Web情報アーキテクチャ 第2版

― 最適なサイト構築のための論理的アプローチ

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TOPICS
Web , System/Network
発行年月日
PRINT LENGTH
496
ISBN
4-87311-134-X
原書
Information Architecture for the World Wide Web, 2nd Edition
FORMAT
Print
4,840円
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ユーザーにとって使いやすいWebサイトを構築するには、情報を整理するテクニックが必要となります。サイトが大規模で複雑であればその必要性はなおさらです。本書は、大量かつ複雑なコンテンツを前にして、その情報の組み立て方を検討しようとしている方を対象に、「情報アーキテクチャ」という観点からWebサイトをより効果的かつ管理しやすい情報提供ツールとするための方法論を紹介します。改訂にあたり、企業イントラネットやオンラインコミュニティサイトでの導入例を挙げ、情報アーキテクチャ実現のための詳細なプロセスを始め、戦略や方法についての具体的な解説を追加しました。Webの情報構築について知っておくべきことを説明し、その知識をどのようにして現実のWebサイトに適用するかを段階を追って解説します。本書は、Webデザイナー、Web構築者必携の一冊です。

正誤表

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正誤表1 - 2003年10月

70ページ 「5.4.2」の直前の行
<修正前>改造構造
<修正後>階層構造

113ページ 2行目
<修正前>図8-10
<修正後>図7-6

154ページ 最初の段落の最後の文章
<修正前>
単純化する方向で間違っていくことの方が、もっとも信頼できる
ものとなるかもしれません。
<修正後>
単純化する方向で使い勝手を調整すると、信頼できるものとなります。

185ページ 下から2つ目の段落 1行目
<修正前>オーソリティファイル
<修正後>典拠ファイル

236ページ 「10.6.2」
<修正>5〜6行目の改行をとる

275ページ 4行目
<修正前>調査ャーとしての
<修正後>調査員としての

278ページ
「12.2.2 高位レベルの青写真の作成」の9行目
<修正前>図12-22
<修正後>図12-1

279ページ 図12-1 上部網掛けの「サブサイト」の説明
<修正前>
「サブサイト」は、ウェブサイトの実際にコンテンツである。
<修正後>
「サブサイト」は、このウェブサイトの実際のコンテンツである。
280ページ 下から4行目
<修正前>図12-13
<修正後>図12-3

294ページ 「12.3.2」箇条書きの最後
<修正>1〜2行目の改行とる

318ページ 「14.1.1」直前の段落
<修正>
「これに対し、情報アーキテクトが直面する6つの倫理的な〜役に立つことでしょう」
を段落ごと削除(2行)。
※直前の文章と重複しているため

356ページ 1〜2行目
<修正前>アクセスしやすいな情報は
<修正後>アクセスしやすい情報は
※「な」を削除。

398ページ 見出し「一貫性のないナビゲーションシステム」の1〜2行目
<修正>「使われているためです」の「め」と「で」の間の空白を削除。

411ページ 1段落目と2段落目の最初  ※2箇所
<修正前>USC
<修正後>UCS

2003年10月掲載

目次

日本の読者へ
本書発刊によせて
監訳者まえがき
はじめに

I部      情報アーキテクチャ入門
1章      情報アーキテクチャの定義
        1.1     情報アーキテクチャの定義
        1.2     粘土板、目録、本、図書館
        1.3     IAを人に説明する
        1.4     何が情報アーキテクチャではないのか
        1.5     なぜ情報アーキテクチャが重大なのか
        1.6     仕事を人生とつなげる

2章      情報アーキテクチャの実践
        2.1     情報アーキテクトは必要?
        2.2     情報アーキテクチャを実践する資格は誰にあるのか
                2.2.1 学問分野としての背景
                2.2.2 内部者と外部者
                2.2.3 革命的な思想家
                2.2.4 ひとまとめにしてみよう
        2.3     情報アーキテクチャの専門家
        2.4     現実世界における情報アーキテクチャの実践
        2.5     情報エコロジー
                2.5.1 コンテキスト
                2.5.2 コンテンツ
                2.5.3 ユーザー
        2.6     その先にあるもの

3章      ユーザーニーズとユーザー行動
        3.1     「シンプルすぎる」情報モデル
        3.2     情報ニーズ
        3.3     情報探索行動

II部     情報アーキテクチャの基本原則
4章      情報アーキテクチャの解剖学
        4.1     情報アーキテクチャの視覚化
        4.2     情報アーキテクチャの構成要素
                4.2.1 ブラウジングサポート手段
                4.2.2 検索サポート手段
                4.2.3 コンテンツとタスク
                4.2.4 「目に見えない」要素

5章      組織化システム
        5.1     情報の組織化の課題
                5.1.1 あいまいさ
                5.1.2 不均一性
                5.1.3 考え方の違い
                5.1.4 社内の政治的関係
        5.2     Webサイトとイントラネットの組織化
        5.3     情報の組織体系
                5.3.1 正確な組織体系
                5.3.2 あいまいな組織体系
        5.4     組織構造
                5.4.1 階層型:トップダウン型のアプローチ
                5.4.2 データベース型モデル:ボトムアップアプローチ
                5.4.3 ハイパーテキスト型
        5.5     結合力のある組織化システムの作成

