ローバル化が進展する中、国際化を考慮したソフトウェア開発はいまや常識と言えます。特にJavaは"Write Once, Run Anywhere"を実現するために、初期の段階から国際化を積極的にサポートしてきました。本書はJavaの国際化プログラミングに関する知識やテクニックを、豊富なサンプルを用いてていねいに解説するだけではなく、国際化アプリケーションを開発する上で考慮しなければならない世界各国の文化や言語、習慣の違いについて詳しく触れています。Javaに限らず、国際化アプリケーション開発や日本語化作業に携わるすべてのプログラマにとって、貴重な一冊となるでしょう。
Java国際化プログラミング
Andrew Deitsch, David Czarnecki 著、風間 一洋 訳
![[cover photo]](https://www.oreilly.co.jp/books/images/picture_large4-87311-100-5.jpeg)
- TOPICS
- Programming , Java
- 発行年月日
- 2002年09月
- PRINT LENGTH
- 472
- ISBN
- 4-87311-100-5
- 原書
- Java Internationalization
- FORMAT
正誤表
ここで紹介する正誤表には、書籍発行後に気づいた誤植や更新された情報を掲載しています。以下のリストに記載の年月は、正誤表を作成し、増刷書籍を印刷した月です。お手持ちの書籍では、すでに修正が施されている場合がありますので、書籍最終ページの奥付でお手持ちの書籍の刷版、刷り年月日をご確認の上、ご利用ください。
正誤表1 - 2002年11月
2002年11月5日更新
位置 | 誤 | 正 |
---|---|---|
p105 表5-8 |
明治 1968年9月8日〜1912年7月29日 |
明治 1868年9月8日〜1912年7月29日 |
p141 第2段落4行目 |
それぞれ \ (YEN SIGN)と |
それぞれ ¥ (YEN SIGN)と
※フォントの指定が間違っています。正しくはバックスラッシュではなく、円マークです。
|
p142 脚注5 |
訳者注:GB2312は200年3月で廃止され、GB18030への以降が義務付けられました | 訳者注:GB 2312は2001年3月で廃止され、GB 18030への移行が義務付けられました |
p354 脚注15 |
Java 2 SDK Java 2 SDK 1.4 | Java 2 SDK 1.4 |
以下は本文の内容に関する補足です。
位置 | コメント |
---|---|
p370 表B-3 |
本書の表B-3はJava 2 SDK 1.3に基づいていますが、 Java 2 SDK 1.3.1では、Big5_HKSCS (香港の拡張を含むBig5、 繁体字)、Cp856 (ユーロ通貨記号を含むCp850の変種)、 EUC_JP_LINUX (JIS X 0201、0208、EUC文字符合化スキーム、 日本語)が追加されています。Java 2 SDK 1.4および1.4.1では、 さらにNewI/O APIへの書き換えと同時に、 多くの変更がおこなわれています。 |
p429 脚注1 |
現時点の状況では、翻訳対象のバージョンが3.2ではなく4.0 になると思われます。 |
目次
訳者まえがき まえがき 1章 国際化入門 1.1 ソフトウェアの国際化、地域化、グローバル化について 1.2 国際的なアプリケーションのためにJavaを選ぶ理由 1.3 ロケールについて 1.4 簡単なアプリケーション 2章 表記体系 2.1 古代の表記体系 2.2 極東の表記体系 2.3 双方向性用字 2.4 ギリシャ語、ラテン語、キリル用字 2.5 インド諸言語の用字 2.6 タイ語用字 2.7 句読記号 2.8 まとめ 3章 ロケール 3.1 ロケールの定義 3.2 Localeクラスの使用法 3.3 ロケール情報の取得 3.4 利用可能なロケールの確認 4章 リソースバンドルを用いたロケール特有のデータの分離 4.1 リソースバンドルを使用する理由 4.2 ResourceBundleクラス 4.3 リソースバンドルの検索と命名規則 4.4 PropertyResourceBundleクラス 4.5 ListResourceBundleクラス 4.6 リソースバンドルに関する注意点 4.7 アプレットへのリソースバンドルの配備 4.8 リソースバンドル設計の考察 5章 メッセージのフォーマット 5.1 日付と時刻の書式 5.2 数値書式 5.3 メッセージ書式 6章 文字集合とUnicode 6.1 文字集合 6.2 文字符号化スキーム 6.3 Unicode 6.4 Unicode文字符号化 6.5 文字符号化変換 7章 検索、ソートとテキスト境界検出 7.1 照合に関する検討事項 7.2 Javaのソート 7.3 照合規則の変更 7.4 性能の改善 7.5 検索 7.6 テキスト境界の検出 8章 フォントとテキストレンダリング 8.1 文字、グリフとフォント 8.2 Javaのフォント関連クラス 8.3 複雑なテキストをレンダリングする部品 8.4 JavaのTrueTypeフォントサポート 8.5 フォントプロパティファイルの使用法 8.6 システムへの新しいフォントの追加 9章 国際化グラフィカルユーザインタフェース 9.1 一般的な問題点 9.2 部品方向 9.3 さまざまな部品に対する国際化と地域化の注意点 9.4 レイアウトマネージャの使用法 9.5 国際化テキストのコピー、カット、およびペースト 9.6 簡単な例 10章 インプットメソッド 10.1 インプットメソッドについて 10.2 Javaインプットメソッドフレームワークについて 10.3 インプットメソッドの選択 10.4 インプットメソッドエンジンSPIの使用法 10.5 簡単なインプットメソッドの開発 10.6 インプットメソッドのパッケージおよびインストール方法 10.7 より複雑なインプットメソッドの開発 11章 国際化Webアプリケーション 11.1 アプレット 11.2 サーブレット 11.3 JavaServer Pages 12章 Javaの国際化サポートに対する将来的な拡張 12.1 Unicode 3.0サポート 12.2 複雑なテキスト処理の拡張 12.3 文字符号化コンバータフレームワーク 12.4 インプットメソッドフレームワークの改善 付録A 言語名コードと国名コード 付録B Javaでサポートされている文字符号化 付録C Unicode文字ブロック 付録D 国際化関連APIクイックリファレンス D.1 java.awtパッケージ D.2 java.awt.fontパッケージ D.3 java.awt.imパッケージ D.4 java.awt.im.spiパッケージ D.5 java.ioパッケージ D.6 java.langパッケージ D.7 java.textパッケージ D.8 java.utilパッケージ 付録E JDKのバージョン間の国際化拡張 用語集 参考文献 書籍 記事と論文 Webサイト 索引