FabLife
――デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」

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  • 2012年06月 発行
  • 224ページ
  • ISBN978-4-87311-555-9
  • フォーマット Print PDF

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本書は、工業機械の小型化、デジタル化(デジタルファブリケーション)と、ネットワークでつながる個人が生んだムーブメント「工業の個人化(パーソナルファブリケーション)」について、ファブラボジャパンの発起人がはじめて綴る書籍です。MITメディアラボの人気授業「(ほぼ)なんでもつくる方法」体験記と、インド、ボストン、アムステルダム、鎌倉、つくばなど世界各地のファブラボのユニークな活動の様子を中心に、このムーブメントの最前線を紹介。その未来と、社会に与える影響について考えます。エンジニア、デザイナー、アーティスト、ハッカーなど多様な人々が支持し、成長を続けるこのムーブメントについて知りたい、参加したいと考えるすべての読者におすすめします。

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はじめに

1章 ファブライフの始まり…………
    1 パーソナル・ファブリケーション前夜
        古くて新しい工作機械
        ひとりひとりが「つくりたいからつくる」
        人の数だけプロジェクトが生まれる
        機械をシェアして知識を交換・共有する「場」
        世代をつなぐ交流拠点
        過去から未来へとつながる「ものづくり」の方法

    2 インドのファブラボへ
        ファブラボ会議に集った市民エンジニアたち
        工房を切り盛りするマスターの存在
        パバル村のファンキーなテクノロジー
        「つくる人」と「使う人」の分断を修復する

    3 世界のファブラボで
        ギークが集まるボストンのファブラボ
        ファブ建築を生み出したバルセロナ
        オープンソースとデザインの交差点―オランダ
        レシピが育つファブラボ流レストラン
        「クリエイティブ・ハック」の文化
        移動するファブラボ

    4 ネットワークされた実験工房
        いつも世界のどこかで誰かがつくっている
        スイスと同時に被災地用機器をつくる

    5 ファブラボの現場
        工作機械のあるクッキング・スタジオ
        ファブラボのあるまち
        ネットとリアルでともにつくる
        まじめなものからばかげたものまでを包含する「ファブ」
        ファブとは「こしらえる」こと
        つくって語る実験工房

    対談1 巾嶋良幸×田中 浩也 「日本で世界で、ファブラボでは日々何かがつくられている」

2章 (ほぼ)なんでもつくる方法…………

    1 アイデアをかたちにする授業
        「叫び」をのみこむバッグ
        三十代なかばにして教員から再び学生に戻る

    2 ゼロからの製作14週間
        風変わりな履修者選抜
        ハードな受講生の1週間
        アイデアが新鮮なうちにかたちづくる
        発想はツールや素材から生まれる
        アイデアをプロトタイピングで育てる

    3 弾丸コースへダイブイン
        第1週 イントロダクション、デザインツールの紹介
        ものづくりのオープン化とは、知識の伝達だ
        第2週 造形1―ペーパーカッターとレーザーカッター
        カッティング・マシンをハックする
        モジュール玩具をつくる
        第3週  実装1―小型ミリングマシンと電子工作
        なぜ電子回路をイチからつくるのか
        箱から解き放たれた電子回路
        第4週 造形2―ウォータージェットカッター、ミリングマシン
        第5週 マシンデザイン(ミリングマシンの自作)
        第6週 実装2―電子回路とプログラミング
        デザイン系アート系の学生は2進数の世界を発見する
        第7週 造形3―3Dスキャナー、3Dプリンター
        粉まみれの「遺跡」発掘作業
        第8週 実装3―入力デバイスとセンサー、ビジュアル表現
        ミリングマシンで自作するファブドゥイーノ
        第9週 造形4―モールディング、キャスティング、材料調合
        第10週 実装4―出力デバイス、アクチュエーター
        第11週 造形5―コンポジット、ジョイント
        第12週 実装5―ネットワークと通信
        トークの時間はあわただしい1週間の一服の清涼剤
        第13・14週 最終課題の製作と発表
        コードをかたちあるものへつなぐ工作機械

    4 粉まみれの授業を終えて
        一番の収穫は「なければなんでもつくろう」
        なぜ「ほぼ」なんでもつくる方法なのか

    対談2 遠藤 謙×田中 浩也 「ファブラボとDラボ―ラボ同士が有機的に結合する未来」

3章 ファブラボをつくる…………

    1 日本のファブラボ
        つくばと鎌倉、双子のファブラボ
        なぜ鎌倉にファブラボができたのか
        多様なマテリアルが存在しているまち
        マテリアルを野外で採集する
        分解して材料を手に入れる
        ファブラボで仕事もつくれますか?
        メッセージとしてのものづくり
        店で買えないささやかなものたち
        ウェブからダウンロードしたデータを活用する
        「しごと」「あそび」「まなび」がつながる
    2 人はなぜ「もの」にコンピューターを埋め込むのか
        植木鉢にコンピューターが埋め込まれるわけ
        羊ネットワークにつながる環世界ガジェット
        技術を自分たちの身近に取り戻す

    3 未来の「もの」のつくり方
        ファブラボの現在―ファブは手作業のデジタル変換なのか
        ラピッド・プロトタイピングからリピート・プロトタイピングへ
        工作機械だからこそ表現できる素材感や手ざわり
        データをシェアしてオープンソース化するデザイン
        大量生産でも一品生産でもない「適量生産」「変量生産」
        少し先のファブラボ―工作機械は自己複製していく
        もっと先のファブラボ―(ほぼ)あらゆるものを組み上げる
        資源を循環させるエコロジカル・ファブリケーション
        未来のファブラボ―(ほぼ)あらゆるものが自律的に動く
        未来を議論して技術を批評する精神

    4 オープンソース文化とデザイン
        エンジニアとデザイナー、それぞれのオープンソース化
        個人が開発に参画していくオープンソース・ハードウェア
        オリジナルを派生させて連鎖していくオープン・コンテンツ
        オープン・コンテンツのライセンス(クリエイティブ・コモンズ)
        フォークの歯はなぜ4本になったのか
        ライセンスもデザインされていく

    対談3 すすたわり×田中 浩也 「それぞれのラボづくりとオープンソース」

おわりに

付録
    参考URL
    参考文献
    索引

謝辞にかえて

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