6章      ラベリングシステム
        6.1     なぜラベリングに注意を払う必要があるのか
        6.2     さまざまなラベル
                6.2.1 コンテキストリンクとしてのラベル
                6.2.2 ヘッダとしてのラベル
                6.2.3 ナビゲーションシステム中のラベル
                6.2.4 インデックス用語としてのラベル
                6.2.5 アイコンラベリング
        6.3     ラベルの設計
                6.3.1 一般的なガイドライン
                6.3.2 ラベリングシステムの情報源
                6.3.3 新しいラベリングシステムの作成
                6.3.4 微調整

7章      ナビゲーションシステム
        7.1     ナビゲーションシステムのタイプ
        7.2     あいまいな問題
        7.3     ブラウザナビゲーション機能
        7.4     コンテキストの作成
        7.5     柔軟性の向上
        7.6     埋め込み型ナビゲーションシステム
                7.6.1 グローバルナビゲーションシステム
                7.6.2 ローカルナビゲーションシステム
                7.6.3 コンテキストナビゲーション
                7.6.4 埋め込み型ナビゲーションの実装
        7.7     補足型ナビゲーションシステム
                7.7.1 サイトマップ
                7.7.2 サイトインデックス
                7.7.3 ガイド
                7.7.4 検索
        7.8     高度なナビゲーションアプローチ
                7.8.1 パーソナリゼーションとカスタマイゼーション
                7.8.2 視覚化
                7.8.3 社会的ナビゲーション

8章      検索システム
        8.1     サイトに検索は必要なのか
        8.2     基本検索システムの解剖学
                8.2.1 検索はIT事項ではない
        8.3     何を検索するかを選ぶ
                8.3.1 検索領域の決定
                8.3.2 インデックスを付けるコンテンツのコンポーネントを選択する
        8.4     検索アルゴリズム
                8.4.1 パターンマッチアルゴリズム
                8.4.2 他のアプローチ
                8.4.3 クエリービルダー
        8.5     検索結果の表示
                8.5.1 どのコンテンツコンポーネントを表示するか
                8.5.2 ドキュメントをいくつ表示するか
                8.5.3 検索結果を一覧表示する
                8.5.4 結果のグルーピング
                8.5.5 検索結果を出力する
        8.6     検索インターフェースの設計
                8.6.1 ボックス
                8.6.2 高度検索
                8.6.3 検索のやり直しのサポート
                8.6.4 ユーザーがつまづいてしまったとき
        8.7     もっと知るためには

9章      シソーラス、制限語彙、メタデータ
        9.1     メタデータ
        9.2     制限語彙
                9.2.1 同義語の輪
                9.2.2 典拠ファイル
                9.2.3 分類体系
                9.2.4 シソーラス
        9.3     技術専門用語
        9.4     作動中のシソーラス
        9.5     シソーラスのタイプ
                9.5.1 古典的シソーラス
                9.5.2 インデクシングシソーラス
                9.5.3 検索シソーラス
        9.6     シソーラス標準
        9.7     語義の関係
                9.7.1 等価
                9.7.2 階層性
                9.7.3 連想
        9.8     優先語
                9.8.1 用語形
                9.8.2 用語選択
                9.8.3 用語の定義
                9.8.4 用語の限定性
        9.9     平行階層
        9.10    ファセット分類

III部    プロセスとメソッド
10章     調査
        10.1    プロセスの全体像
        10.2    調査フレームワーク
        10.3    コンテキスト
                10.3.1 必要なものの入手
                10.3.2 背景調査
                10.3.3 導入のプレゼンテーション
                10.3.4 調査ミーティング
                10.3.5 株主インタビュー
                10.3.6 技術評価
        10.4    コンテンツ
                10.4.1 ヒューリスティック評価
                10.4.2 コンテンツ分析
                10.4.3 コンテンツマッピング
                10.4.4 ベンチマーキング
        10.5    ユーザー
                10.5.1 利用統計
                10.5.2 検索ログ分析
                10.5.3 顧客サポートデータ
        10.6    参加者定義とリクルーティング
                10.6.1 サーベイ
                10.6.2 コンテキスト調査
                10.6.3 フォーカスグループ
        10.7    ユーザー調査セッション
                10.7.1 インタビュー
                10.7.2 カードソーティング
                10.7.3 ユーザーテスト
        10.8    調査の擁護
                10.8.1 調査抵抗勢力に打ち勝つ

11章     戦略
        11.1    情報アーキテクチャ戦略とは何か
        11.2    非難を受けている戦略
        11.3    調査から戦略へ
        11.4    戦略を発展させる
                11.4.1 Think(考える)
                11.4.2 Articulate(表現する)
                11.4.3 Communicate(コミュニケートする)
                11.4.4 Test(テストする)
        11.5    制作物と成果物
                11.5.1 メタファーの検討
                11.5.2 シナリオ
                11.5.3 ケーススタディとストーリー
                11.5.4 概念的ダイアグラム
                11.5.5 青写真とワイヤーフレーム
        11.6    戦略報告書
                11.6.1 戦略報告書のサンプル
        11.7    プロジェクト計画
        11.8    プレゼンテーション

