sendmail 第3版 VOLUME 1

―運用編

[cover photo]
TOPICS
Web , System/Network
発行年月日
PRINT LENGTH
808
ISBN
4-87311-176-5
原書
sendmail, 3rd Edition
FORMAT
Print
6,820円
この商品は品切れ再入荷未定です

圧倒的情報量を誇るsendmail本の定番書。前版から構成・内容が大幅に変更され、堂々の改訂です。qmailやPostfixなど、その地位を新しく獲得しつつあるMTAが登場するなかで、sendmailは未だに確固たる地位に君臨しています。難解と言われた設定や管理も、バージョンが進むにつれてその内部に立ち入る必要性ははるかに少なくなってきていますが、豊富な設定機能の代償として、管理する者にその複雑さが常に付いてまわってくるのも事実です。『sendmail, 3rd Edition』を2分冊した前半部分を収録した本書は、ビルドとインストール、管理方法を解説しています。全2巻の膨大な情報が、管理者に一助の光を示すことでしょう。V8.12に対応。

目次

監訳者まえがき
はじめに

1章 sendmailの基礎
        1.1     電子メールの基礎
        1.2     RFC
        1.3     電子メールとsendmail
        1.4     sendmailの基本要素
        1.5     メール・メッセージの基本要素
        1.6     sendmailの基本的な役割
        1.7     sendmailの基本的なモード
        1.8     sendmail.cfファイル

I部 ビルドとインストール
2章 sendmailのビルドとインストール
        2.1     どのsendmailを使用すべきか
        2.2     ソースの入手方法
        2.3     Buildスクリプト
        2.4     m4を使用したビルド
        2.5     sendmailのビルド
        2.6     sendmailのインストール
        2.7     陥りやすい誤り
        2.8     m4ビルド・マクロのリファレンス

3章 コンパイル時マクロによるsendmailの調整
        3.1     ビルド前に検討すべきパッケージ
        3.2     コンパイル時マクロの一覧と調整
        3.3     陥りやすい誤り
        3.4     コンパイル時マクロのリファレンス

4章 m4によるsendmail.cfの設定
        4.1     m4プリプロセッサ
        4.2     m4を用いた設定
        4.3     m4マクロの種類
        4.4     マスカレード
        4.5     リレー
        4.6     UUCPサポート
        4.7     陥りやすい誤り
        4.8     FEATUREマクロのリファレンス

5章 付属プログラムのビルドと使用方法
        5.1     Buildスクリプト
        5.2     editmapプログラム
        5.3     mail.local配信エージェント
        5.4     mailstatsプログラム
        5.5     makemapプログラム
        5.6     praliasesプログラム
        5.7     rmail配信エージェント
        5.8     smrshプログラム
        5.9     vacationプログラム
5.10    陥りやすい誤り

II部 管理
6章 パフォーマンス・チューニング
        6.1     深いキューの扱い方
        6.2     低速なホストを回避
        6.3     ファイルへの配信
        6.4     ファイルI/Oバッファ
        6.5     複数のキューを使用
        6.6     ネットワークの調整
        6.7     カーネルの調整
        6.8     陥りやすい誤り

7章 スパム対策
        7.1     Local_check_ルールセット
        7.2     DNSBLの働き
        7.3     ルールセットでヘッダをチェック
        7.4     リレー
        7.5     アクセス・データベース
        7.6     MILTERライブラリ
        7.7     陥りやすい誤り

8章 -btによるルールセットのテスト
        8.1     概要
        8.2     設定行
        8.3     マクロのダンプ
        8.4     定義内容の確認
        8.5     複雑な操作の単純化
        8.6     ルールセットの個別テスト
        8.7     詳細な調査のためのデバッグ
        8.8     ルールセットのテストをバッチで実行
        8.9     陥りやすい誤り

9章 DNSとsendmail
        9.1     概要
        9.2     sendmailがDNSを使用する仕組み
        9.3     MXレコードのセットアップ
        9.4     nslookupの使用方法
        9.5     災害に対する備え
        9.6     陥りやすい誤り

10章 セキュリティの保守
        10.1    なぜrootでなければならないのか
        10.2    環境変数
        10.3    SMTPのプローブ
        10.4    設定ファイル
        10.5    パーミッション
        10.6    エイリアス・ファイル
        10.7    偽造メール
        10.8    セキュリティ機能
        10.9    SMTP AUTHのサポート
        10.10   STARTTLS
        10.11   他のセキュリティ情報
        10.12   陥りやすい誤り

11章 キューの管理
        11.1    キューの概要
        11.2    キュー内のメッセージの構成
        11.3    複数のキュー・ディレクトリを使用
        11.4    キュー・グループ(V8.12以降)
        11.5    偽のqfファイル
        11.6    キューの表示
        11.7    キュー処理の仕組み
        11.8    キューを処理させる方法
        11.9    代替キューの処理
        11.10   陥りやすい誤り
        11.11   qfファイルの詳細

12章 エイリアスの管理
        12.1    aliases(5)ファイル
        12.2    配信先の形式
        12.3    配信エージェント・スクリプトの書き方
        12.4    特別なエイリアス
        12.5    エイリアス・データベース
        12.6    -nでエイリアスを無効に設定
        12.7    陥りやすい誤り

13章 メーリング・リストと~/.forward
        13.1    内部メーリング・リスト
        13.2    :include:メーリング・リスト
        13.3    メーリング・リストの所有者を定義
        13.4    階層的なメーリング・リスト
        13.5    メーリング・リストに関連する問題
        13.6    役に立つパッケージ
        13.7    ユーザの~/.forwardファイル
        13.8    陥りやすい誤り
14章 シグナルとトランザクションとsyslog
        14.1    デーモンにシグナルを送る
        14.2    -Xを使用したトランザクションの記録
        14.3    syslogを使用したログ
        14.4    陥りやすい誤り
        14.5    syslog式のリファレンス

15章 sendmailコマンドライン
        15.1    多様なargv[0]の名前
        15.2    コマンドライン・スイッチ
        15.3    受信者アドレスのリスト
        15.4    コマンドラインの処理
        15.5    sendmailの終了コード
        15.6    陥りやすい誤り
        15.7    コマンドライン・スイッチのリファレンス

16章 -dによるデバッグ
        16.1    -dスイッチの構文
        16.2    -dスイッチの動作
        16.3    デバッグ出力の意味
        16.4    -dスイッチのカテゴリ一覧
        16.5    陥りやすい誤り
        16.6    -dスイッチのリファレンス

付録
        付録A mcツールのマクロとディレクティブ
        付録B V8.9以降の変更内容
        付録C エラーメッセージ・リファレンス
        付録D checkcompat( )の手引き
        付録E チュートリアル概要

参考文献
索引