入門 Kornシェル

[cover photo]
TOPICS
Programming
発行年月日
PRINT LENGTH
336
ISBN
4-87311-014-9
原書
Learning the Korn Shell
FORMAT
Print
3,520円
この商品は品切れ再入荷未定です

UNIXの高度なシェルのひとつ、Kornシェルのプログラミングについて、基本から応用までを実用的なコード例を挙げながら広範かつ詳細に解説する一冊です。本書は、シェルスクリプトや関数などのシェルプログラミングの基本から、環境のカスタマイズ、フロー制御構造、プロセス処理、デバッグツール、正規表現、セキュリティを含む管理のノウハウなどを取り上げています。シェルプログラミングの入門書として初心者に役に立つだけでなく、Kornシェルの実践本として中・上級者にとっても役に立つ内容になっています。

目次

はじめに

1章 Kornシェルの基本
        1.1 シェルとは
        1.2 本書の範囲
        1.3 UNIXシェルの歴史
                1.3.1 Kornシェル
                1.3.2 Kornシェルの機能
        1.4 Kornシェルの入手
        1.5 対話的なシェルの使い方
                1.5.1 コマンド、引数、オプション
        1.6 ファイル
                1.6.1 ディレクトリ
                1.6.2 ファイル名とワイルドカード
        1.7 入出力(I/O)
                1.7.1 標準入出力
                1.7.2 I/Oリダイレクション
                1.7.3 パイプライン
        1.8 バックグラウンドジョブ
                1.8.1 バックグラウンドI/O
                1.8.2 バックグラウンドジョブとプライオリティ
        1.9 特殊キャラクタとクォーティング
                1.9.1 クォーティング
                1.9.2 バックスラッシュエスケープ
                1.9.3 クォーテーションマークのクォーティング
                1.9.4 継続行
                1.9.5 コントロールキー

2章 コマンドライン編集
        コマンドライン編集モードの設定
        2.1 ヒストリファイル
        2.2 Emacs編集モード
                2.2.1 基本コマンド
                2.2.2 ワードコマンド
                2.2.3 行コマンド
                2.2.4 ヒストリファイルの中の移動
                2.2.5 ファイル名の補完と拡張
                2.2.6 その他のコマンド
                2.2.7 エイリアスを用いたキーボードショートカット
        2.3 vi編集モード
                2.3.1 制御モードの基本コマンド
                2.3.2 テキストの入力と変更
                2.3.3 削除コマンド
                2.3.4 ヒストリファイルの中の移動
                2.3.5 キャラクタ検索コマンド
                2.3.6 ファイル名補完
                2.3.7 その他のコマンド
        2.4 fcコマンド
        2.5 指の習性

3章 環境のカスタマイズ
        3.1 .profileファイル
        3.2 エイリアス
                3.2.1 トラックドエイリアス
        3.3 オプション
        3.4 シェル変数
                3.4.1 変数とクォーティング
                3.4.2 組み込み変数
                3.4.3 ディレクトリ検索パス
        3.5 カスタマイズとサブプロセス
                3.5.1 環境変数
                3.5.2 環境ファイル
        3.6 カスタマイズのヒント

4章 シェルプログラミングの基本
        4.1 シェルのスクリプトと関数
                4.1.1 関数
        4.2 シェル変数
                4.2.1 位置パラメータ
                4.2.2 変数シンタックスの詳細
        4.3 文字列演算子
                4.3.1 文字列演算子のシンタックス
                4.3.2 パターンと正規表現
                4.3.3 パターンマッチング演算子
                4.3.4 長さ演算子
        4.4 コマンド置換
        4.5 高度な事例:pushdとpopd

5章 フロー制御
        5.1 if/else
                5.1.1 終了ステータスと復帰
                5.1.2 終了ステータスの組み合わせ
                5.1.3 条件テスト
                5.1.4 整数条件文
        5.2 for
        5.3 case
        5.4 select
        5.5 whileとuntil

6章 コマンドラインオプションと型付き変数
        6.1 コマンドラインオプション
                6.1.1 shift
                6.1.2 引数を伴うオプション
                6.1.3 getopts
        6.2 整数の変数と演算
                6.2.1 算術条件文
                6.2.2 算術変数と算術代入
        6.3 配列
                6.3.1 typeset
                6.3.2 関数内部のローカル変数
                6.3.3 文字列書式オプション
                6.3.4 型オプションと属性オプション
                6.3.5 関数オプション

7章 入出力とコマンドライン処理
        7.1 I/Oリダイレクタ
                7.1.1 ヒアドキュメント
                7.1.2 ファイル記述子
        7.2 文字列I/O
                7.2.1 print
                7.2.2 read
        7.3 コマンドライン処理
                7.3.1 クォーティング
                7.3.2 eval

8章 プロセス処理
        8.1 プロセスIDとジョブ番号
        8.2 ジョブ制御
                8.2.1 フォアグラウンドとバックグラウンド
                8.2.2 ジョブの中止
        8.3 シグナル
                8.3.1 コントロールキーシグナル
                8.3.2 kill
                8.3.3 ps
        8.4 trap
                8.4.1 トラップと関数
                8.4.2 プロセスID変数と一時ファイル
                8.4.3 シグナルの無視
                8.4.4 トラップのリセット
        8.5 コルーチン
                8.5.1 wait
                8.5.2 コルーチンの長所と短所
                8.5.3 並列化
                8.5.4 双方向パイプを持つコルーチン
                8.5.5 双方向パイプと標準パイプ
        8.6 サブシェル
                8.6.1 サブシェルの継承性
                8.6.2 入れ子型サブシェル

9章 シェルプログラムのデバッグ
        9.1 基本的なデバッグの方法
                9.1.1 setオプション
                9.1.2 偽シグナル
        9.2 Kornシェルのデバッガ
                9.2.1 デバッガの構造
                9.2.2 プリアンブル
                9.2.3 デバッガ関数
                9.2.4 kshdbセッション例
                9.2.5 演習

10章 Kornシェルの管理
        10.1 標準シェルとしてのKornシェルのインストール
        10.2 環境のカスタマイズ
                10.2.1 umask
                10.2.2 ulimit
                10.2.3 グローバルなカスタマイズの種類
        10.3 システムセキュリティ機能
                10.3.1 機能限定シェル
                10.3.2 システム侵入のシナリオ
                10.3.3 トラックドエイリアス
                10.3.4 特権モード

付録A 関連シェル
        A.1 Bourneシェル
        A.2 IEEE 1003.2 POSIXシェル規格
        A.3 pdksh
        A.4 bash
        A.5 PCプラットフォーム上の類似シェル
付録B リファレンス
        B.1 起動オプション
        B.2 組み込みコマンドと組み込みキーワード
        B.3 組み込みシェル変数
        B.4 テスト演算子
        B.5 オプション
        B.6 typesetオプション
        B.7 Emacsモードコマンド
        B.8 vi制御モードコマンド
索引