12章     設計と文書化
        12.1    情報アーキテクチャのダイアグラム化ガイドライン
        12.2    青写真
                12.2.1 高位レベルのアーキテクチャ青写真
                12.2.2 高位レベルの青写真の作成
                12.2.3 青写真はシンプルに
                12.2.4 詳細な青写真
                12.2.5 青写真の組織化
        12.3    ワイヤーフレーム
                12.3.1 ワイヤーフレームのタイプ
                12.3.2 ワイヤーフレームガイドライン
        12.4    コンテンツマッピングとインベントリ
        12.5    コンテンツモデリング
                12.5.1 チャンク間の関係
                12.5.2 コンテンツモデルのサンプル
                12.5.3 いつコンテンツモデルを実装すべきか
        12.6    制限語彙
        12.7    デザインのスケッチ
        12.8    Webベースのプロトタイプ
        12.9    アーキテクチャスタイルガイド
        12.10   POP アーキテクチャ
        12.11   管理

IV部     情報アーキテクチャの実践
13章     教育
        13.1    教育におけるカオス
        13.2    選択肢に満ちた世界
        13.3    学位が必要なのか

14章     倫理
        14.1    倫理について考える
                14.1.1 知的アクセス
                14.1.2 ラベリング
                14.1.3 カテゴライズと分類
                14.1.4 情報の粒度
                14.1.5 物理的アクセス
                14.1.6 持続性
        14.2    未来を形作る

15章     情報アーキテクチャのチーム編成
        15.1    創造の破壊的な行為
        15.2    速い層と遅い層
        15.3    プロジェクト VS プログラム
        15.4    社内スタッフか外部コンサルタントか
        15.5    本当にプロを雇う必要はあるのか
        15.6    ドリームチーム

16章     ツールとソフトウェア
        16.1    変化の時
        16.2    カオスの中のカテゴリー
        16.3    疑問点

V部      情報アーキテクチャの組織展開
17章     情報アーキテクチャの立証
        17.1    売り込まなければならない
        17.2    2種類の人々が世界にいる
        17.3    数字を出す
                17.3.1 ROIケースの正体を暴く
        17.4    「本能まかせ」タイプに話すには
        17.5    その他の立証テクニック
        17.6    情報アーキテクチャのチェックリスト
        17.7    最後の注意

18章     ビジネス戦略
        18.1     戦略の起源
        18.2    経営戦略の定義
        18.3    戦略的適合
        18.4    経営戦略のギャップをあばく
        18.5    唯一の最善策
        18.6    数多くの優れた方法
        18.7    象を理解する
        18.8    競争優位
        18.9    始まりの終わり

19章     企業の情報アーキテクチャ
        19.1    エコノミーは常に拡張するわけではない
        19.2    “Think Different(別のことを考えよう)”
        19.3    最終的な目標
                19.3.1 なぜ中央集権化が必要なのか?
                19.3.2 中央集権化の障害
        19.4    中央集権化のためのフレームワーク
                19.4.1 新しいビジネスユニットを構築する
                19.4.2 エンタプライズビジネスモデル
        19.5    タイミングがすべて:フェーズの公開
                19.5.1 潜在顧客を鑑定する
                19.5.2 中央集権化をフェーズ分けする
        19.6    戦略 vs 戦術:誰が何をするか
                19.6.1 戦略と戦法を分割する
                19.6.2 戦略ユニット
                19.6.3 運営ユニット
        19.7    先へ進むためのフレームワーク

VI部     事例研究
20章     MSWeb:企業イントラネット
        20.1    ユーザーにとっての難題
        20.2    情報アーキテクトにとっての難題
        20.3    正体が何であれ、分類体系が好き
                20.3.1 分類体系の3つの特色
                20.3.2 どのようにまとまるのか
                20.3.3 テクニカルアーキテクチャ:分類体系のためのツール
                20.3.4 分類体系を超えて:サービスの販売
        20.4    ユーザーの利益
        20.5    次は何か
        20.6    MSWebの功績

21章     evolt.org:オンラインコミュニティ
        21.1    evolt.orgとは何か
        21.2    オンラインコミュニティの構築
        21.3    参加型の経済
                21.3.1 異なるレベルの参加をサポートする
                21.3.2 経済の資本
        21.4    いかに情報アーキテクチャが調和してするか
        21.5    オンラインコミュニティで問題が起こりやすい箇所
                21.5.1 統合の殻を打ち破る
                21.5.2 長持ちするか?
        21.6    非情報アーキテクチャ

付録      情報源
        付録.1    コミュニティ
                付録.1.1 ディスカッションリスト(メーリングリスト)
                付録.1.2 専門家の学会
        付録.2    ディレクトリ
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        付録.7    例、成果物、ツール

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