AIファースト・ヘルスケア

―医療現場におけるAIアプリケーションの利用

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発行年月日
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268
ISBN
978-4-8144-0003-4
原書
AI-First Healthcare
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるパンデミックは、医療システムの課題を浮き彫りにしました。本書は医療におけるAIの活用について「AIが現状できることとできないこと、今後の課題」「現状の医療が抱えている問題をAIが解決することができるのか」「医療のデジタルトランスフォーメーション(ヘルスケアDX)をどう実現させるか」「AIを中心とした医療の実現は、患者や医師、経営、テクノロジー企業など多角的な視点から見てどうあるべきか」などをテーマに、AIがもたらす医療現場の将来について論じます。

正誤表

ここで紹介する正誤表には、書籍発行後に気づいた誤植や更新された情報を掲載しています。以下のリストに記載の年月は、正誤表を作成し、増刷書籍を印刷した月です。お手持ちの書籍では、すでに修正が施されている場合がありますので、書籍最終ページの奥付でお手持ちの書籍の刷版、刷り年月日をご確認の上、ご利用ください。

第1刷正誤表

※2022年11月更新

■P.2 上から14行目
【誤】「Aで何を実現できるか」
【正】「AIで何を実現できるか」

目次

目 次

監訳者まえがき
まえがき
はじめに

1章 AIの神話と現実
    1.1 AIの起源と定義
        1.1.1 AIと機械学習
        1.1.2 AIの変遷
        1.1.3 AI ――汎用技術
    1.2 AIヘルスケアの神話
        1.2.1 神話:AIが病気を治す
        1.2.2 神話:AIは医師に取って代わる
        1.2.3 神話:AIは“医療の問題”を解決する
        1.2.4 神話:AIは医療費を削減する
    1.3 AIの神話
        1.3.1 神話:AIは人類存続の危機をもたらす
        1.3.2 神話:AIは単なる機械学習である
        1.3.3 神話:AIへの過剰な期待と期待外れ
        1.3.4 神話:本物の対話型AIはすでに存在する
        1.3.5 神話:支配者としてのAI
    1.4 AIテクノロジーの神話
        1.4.1 神話:AIアルゴリズムにはバイアスがかかっている
        1.4.2 神話:AIは見て、聴いて、考える
        1.4.3 神話:AIは医師よりも良い診断ができる
        1.4.4 神話:AIシステムはデータから学ぶ
        1.4.5 神話:AIはブラックボックスである
        1.4.6 神話:AIは脳をモデルにしている
    1.5 AIファーストなヘルスケア

2章 人間中心のAI(Human-Centered AI)
    2.1 “人間中心のAI”に向けて
        2.1.1 AIケンタウルス型の医療
        2.1.2 人間中心のAI
    2.2 AIと人間の交叉
        2.2.1 AIと社会文化的な価値観
        2.2.2 人間を理解するAI
        2.2.3 AIを理解する人間
    2.3 人間の倫理とAI
        2.3.1 人間を中心としたアプローチ
        2.3.2 人間中心のAIを実現するために
    2.4 まとめ

3章 モニタリング+AI=個別化医療への処方箋(Rx)
    3.1 個人の健康に対する処方箋(Rx)
        3.1.1 医療に影響を与える3つの領域
        3.1.2 アンビエント・コンピューティングと医療
    3.2 AIを用いた継続的なモニタリング
        3.2.1 継続的なモニタリング
        3.2.2 ブザー、チャイム、鐘の音
        3.2.3 健康連続体(Health Continuum)
    3.3 IoTとAIの医療への応用
        3.3.1 IoTとAI
        3.3.2 健康の決定要因とビッグデータ
    3.4 まとめ

4章 デジタルトランスフォーメーション(DX)とAI
    4.1 ヘルスケアDX
        4.1.1 道程A:デジタルオペレーションとプロセスの構築
        4.1.2 道程B:新たな機能の構築
        4.1.3 道程C:ビジネスプロセスの変革
        4.1.4 ヘルスケアDXへの道程
    4.2 デジタル・ヘルスケア
        4.2.1 デジタル・ヘルスケアに適用されるAI
        4.2.2 AI、デジタル化、ビッグテック企業
    4.3 予防と慢性疾患の管理
        4.3.1 AIと予防医学
        4.3.2 AIと慢性疾患
        4.3.3 AIとメンタルヘルス
    4.4 AIと遠隔医療
    4.5 AIと服薬管理
        4.5.1 服薬アドヒアランス
        4.5.2 デジタル薬物療法
    4.6 管理事務をデジタル化・AI化する
    4.7 まとめ

5章 不都合な事実
    5.1 医療の無駄
        5.1.1 医療費とAI
        5.1.2 治療方針の決定とAI
    5.2 管理費用
        5.2.1 管理プロセスと無駄
        5.2.2 雇用の安定とAI
    5.3 医療従事者の時間
        5.3.1 環境と融合した人工知能
        5.3.2 画像診断と分析におけるAI活用
    5.4 まとめ

6章 AIを使った医療アプリケーションの登場
    6.1 人々の健康改善
        6.1.1 人々の暮らしを豊かにする
    6.2 テクノロジーを医療現場で機能させる
        6.2.1 アンビエント・インテリジェンス
        6.2.2 患者の視点
        6.2.3 医師の視点
        6.2.4 病院情報システムからの視点
        6.2.5 保険会社の視点
    6.3 新時代のアプリケーションやサービスの到来
        6.3.1 ケアプラットフォームの整備
        6.3.2 疾病管理プラットフォーム
        6.3.3 人間と機械間の新たな体験の提供
        6.3.4 カスタマージャーニー・プラットフォーム
        6.3.5 臨床判断支援ツール
        6.3.6 アンビエント・インテリジェンス環境
        6.3.7 デジタルツイン・プラットフォーム
        6.3.8 リアルタイム医療
        6.3.9 振る舞いのインターネット(Internet of Behaviors)
    6.4 まとめ

7章 医療機関のための大規模AI
    7.1 大規模AIの実現
    7.2 医療の変革
        7.2.1 キャズム越え
    7.3 見えないエンジン:医療プラットフォーム
        7.3.1 医療プラットフォームへの道
        7.3.2 エコシステム
        7.3.3 アプリケーションプログラミングインタフェース(API)
    7.4 まとめ

索引