本書は、シニアマネージャーとして成功するために必要な能力、ツール、技術について体系的に解説します。まず、シニアポジションの定義を明確にし、各ポジションが果たす役割を理解します。次に、時間とエネルギーを効率的に使い、同僚や部下、上司との共生関係を築き、有効なコミュニケーションアーキテクチャを構築するといった、さまざまなツールボックスを充実させるアイデアを紹介します。そして、組織全体の戦略の磨き方、その戦略を実現するエンジニアリング戦略や予算の効果的な使い方、好況時と不況時のリーダーシップのあり方についても考察します。
最高のリーダーとなり、自身の最終的なキャリアの目的地にたどり着くための実践可能なフィールドガイドです。
シニアエンジニアリングリーダーのしごと
―組織を導き、育てる力を磨く
James Stanier 著、風間 勇志、高口 太朗 訳
- TOPICS
- Business/Essay
- 発行年月日
- 2026年05月20日
- PRINT LENGTH
- 376
- ISBN
- 978-4-8144-0168-0
- 原書
- Become a Great Engineering Leader
- FORMAT
目次
謝辞
訳者まえがき
はじめに
第I部 役割の定義
1章 VP、ディレクターとは?
1.1 キャリアパスの整理
1.1.1 並行するキャリアパス
1.1.2 戦争における3 つのレベル
1.1.3 曖昧な中間層
1.2 スコープとインパクト
1.3 コンピテンシー
1.4 チャンスのつかみ方
1.5 組織図へ!
2章 組織図におけるあなたの位置
2.1 労働における分業
2.1.1 組織図の中へ
2.1.2 組織図はツール
2.1.3 ときには古いやり方がうまくいくこともある
2.2 私の組織図の形:構造とパターン
2.2.1 管理範囲
2.2.2 戦術レベル:エンジニアリングマネージャー
2.2.3 シニアエンジニアリングマネージャー
2.2.4 作戦レベル:エンジニアリングディレクター
2.2.5 戦略レベル:エンジニアリングVPおよびCTO
2.3 構造的アンチパターンとその回避方法
2.3.1 管理範囲と運用モード
2.3.2 自分自身を冗長にしてしまう
2.3.3 組織の硬直性と自己選択
2.4 コミュニケーションとコラボレーションの流れ
2.4.1 コンウェイの法則
2.4.2 ダンバー数
2.4.3 チームトポロジー
2.4.4 チームトポロジーの適用
2.5 あっという間に
第II部 ツール、テクニック、そして時間
3章 時間:観察し、消費し、配分する
3.1 長期主義のレンズ
3.1.1 業務における長期主義
3.1.2 あなたの時間は自分のものではない
3.2 あなたの処理能力:最も重要な資源
3.2.1 エネルギーを管理する
3.2.2 インプット対アウトプットの綱引き
3.3 時間管理:モデル、ツール、技法
3.3.1 アイゼンハワーマトリクス
3.3.2 断る力
3.3.3 エグゼクティブアシスタントの活用
3.3.4 締め切りと仕事のリズム:自分自身に仕掛ける最大のトリック
3.3.5 アカウンタビリティパートナーの活用
3.4 あなたのカレンダー:もろ刃の剣を使いこなす
3.4.1 時間をブロックする
3.4.2 集中時間を最大限に活用する
3.4.3 会議:簡潔に、明確に、目的意識を持って
3.4.4 認識合わせ、状況共有、その他の死に至る方法
3.4.5 時間の監査
3.5 さあ、人をマネジメントする番だ
4章 私たちがプレイしているゲームとその勝ち方
4.1 マネジメント入門:基本
4.1.1 「コーチング」対「指示」
4.1.2 委譲
4.1.3 1on1入門
4.1.4 ブラグドキュメント:最高の贈り物
4.2 結局すべてはリーダーシップ
4.2.1 共通部分での管理
4.3 沼地から無限へ:ともに達成する
4.3.1 沼地
4.3.2 有限ゲームと無限ゲーム
4.4 権限なきリーダーシップ
5章 あなたの懐刀
5.1 IC:キャリアのより上位の段階
5.2 4 つのアーキタイプ:あなたのパズルのピース
5.3 シニアIC を配置する
5.3.1 エンジニアリングマネージャーの場合
5.3.2 シニアエンジニアリングマネージャーの場合
5.3.3 エンジニアリングディレクターおよびエンジニアリングVPの場合
5.3.4 マネジメントの3 レベルとアーキタイプ
5.4 技術的シャドー組織
5.4.1 あなたの技術協議会
5.4.2 組織横断でのつながりの構築
5.5 横を見る
6章 共有リーダーの悲劇
6.1 大惨事になるなんて望んでいなかったのに
6.1.1 上下につながるが、横にはつながらない
6.2 磁力と極性:同僚を引き寄せる
6.2.1 引力、反発力、そしてその中間
6.3 実は、すべてはあなた次第:自分でやる
6.3.1 上司が唯一の連絡窓口ではない
6.3.2 信頼を築く最善の方法:すごいものを届ける
6.3.3 次は上司との関係作り
7章 クマノミとイソギンチャク
7.1 ティーンエイジャーの反抗期:体制にあらがう
7.1.1 部下視点のピーターの法則
7.2 処方箋は役に立たない:役に立つのはツール
7.3 共生関係:定義し、観察し、応用する
7.4 一気に結論へ:関係を定義する
7.4.1 本当はどうマネジメントされたいか
7.5 問題が噴出したとき
7.5.1 エスカレーション
7.5.2 サウロンの目
7.5.3 不愉快なサプライズ
7.6 「3」は魔法の数字
8章 トライフェクタ、マルチフェクタ、協力者
8.1 3 つそろえば完璧
8.2 トライフェクタ:理想の3 人組
8.2.1 トライフェクタは組織の最上層まで
8.3 マルチフェクタへの拡張
8.4 周縁で雪は溶ける
8.5 そして、まったく別の話へ
9章 スケールするコミュニケーション
9.1 落書きした人の肩の上に立つ
9.2 コミュニケーションのパターン
9.2.1 同期性のスペクトラム
9.2.2 コミュニケーションの成果物:1 対1、1 対多、多対多
9.2.3 意思決定スピードの最適化
9.2.4 パーキンソンの法則:本当なので活用しよう
9.3 リーダーシップとは執筆である
9.3.1 紙の三角形
9.3.2 あなたの推奨案は何か?
