IPv6 エッセンシャルズ

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384
ISBN
4-87311-123-4
原書
IPv6 Essentials
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4,620円
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次世代インターネットプロトコルであるIPv6についての解説書。本書では、IPv6の歴史について簡単に取り上げた後で、IPv6が持つ一連の機能をまず概観します。そして、いくつかの実装例を挙げながらこの新しいプロトコルを使った実践的なネットワーク構築方法を示します。IPv6プロトコルのヘッダおよび拡張ヘッダ、IPv6のアドレス形式、ICMPv6のメッセージ形式についても徹底的に議論します。また、初学者でも理解できるように、サービス品質(QoS)や経路制御についても基礎から説明します。既存のIPv4インフラをIPv6へ移行する場面において、計画立案や設計方針を決定するうえで本書が助けとなるとでしょう。IPv4に慣れ親しんだ技術者で、これからIPv6を学ぼうと考えている方に最適です。

目次

監訳者まえがき
まえがき

1章 IPv6とIPv4 
        1.1 IPv6に至るまでの経緯 
        1.2 IPv6の機能 
        1.3 本当に移行すべきか 
        1.4 運用中のIPv6ネットワーク 
                1.4.1 6Bone 
                1.4.2 IPv6商用ネットワーク 
                1.4.3 その他のIPv6ネットワーク 

2章 IPv6プロトコル 
        2.1 ヘッダ構造 
        2.2 IPv6ヘッダの各フィールド 
                2.2.1 バージョン 
                2.2.2 トラフィッククラス 
                2.2.3 フローラべル 
                2.2.4 ペイロード長 
                2.2.5 後続ヘッダ 
                2.2.6 最大ホップ数 
                2.2.7 送信元アドレス 
                2.2.8 宛先アドレス 
        2.3 拡張ヘッダ 
                2.3.1 ホップバイホップオプションヘッダ 
                2.3.2 ルーティングヘッダ 
                2.3.3 フラグメントヘッダ 
                2.3.4 宛先オプションヘッダ 

3章 IPv6アドレス 
        3.1 アドレス形式 
                3.1.1 ユニキャスト、マルチキャスト、エニーキャスト 
                3.1.2 一般的なルール 
        3.2 アドレス表記 
        3.3 プレフィックス表記 
        3.4 フォーマットプレフィックス 
        3.5 アドレスのプライバシー保護 
                3.5.1 リンクローカルおよびサイトローカルアドレス 
        3.6 経路集約型グローバルユニキャストアドレス 
                3.6.1 インターネットレジストリと現在のアドレス割当状況 
                3.6.2 特殊なアドレス 
        3.7 エニーキャストアドレス 
        3.8 マルチキャストアドレス 
                3.8.1 ウェルノウンマルチキャストアドレス 
                3.8.2 要請ノードマルチキャストアドレス 
        3.9 ノードに必須のアドレス 

4章 ICMPv6 
        4.1 ICMPv6メッセージフォーマット 
                4.1.1 メッセージ種別 
                4.1.2 コード 
                4.1.3 チェックサム 
                4.1.4 メッセージボディ 
        4.2 ICMPエラーメッセージ 
                4.2.1 宛先到達不能 
                4.2.2 パケットサイズ超過 
                4.2.3 時間超過 
                4.2.4 パラメータ問題 
        4.3 ICMP情報メッセージ 
                4.3.1 エコー要求 
                4.3.2 エコー応答 
        4.4 処理規則 
        4.5 ICMPv6ヘッダ例 
        4.6 近隣探索 
                4.6.1 ルータ要請/ルータ通知 
                4.6.2 近隣要請/近隣通知 
                4.6.3 ICMPリダイレクト 
                4.6.4 近隣探索オプション 
                4.6.5 近隣ノードキャッシュと宛先ノードキャッシュ 
        4.7 自動設定 
        4.8 経路MTU探索 
        4.9 マルチキャストグループ管理 

5章 IPv6のセキュリティ 
        5.1 攻撃の分析 
        5.2 セキュリティへの要求条件と処理方式の基礎 
        5.3 現行インターネットのセキュリティ 
        5.4 現時点での解決策 
                5.4.1 パケットフィルタとファイアウォール 
                5.4.2 トランスポート層の保護 
                5.4.3 アプリケーション層の保護 
        5.5 現行インターネットのセキュリティ上の問題点 
        5.6 IPsecの構成 
        5.7 IPv6のセキュリティ構成要素 
                5.7.1 SA(セキュリティアソシエーション) 
                5.7.2 IPv6の認証メカニズム 
                5.7.3 IPv6の暗号化メカニズム 
                5.7.4 認証と暗号化の組み合わせ 
        5.8     SAネゴシエーションと鍵管理 
        5.9     IPv6セキュリティ機能と他サービスの相互運用 
        5.10    IPv6セキュリティにかかわる未解決の問題 
6章 IPv6のQoS 
        6.1     QoSの方法論 
                6.1.1 エンドシステムで行うQoS 
                6.1.2 サービス別に行うQoS 
                6.1.3 クラス/優先度に基づくQoS 
                6.1.4 リソース予約を通じてのQoS 
        6.2     IPv6のQoS 
                6.2.1 IPv6ヘッダ 
                6.2.2 優先度とトラフィッククラス 
                6.2.3 IPv6拡張ヘッダ 
                6.2.4 RSVP 
        6.3     QoSアーキテクチャ 
                6.3.1 トラフィックポリシング 
                6.3.2 統合サービスアーキテクチャ 
                6.3.3 格差サービスアーキテクチャ 
        6.4     IP QoSとデータリンク層との対応付け 
        6.5     IP QoSの問題点 

