アンビエント・ファインダビリティ

ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅

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内容

どんなに有益な情報がネットワーク上に存在していたとしても、ユーザが見つけることができなければ、何の意味もありません。その「見つけやすさ」を表す新しい考え方が「ファインダビリティ」です。また、「アンビエント」はブライアン・イーノの「アンビエント・ミュージック」に触発された言葉で、無線ネット接続、モバイル機器、GPS、RFIDなどの技術によって可能になった、いつでも、どこでも、誰でも(モノであっても)、ネットワークに接続可能な世界を表しています。本書は情報アーキテクチャの第一人者である著者が、「見つけること」に関する技術の歴史、情報に関する先人の研究、ネット上の新しい動き(ロングテール、タギングなど)、自身の個人的な体験をもとに、「ファインダビリティ」とは何か、ネットワークが「アンビエント」になりつつある世界で、われわれはどこへ向かっているのか、を考察する意欲的な書籍です。ウェブの制作、ビジネスに関わる方に新しい視点を提供します。

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目次

序章

1章 遺失物取扱所
	定義
	情報リテラシ
	ビジネス的価値
	失われた楽園

2章 経路探索小史
	動物たちの物語
	自然生息地における人間の経路探索
	地図と海図
	人工環境(built environment)
	ノウアスフィア(noosphere)における経路探索
	ウェブ
	ボールドウィン効果

3章 情報とのインタラクション
	情報を定義する
	情報検索
	言語と表象
	人的問題
	情報とのインタラクション

4章 錯綜する世界
	エブリウェア
	経路探索2.0
	探索可能なオブジェクト
	インポート
	エクスポート
	収束
	避難所

5章 プッシュとプル
	マーケティング
	デザイン
	「FINDABILITY HACKS」
	パーソナライゼーション
	栄枯盛衰

6章 ソシオセマンティックウェブ
	我らと彼ら(us and them)
	メタデータの社会生活
	タクソノミー
	オントロジー
	フォークソノミー
	ネットワーク
	ドキュメント
	情報のシェイプ
	境界オブジェクトとしてのレイヨウ
	データの終焉
	公園の散歩

7章 啓示による意思決定
	限定的“非”合理性
	情報に基づく意思決定
	ネットワーク文化
	政治的統一体
	情報過多
	グラフィティ理論
	インスピレーションの源
	アンビエント・ファインダビリティ

索引

解 説

訳者あとがき

正誤表