験を持つ著者が、ソフトウェア開発者のキャリア形成について解説します。エンジニアが転職を考えるとき、何を検討し、決断するか。転職後のマネージャや同僚と関係の築き方や、エンジニアがマネージャになる際の困難とは。そしてさらなるチャレンジを考える時にすべきことは何か。組織を構成する複雑な人間関係を理解し、自身の力を最大限に発揮しながら、自分にあったキャリアと働き方を提案する本書は、ギークであり続けたいと考えるエンジニア必携の一冊です。日本語版には伊藤直也氏による「日本語版まえがき」を収録。
推薦の言葉
ソフトウェア開発者のための書籍と言えばまず思い浮かぶのは技術書だが、本書では技術書では触れられないような、上司や同僚、さらには自分が働いている会社そのものの評価の仕方や、面接や転職、条件交渉等に関する各種ティップスが紹介されている。本書はキャリア形成や現在の職場に関する悩みを抱えるエンジニアが自分自身の状況に対する客観的な視点を得ることを手助けしてくれる書籍であると言えるだろう。
ギークって何だろう。ギークになるにはどうしたらいいのだろう。そしてギークでありつづけるには。技術者がどのようにキャリアを築くのか。そのような悩みに本書は正面から答えようとしている。キャリアの形成、マネージメント、日々の仕事に必要なスキル、転職などについて記されている。「自分は次にどうすべきか」について考えるヒントに満ちている。
エンジニアとして世の中を生きるための指南書。技術・マネージメント・キャリア・転職、漠然と思っていたことが、この本を通してかみ砕いて理解することができ、エンジニアとしての生き方についてじっくり考えさせられた。
マネージャと呼ばれる人たちの中に、これほど正直に、平易な言葉で物を語る人は多くない。Michael Loppを希有な存在と言えるだろう。キャリア形成に関して何か迷いを抱えているのなら、是非、彼の著書を読むべきだ。
技術力は優れているけれども、現実の世界には対応できそうもなく、カギのかかった部屋から外には出すべきではない、と感じるような人間は大勢いる。Being Geekは、そういう人間が会社という組織、混沌とした現実世界に適応するための格好の手引書となるだろう。
ギーク、そしてギークとともに働く人にとって必読の書。この本があれば、不可能が可能になるかもしれない。
新たな名著の誕生である。引きこもりがちなギークたちの深い心理を、Micheal Loppが暴く。
すべてのギークに届けたい、Micheal Lopp独自のメッセージ。予測不可能性は、もはや私たちの敵ではなく、友達である。Being Geekを読めば、誰でも予測不可能性に対処する能力を身につけることができる。たとえ失敗したとしても、そこから何かを学び、即、また新たな何かに挑戦する、そういうことを続けていけば、やがて素晴らしい成果が得られるはずである。Being Geekはそのための方法を教えてくれる。
関連書籍
目次
目次
『Being Geek』への推薦の言葉
日本語版まえがき
はじめに
第1部 キャリアの形成
1章 キャリアのための行動
システム思考
人間はでたらめ
即興力
キャリアの青写真
一瞬の集積
2章 大切なことは3つ
方向性
成長
成果
複雑なことを単純に
3章 転職にあたって考えるべきこと
電話に出るか?
転職先の価値を見極める
4章 電話選抜
会社のストーカーに?
質問の内容
チェックポイント
5章 面接での答え方
質問の種類
答えるプロセス
自分という人間を知らせる
6章 面接官の「ボタン」
面接を担当するのは誰か
面接官に話してもらう
外からの視点
7章 待遇の交渉
自分も企業
前交渉
どのくらいの待遇を要求するか
リクルーターの立場
第2部 マネージメント
8章 企業文化
90日
ブリッジ
企業文化を知る
企業文化を作ったのは誰か
ゲームオーバー
9章 マネージャのマネージメント
マネージャの人間性を見極める
偶然知り得た事実の報告
驚かせるな
10章 愚かな上司の作り方
上司の経験
下から上への情報
情報は絞り込む
上司が愚かな場合
問題を報告するだけでなく解決策の提案を
11章 言い訳
言い訳に厳しい上司
言い方
意味のあることを言う
12章 敵
トラブル時の上司の態度
上司は上司
13章 不可能を可能に
CEOは正気か
本気度はどのくらいか
尊敬と信頼の大切さ
技術者の仕事
14章 驚きへの反応
とっさの反応
とっさの反応の分類
初期の反応からの脱出
15章 退屈な会議の効用
深呼吸
16章 ゲームの要素を取り入れる
ゲームの面白さ
ホワイトボードゲーム
17章 人狼と戦う
ゲームのルール
人はウソをつく
現実の世界では
人狼に勝たせてはならない
18章 BAB
信用
ゲームも一種のミーティング
19章 人脈
作った物を共有する
物語
20章 採用
採用計画
何度も同じメッセージを伝える
優秀な人材の採用は自らのキャリアにもプラス
21章 困った人
困った人とは
チームワーク
困った人のパラドックス
スピードが大切
22章 在宅勤務
集団は池のようなもの
池を広げる
結局は本人次第
第3部 日々の仕事に必要なスキル
23章 「ナード」ハンドブック
「ナード」を理解する
ナード操縦法
次々に意外な一面を見せる
24章 マネージメントのシステム
エンジニアがマネージャになると
タスク管理システム
25章 トリクルリスト
トリクルリストの作成
トリクルリストの使い方
臨機応変
26章 「危機」と「創造」モデル
仕事全般に関わるメンタルモデル
「中間」が多いのが望ましい
27章 愛用のツール
ツールの選択基準
ツールは進化する
28章 無意味なこと
目標が明確でないことをする難しさ
無意味なことの価値
探さないで見つける
29章 プレゼンテーション
よくある失敗
3つのアドバイス
30章 声を出す
プレゼンテーションかスピーチか
大きな間違い
最悪のプレゼンテーション
スライドを減らす
区切りをつける
ポケットに入れて
31章 3つの役割
理想の三角形
3人の議論
32章 デモ
3つのフェーズ
聞き手のタイプ
理想のデモ
第4部 変化
33章 失敗のシナリオ
どこかに敵がいる
ミーティングの目的
欠点を埋める
話の進め方
中身のない話はしない
事前に危険を察知する
34章 査定
ショー・ミー・ザ・マネー
はじめての査定書
35章 就職先の選択
決断
大切な3つの問い
36章 エンジニアとマネージャ
マネージャは元エンジニア
マネージャへの道
向いていない仕事
普通の産業へ
37章 マネージャとコミュニケーション
すべてがリスタート
ミーティングが増える
コミュニケーションのハブ
抽象化とフィルタリング
部署によって違う言語の翻訳
ドラマを最前列で見る
変化球
「ノー」と言う
「イエス」と言う
スケーリング
38章 空白
重要な人の退社
見方の問題
39章 大脱走
会社の危機
いつ辞めるのがいいか
40章 不安な将来
将来の予測
物の見方は自分の置かれている状況に影響される
不安が成功に
終わりに 急ぐ
アイデアの実現
付録 BAB(Back Alley Bridge)のルール