7章 物理ネットワークとの関連 
        7.1 IPv6のレイヤ2サポート 
                7.1.1 イーサネット 
                7.1.2 FDDI 
                7.1.3 トークンリング 
                7.1.4 PPP 
                7.1.5 ATM 
                7.1.6 フレームリレー 
        7.2 マルチキャスト 
        7.3 モバイルIP 
        7.4 ネットワーク設計 
8章 経路制御プロトコル 
        8.1 RIPng 
                8.1.1 RIPngの距離ベクトルアルゴリズム 
                8.1.2 RIPngの制約 
                8.1.3 トポロジーの変更と不安定さの防止 
                8.1.4 RIPngメッセージフォーマット 
                8.1.5 次ホップ 
                8.1.6 アドレスに関する考察とデフォルトルート 
                8.1.7 タイマー 
                8.1.8 パケット処理 
                8.1.9 制御機能とセキュリティ 
        8.2 IPv6のOSPF(OSPFv3) 
                8.2.1 OSPFv3概略 
                8.2.2 OSPFのエリアと外部経路 
                8.2.3 OSPFv3メッセージフォーマット 
                8.2.4 隣接関係の構成 
                8.2.5 リンクステートデータベース 
                8.2.6 OSPFルーティングテーブルの計算 
                8.2.7 LSAフラッディング 
        8.3 IPv6拡張BGP 
                8.3.1 BGP-4概要 
                8.3.2 BGPメッセージヘッダ 
                8.3.3 OPENメッセージ 
                8.3.4 UPDATEメッセージ 
                8.3.5 BGP経路属性 
                8.3.6 NOTIFICATIONメッセージとKEEPALIVEメッセージ 
                8.3.7 BGPのIPv6拡張 
        8.4 IPv6で利用できるその他の経路制御プロトコル 
                8.4.1 IS-ISを用いたIPv6経路制御 
                8.4.2 EIGRPv6 

9章 上位層プロトコル 
        9.1 TCPとUDP 
        9.2 DHCP 
                9.2.1 DHCPv6(ドラフト段階) 
                9.2.2 DNSの動的更新 
        9.3     DNS 
                9.3.1 AAAAレコード 
                9.3.2 DNAMEとA6レコード 
                9.3.3 DNSサーバ 
                9.3.4 リゾルバ 
                9.3.5 DNSによる名前解決 
        9.4     SLP 
        9.5     FTP 
        9.6     TELNET 
        9.7     Webサーバ 
                9.7.1 ブラウザのサポート 

10章 IPv4との相互運用 
        10.1    デュアル・スタック方式 
        10.2    トンネル方式 
                10.2.1 トンネルの動作 
                10.2.2 自動設定トンネリング 
                10.2.3 手動設定トンネリング 
                10.2.4 自動設定トンネリングと手動設定トンネリングの
                    組み合わせ 
                10.2.5 IPv6カプセル化 
                10.2.6 6to4 
                10.2.7 ISATAP 
                10.2.8 Teredo 
                10.2.9 トンネルを用いたネットワーク設計 
        10.3    ネットワークアドレス変換とプロトコル変換 
                10.3.1 NAT 
                10.3.2 パケット変換 
                10.3.3 制限事項 
                10.3.4 IP/ICMPプロトコル変換 
        10.4    比較 
                10.4.1 デュアル・スタック方式 
                10.4.2 トンネル方式 
                10.4.3 NAT方式 
                10.4.4 いつIPv6に移行すべきか 
        10.5    ベンダーのサポート 
11章 実践してみよう 
        11.1    Sun Solaris 
                11.1.1 IPv6の有効化 
                11.1.2 ユーティリティ 
        11.2    Linux 
                11.2.1 Linuxの入手先 
                11.2.2 インストール 
                11.2.3 ユーティリティ 
        11.3    Microsoft 
                11.3.1 Windows NT 4.0とWindows 2000 
                11.3.2 Windows XP 
                11.3.3 アプリケーション 
        11.4    Ciscoルータ 
        11.5    試験手順 
                11.5.1 IPv6 pingの実行 
                11.5.2 IPv4ネットワーク経由で6Boneにpingを実行 
                11.5.3 IPv6 tracerouteの実行 
                11.5.4 IPv6 Webへのアクセス 
        11.6    IPv6をサポートしているベンダー 

付録A RFC 
        A.1     標準 
                A.1.1 RFCについて 
                A.1.2 インターネットドラフト 
                A.1.3 IPv6関連のRFC 

付録B IPv6関連情報 
        B.1     イーサタイプ 
        B.2     後続ヘッダフィールド値 
        B.3     予約済みエニーキャスト識別子 
        B.4     マルチキャストスコープフィールド値 
        B.5     ウェルノウンマルチキャストアドレス 
        B.6     ICMPv6メッセージ種別とコード値 
        B.7     マルチキャストグループアドレスとトークンリング機能アドレス 
        B.8     IPv6 SLPマルチキャストアドレス 
        B.9     プロトコル変換 
                B.9.1 IPv4→IPv6プロトコル変換 
                B.9.2 IPv6→IPv4プロトコル変換 
        B.10    プレフィックス割り当て 
        B.11    IPv6をサポートしているベンダー 

付録C 参考文献 

索引