9.3.3 セカンドブレインの構築
9.4 歴史の巨大コミットログ
9.4.1 戦術レベル
9.4.2 作戦レベル
9.4.3 戦略レベル
9.5 いよいよリーダーの仕事で特にやりがいのある部分へ
10章 成果管理:基準を引き上げる
10.1 継続的な引き上げ:なぜ成果管理を行うのか
10.2 シニア社員の成果管理
10.2.1 自己評価
10.2.2 KPI
10.2.3 360 度評価
10.2.4 あなたによる評価
10.2.5 成果評価モデルの全社展開
10.3 キャリブレーション:公正な評価を目指して
10.3.1 キャリブレーションとは何か?
10.3.2 キャリブレーションの進め方
10.3.3 準備
10.3.4 キャリブレーション
10.3.5 アクション
10.4 よくある成果管理上の問題とそのデバッグ
10.4.1 最低評価者こそ、あなたが受け入れる基準
10.4.2 現在の成果は過去の成果ではない
10.4.3 ブリリアントジャークは割に合わない
10.4.4 インフレする役職名
10.4.5 優秀な人に振り回される
10.4.6 マネージャーの1 人と意見が合わないとき
10.5 さあ、戦略へ
第III部 戦略、計画、実行
11章 戦略入門
11.1 そもそも戦略とは何か?
11.1.1 戦略は計画ではない
11.1.2 戦略の実例
11.2 エンジニアリング戦略:パズルのピース
11.3 エンジニアリング戦略を作ろう
11.3.1 状況設定
11.3.2 調査の実施
11.3.3 例:BookATrip のエンジニアリング戦略
11.3.4 戦略の分解
11.3.5 組織と技術への投資
11.3.6 プロセスと働き方
11.4 1 年のサイクルを回す
12章 会社のサイクル
12.1 カレンダーの死、そして新しいカレンダーの時代へ
12.1.1 部門が違えば、サイクルも異なる
12.2 営業:一緒に過ごすのは大変だが、彼らなしでは生きられない
12.2.1 不確実性を取り除く:目に見える成果は氷山の一角
12.2.2 不確実性を織り込んだロードマップの構成
12.3 マーケティング:ビッグバンで出す、ただし事故はないように
12.3.1 フィーチャーフラグ:双方にとって最良の選択
12.4 2 つの世界の衝突:トラブルシューティングと解決策
12.4.1 不適切な売り込み:尻尾が犬を振り回す
12.4.2 機能がなければ成約なし
12.4.3 フル稼働のフィーチャーファクトリー化が直面する消耗戦
12.4.4 忘れないでほしい:彼らだって賢い
12.5 ドル、ポンド、ユーロ、そして円
13章 お金が世界を動かす
13.1 財務入門:企業財務の基本
13.1.1 企業運営の方式:ブートストラップ、ベンチャーキャピタルなど
13.1.2 コストセンターとプロフィットセンター
13.1.3 SaaS 用語の整理:略語だらけの世界を読み解く
13.1.4 利益を出す必要はあるのか?
13.2 大規模予算の管理:レバーとダイヤル
13.2.1 人件費
13.2.2 インフラ費
13.2.3 ソフトウェアとハードウェア費
13.2.4 一時的なサービス費
13.3 よくあるジレンマ:参考にすべきパターン
13.3.1 作るか買うか
13.3.2 ベンダーとの付き合い方:定価を信じるな
13.3.3 トップラインかボトムラインか:永遠のせめぎ合い
13.4 これから訪れる好況と不況
14章 好況と不況
14.1 支出する! 投資する! 成長する! 失敗する! 燃え尽きる! 再建する!
14.1.1 ゼロ金利期間、量的緩和、そしてテック業界
14.2 ピースタイムとウォータイム:スペクトラム
14.3 信頼の同心円モデル
14.4 ピースタイムを導く:投資し、支出し、成長する
14.4.1 人材採用、オンボーディング、立ち上げ
14.4.2 新規製品のインキュベーション
14.4.3 企業合併と買収(M&A)
14.5 ウォータイムを導く:削減し、守り、再構築する
14.5.1 予測、戦略、編成のやり直し
14.5.2 レイオフ:一番つらい局面が最初に来る
14.5.3 一線を引く
14.6 さて、どこへ向かうのか
15章 ターザンのツタ渡り
15.1 直線という誤り
15.2 ターザンメソッド
15.3 ツタ渡りの軌道
15.4 稼ぐ、学ぶ、さもなくば辞める
15.5 総仕上げの実践
15.5.1 自分の戦略を書く
15.5.2 次のツタ渡り
15.6 ここまで読んでいただいたことに感謝
参考文献
索 引