『Head First Java 第2版』サンプルPDF公開
注目の新刊 Posted by Editor : 2006-03-27 11:26
ユニークなJava解説書として、多くの方に第1版を高く評価していただいた『Head First Java』。第2版が発売されました。単なる入門書と見られがちなこの本ですが、Javaをある程度使いこなしているという方でも、いろんな発見がある本だと思います。特にJavaを教える立場の方には、おすすめしたい本です。今回の改版のポイントは、大きく以下の3点です。・約70ページ増にも関わらず、価格がダウン
後述するサイズの変更によって用紙のムダがなくなったこと、第1版のDTPデータの流用などで、本体価格を600円下げることができました。
・Java 5.0への対応
新しくコレクション、ジェネリック型を解説する16章が追加になりました。その他の章にもJava 5.0とそれ以前の違いに関する解説が加わっています。
・横のサイズが他の本と同じになった
この本の制作にあたっては、英語版のIndesignデータに日本語を上書きしています。第1版では版型も原書とまったく同じサイズにしてしまったため、他のAnimalシリーズよりも若干大きめのサイズになっていました。第2版では横幅をAnimalシリーズと同じサイズにすることで、第1版の数少ない欠点だった「本棚から飛び出す」ということはなくなりました。
解説文などで「イラストや写真を多用したユニークなスタイル」と紹介している構成は、原著者自身が、Indesignを使ったレイアウトまで行うことで可能になっています。
日本語版の制作をお願いしたプロダクションの方によると、通常のIndesignデータでは考えられない数のレイヤーが作られており、そこには最終的なレイアウトができあがるまでの試行錯誤の後が現れていたとのこと(そのデータが日本語版のデータ制作にあたって大きな問題になったのですが…)。
サンプルPDFは以下からどうぞ。
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序章「この本の使い方」(972KB)
2章「クラスとオブジェクト --オブジェクト指向の国へ」(1.2MB)
7章「継承とポリモーフィズム--オブジェクト指向をより深く知る」(1.1MB)
16章「コレクションとジェネリック--データ構造」(1MB)
そういえば、第1版の企画時に「この本のなかのジョークを日本の読者は理解することができるのか?」という疑問をUSの編集者に投げかけられたこともありました。このあたりは、書籍、オンラインの記事、映画などで、数多くの翻訳に接している日本とUSの受容度の違いでしょうか。
とは言うものの、本書を読みやすい本にするために、翻訳者の夏目さんには大変な苦労をおかけしました。
以下はちょっと長いのですが、本書の「序章」から、著者がこの本を作るために心がけたことを書いたくだりを引用します。この部分とサンプルPDFが、この本のことを知るための助けになれば、と思います。(担当:T)
すでに述べたとおり、この本では絵や写真を多用しています。これは、人間の脳が、文字よりも絵や写真などをよく認識できるように作られているからです。絵や写真から得られる情報は、文字から得られる情報の1000倍になると言っても決して大げさではありません。絵や写真を使う時は、関係する文章の中に埋め込むようなかたちで入れました。その方が、文章から離れた場所に載せるより効果的だからです。
また、同じことを繰り返し説明する、という工夫もしました。ただ文章で繰り返すのではなく、文章で書いたら次は絵や写真、グラフ、表を使って説明する、といった具合です。脳のさまざまな領域に学んだ内容が記憶されるということを狙っているのです。
絵や写真、その他、さまざまな工夫を盛り込むにあたっては、読者の予想を裏切るものになるよう心がけました。脳には、予想していなかった新奇なものに注意を向けるという特性があるからです。また、ちょっとしたユーモアを交えるなど、常に少しでも感情に訴えるように、ということも考えました。脳は感情を動かしたものには関心を持つからです。
すでに述べたとおり、文章は読者個人に話しかけるような文体で書きました。受け身の姿勢で講義を受けるより、会話をしている時の方が、脳は集中できるからです。たとえ、本の中の文章であっても、脳が「会話に参加している」と感じれば、学習効果は高まります。
(中略)
同じことを複数のアプローチで学べるように、という配慮もしています。基礎から順を追って学習する方がいい、という人もいれば、ともかくまずだいたいの要点をつかみたいという人、コード例が見られればそれでいいという人もいるからです。好みのアプローチはそれぞれに異なっていても、本書なら皆満足できるはずです。
左脳と右脳の両方を使えるような工夫もしました。脳を使えば使うほど、学習内容がよく記憶されるからです。また、左脳を使った後に右脳を使う、というようなことができれば、集中力が長く持続できます。一方の脳を使っている間、もう一方の脳は休むことができるからです。集中力が持続できれば、当然、その分学習効果も上がります。
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